リベルサスで痩せないのはなぜ？原因と効果的に痩せるコツを解説

リベルサスで痩せない人の特徴

リベルサスで痩せない人の特徴は以下の6つです。

それぞれ、詳しくみていきましょう。

【医師からのコメント】

短期間しか服用していない

リベルサスは、短期間の服用では大幅な体重減少は期待できません。

リベルサスは食欲を抑え、血糖値を安定させることで痩せやすい身体を作りますが、実際に体重が減るまでには時間がかかります。

個人差はありますが、目に見えるほどの効果を実感するには少なくとも3ヶ月以上の継続が必要です。

すぐに効果が現れなくても自己判断で中断せず、医師と相談しながら治療を続けることがダイエット成功への鍵となります。

服用方法を間違っている

リベルサスは、正しい服用方法を守らないと効果を十分に発揮できません。

リベルサスは消化や吸収が非常にデリケートな薬で、胃の内容物の影響を受けやすいからです。

たとえば一緒に飲む水の量が多かったり、服用から30分以内に食事を摂ったりすると、リベルサスの有効成分が十分に吸収されない可能性があります。

リベルサスは医師の指導に従い、用法用量を守って正しく服用することが大切です。

食生活が乱れている

リベルサスを服用していても、食生活が乱れていてはリベルサスの効果を引き出せません。

リベルサスを服用すると食欲が減り、食べる量自体は減ります。

しかし、高カロリー食や高脂肪食が中心の食生活ではそもそもの摂取カロリーが多いため、体重は減りにくいです。

たとえば、ファーストフードやスナック菓子、糖分の多い飲み物などを日常的に摂取している場合は、リベルサスのダイエット効果を感じにくくなります。

リベルサスの効果を最大限得るためには、バランスの取れた食事を心がけることが大切です。

極端な運動不足

リベルサスは運動なしでも痩せられますが、長年にわたり極端な運動不足が続いている方は痩せにくい場合があります。

運動不足が続くと筋肉量が減少し、基礎代謝（身体が安静状態で消費するエネルギー）の低下につながるからです。

とくにデスクワークが多く、運動をまったくしない生活を長年続けている方は基礎代謝が低いため、リベルサスの効果を十分に感じられない可能性があります。

リベルサスで効果的に痩せるためには、適度な運動を取り入れることも重要です。

リベルサスの用量が少ない

リベルサスで痩せないのは、薬の用量が適切でないことが原因の可能性もあります。

リベルサスには3mg、7mg、14mgの3つの用量があり、用量が大きいほど効果も強力になります。

一般的には3mgから開始して様子を観察し、効果がなければ7mgに増やし、最大で14mgまで増量が可能です。

ただし、用量が大きいほど副作用のリスクも高まるため、自己判断での用量変更は危険です。用量の変更は必ず医師に相談しましょう。

リベルサスがそもそも向いていない

リベルサスで痩せない方は、そもそもリベルサスが向いていない可能性があります。

リベルサスは食欲を抑えてダイエットをサポートする薬のため、食べ過ぎが原因で太っている方が最も効果を実感しやすいです。

一方、もともと痩せている状態からさらなる減量を望む方や、服用前から食事に気を付けている方は、リベルサスを服用しても体重がほとんど変化しない可能性があります。

太っている原因が「食べ過ぎ」以外の方は、原因に合った別のダイエット方法を検討しましょう。

「痩せない」と決めつける前に知っておきたいリベルサスの本来の効果

リベルサスは、そもそも脂肪を直接燃焼する薬ではなく、以下のような効果でダイエットにつなげる薬です。

それぞれ、詳しくみていきましょう。

食欲の抑制

リベルサスには食欲を抑える効果があります。

視床下部にある食欲を抑制する神経細胞（ネスファチンやオキシトシンなど）が、リベルサスの作用によって活性されるからです（※1）。

食欲が抑えられると間食や過食を避けられ、無理なく食事量をコントロールできます。

（※1 参考）自治医科大学地域医療オープン・ラボ｜脳内 GLP-1 の摂食抑制神経経路を発見

満腹感の維持

リベルサスは満腹感を維持する効果もあります。

リベルサスは胃の内容物が腸に移動するスピードを遅らせる働きがあり、食べたものが胃の中に留まりやすくなるからです。

食後に満腹感が長時間続くことで、次の食事までの間に余計な食べ物に手を伸ばすことが少なくなるため、結果的に総摂取カロリーを抑えられます。

食後の血糖値の抑制

リベルサスは食後の血糖値の上昇を抑える作用があります。

血糖値が高くなった際、リベルサスの作用によって膵臓からインスリン（血糖値を下げるホルモン）が分泌されやすくなるからです。

また、リベルサスにはグルカゴン（血糖値を上昇させるホルモン）の分泌を抑制する作用もあります。

血糖値が高い状態では脂肪が蓄積しやすくなりますが、リベルサスが血糖値の上昇を抑えることで脂肪の蓄積を防ぎます。

リベルサスで効果的に痩せるためのポイント

リベルサスで効果的に痩せるためのポイントは以下の4つです。

それぞれ、詳しくみていきましょう。

【医師からのコメント】

正しい方法で服用する

リベルサスで効果的に痩せるためには、以下の正しい方法で服用することが重要です。

リベルサスは胃が空の状態で飲むことで薬が吸収されやすくなり、効果を最大限に引き出せます。

服用時の水の量はコップ約半分（約120mL以下）が適切です。水が多すぎると薬の濃度が薄まり、効果が減少する可能性があります。

また、服用後少なくとも30分は飲食や他の薬の服用を避けることが大切です。30分の絶食時間を守ることで、リベルサスが他の物質に妨げられることなく吸収されます。

生活習慣を改善する

リベルサスの効果を最大限に引き出すためには、生活習慣の改善が必要です。

リベルサスの効果はあくまでダイエットの補助であり、薬だけでは十分な減量を実感できない場合があります。

たとえば、以下のような生活習慣の改善が効果的です。

上記のような健康的な生活習慣を取り入れることで、リベルサスでより効果的にダイエットできます。

長期間継続して服用する

リベルサスで痩せるためには、長期間継続して服用することが不可欠です。

リベルサスの効果は徐々に現れるため、数週間程度では見た目でわかるような劇的な変化は期待できません。

最低でも3ヶ月は続けて服用することをおすすめします。

また、自己判断で服用を中断すると抑えられていた食欲が一気に増加し、リバウンドする可能性があります。

服用を中断したい場合であってもすぐに止めるのではなく、医師と相談の上で適切な方法を選ぶことが大切です。

医師と相談しつつ適切な用量を決定する

リベルサスの効果が感じられない場合は医師と相談しつつ、適切な用量への変更を検討しましょう。

リベルサスには3mg、7mg、14mgの3つの用量があり、効果を感じにくい場合は医師の判断のもと、用量の大きい錠剤に変更することが可能です。

ただし、リベルサスの効果が感じにくいからといって、自己判断で一度に2錠服用することは厳禁です。

自己判断での増量は、重篤な副作用のリスクを高める可能性があります。

リベルサスについてよくある質問

リベルサスについてよくある質問をまとめました。

Q.リベルサスの効果はいつ頃から現れますか？

食欲を抑える効果は服用したその日から現れますが、見た目の変化を実感するには最低3ヶ月ほどの服用期間が必要です。

Q.リベルサスの3mgが効かないので2錠飲んでも大丈夫ですか？

自己判断でリベルサスの服用量を増やすのは危険です。用量の変更を希望される場合は、必ず医師に相談してください。

Q.リベルサスで痩せすぎてしまうことはありますか？

リベルサスを服用しても、急激に体重が減ることはありません。医師の指示に従って服用すれば、健康的な範囲で徐々に体重が減少します。

服用を中断すれば食欲は元に戻り、体重も徐々に安定する傾向があります。

Q.リベルサスに副作用や危険性はありますか？

リベルサスの一般的な副作用は消化器症状（胃の不快感、便秘、下痢など）と低血糖症状（動悸、冷や汗、身体のふるえなど）です。

副作用の症状は身体がリベルサスに慣れるにつれて、徐々に現れにくくなります。

また、頻度は非常に稀ですが、以下の重い副作用が報告されています

リベルサスの服用後に意識の混濁や激しい腹痛などの異常を感じた場合は、すぐに医療機関を受診してください。

まとめ

リベルサスでしっかり痩せるためには、正しい服用方法を守り、長期間続けることが大切です。

服用方法が間違っていたり、服用をすぐ止めたりしてしまうとリベルサスの効果を十分に発揮できません。

リベルサスが体質に合わない可能性もあるため、その際は医師と相談の上、他のダイエット方法を検討することも大切です。

当院では、オンライン診療でリベルサスを処方しています。他院のメディカルダイエットで痩せないと感じている方も、お気軽にご相談ください。

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