バイアグラ
バイアグラ(一般名:シルデナフィル)とは
1998年にアメリカにて販売が開始され、その後日本でも一躍有名になった世界初のED治療薬です。ちなみに「バイアグラ」というのは販売元であるファイザー社が定めた商標(商品名)であり、薬剤としては「シルデナフィル」という有効成分が含まれています。シルデナフィルはED治療薬以外に肺動脈性肺高血圧症治療薬「レバチオ」として用いられることもあり、安全性の高い薬剤であると言えます。圧倒的なネームバリューからED治療薬=バイアグラという認識も根強く、様々なED治療薬が登場している現代においてもその人気は衰えていません。ユナイテッドクリニックにおいても処方実績No.1を誇っています。
バイアグラの主成分「シルデナフィル」は、元々狭心症治療薬としての効果を期待され開発が進められていました。適応の転換については、治験の際に多くの患者が薬剤の返却を渋り、原因を調査したところEDに対する改善効果がわかったという有名なエピソードがあります。アメリカでは1998年、日本では翌年の3月から販売が開始されている最も歴史のあるED治療薬で、2014年からは同量のシルデナフィルを含有し同等の効果・効能を有しながら大幅に安価な「バイアグラジェネリック」が登場したことで、一層身近な治療薬になりました。
海外では25mg、50mg、100mgの3種類、日本では25mg、50mgの2種類の用量が承認を受けています。ただし、日本人にとって100mgが用量過多であるということはなく、重度のEDで50mgでは十分な効果が得られない方が医師の診断のもと100mg(あるいは50mgを同時に2錠)を服用することは問題ないとされています。むしろ安定して高い効果を得られることから、最初から100mgの服用を希望される方も多いです。ユナイテッドクリニックでは患者様の症状に応じ、適切な用量をご案内しておりますので、EDでお悩みの方、他のED治療薬を服用したが十分な効果が得られなかったという方はぜひご相談ください。
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バイアグラの効果
バイアグラには陰茎周辺の血管を拡張し血流をよくする効果があります。勃起は陰茎海綿体に血液が流れ込むことで発生しますから、バイアグラを服用することで勃起しやすい状態を生み出すことができるというわけです。「ED治療薬を服用すると効果が続く間強制的に勃起してしまうのでは」と不安を抱く方もいますが、これは誤りです。バイアグラはあくまでも血流をスムーズにし、勃起しやすい状態を整えてくれる薬剤であり、性的刺激もなく強制的に勃起してしまうことはありません。同様に、性感染症防止効果や性欲増強効果などもありません。
バイアグラの飲み方
いずれも個人差がありますが、効果が表れるのは服用後30分~1時間程度、効果の持続は3~6時間程度が目安です。
添付文書にもある通り行為の1時間前の服用がお勧めです。ED治療薬全般に通じることとして、空腹かつ素面の状態での服用がベストとされています。
食事と近いタイミングで服用すると成分の吸収が阻害され効果の低下を招きますし、過度な飲酒は勃起自体を妨げてしまうからです。どうしても食事が避けられない場合は、空腹時にあらかじめ服用しておく、食後十分な時間(最低2~3時間程度)を空けてから服用するなどの対策が必要です。どちらの場合も、成分の吸収を妨げやすい油っこい食事は避けた方が無難です。また、飲酒については適量であればリラックス効果によるプラス作用が見込めるため、体質などによっては許容されるケースもあります。
バイアグラの副作用
バイアグラの副作用は血管拡張作用に起因する、顔のほてり、目の充血、鼻づまりなどの症状が代表的です。
同様に血管拡張作用を持つアルコール摂取時をイメージしていただければわかりやすいかと思います。服用した全ての方に副作用が表れるとは限らず、およそ70%の方にはこういった副作用は現れません。また、副作用が表れたとしても重篤な症状になる事はほぼありません。この点もアルコールと類似していますが、あくまでも薬剤の作用により、一時的に症状が表れているだけです。副作用を過度に恐れる必要はなく、慣れてしまえば薬剤が効果を発揮してきた合図として利用することも可能です。ただし、上記以外の副作用が出たり、あまりにも長く副作用が続いてしまうようならば、必ず医師にご相談ください。
バイアグラを服用できない方
下記のいずれかに該当する方はバイアグラの服用ができません。
- 主成分であるシルデナフィルに対し過敏症の既往歴がある方
- 硝酸薬あるいは、一酸化窒素(NO)供与剤
(ニトログリセリン、亜硝酸アミル、硝酸イソソルヒドなど)を服用中の方 - 心血管系障害などの理由で性行為自体が不適当と診断を受けた方
- 重度の肝障害のある方
- 極端な低血圧、あるいは高血圧の方
- 脳梗塞や心筋梗塞の既往歴が半年以内にある方
など
上記はあくまでも一例です。独断で判断せずに、バイアグラの処方をご希望の方は必ず医師の診察を受けてください。また、併用禁忌薬を避けるため、服用中の薬剤がある方は、お薬手帳の持参など服用中の薬剤を正確に伝える方法を用意しておいていただくと診察がスムーズに行えます。
参考:国立研究開発法人 科学技術振興機構|肺高血圧症とシルデナフィル
参考:ヴィアトリス製薬|バイアグラ錠25mg,50mg|バイアグラODフィルム25mg,50mg
参考:ヴィアトリス製薬|バイアグラ®錠/バイアグラ®ODフィルムを適正にご使用いただくために
参考:東和薬品|シルデナフィルOD錠50mgVI「トーワ」を適正にご使用いただくために
この記事の監修者

【経歴】
平成15年3月 | 帝京大学医学部卒業 |
---|---|
平成15年5月 | 帝京大学医学部付属病院勤務 |
平成19年4月 | 帝京大学ちば総合医療センター勤務 |
平成22年4月 | 山王病院勤務 |
平成25年10月 | 池袋ユナイテッドクリニック開院 |
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