バイアグラは保険適用になる?条件や3割負担時の値段を紹介

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公開日:2024年04月29日更新日:2024年04月29日

バイアグラは保険適用になる?条件や3割負担時の値段を紹介

バイアグラは頻繁に服用しようとすると費用がかさむため、保険適用とできるなら非常にありがたいですよね。


2022年4月1日から、バイアグラは不妊治療を目的とする場合に限り保険適用が認められるようになりました。


子どもを望む夫婦にとっては嬉しいニュースですが、実際は条件が厳しく、保険診療はハードルが高いのが現状です。


どのような条件を満たせば保険適用でバイアグラを処方してもらえるのか、この記事で詳しく解説していきます。


※ユナイテッドクリニックでは保険適用での治療薬処方は行なっていません。

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この記事の監修者

ユナイテッドクリニック総医院長

細田 淳英

【経歴】

平成15年3月 帝京大学医学部卒業
平成15年5月 帝京大学医学部付属病院勤務
平成19年4月 帝京大学ちば総合医療センター勤務
平成22年4月 山王病院勤務
平成25年10月 池袋ユナイテッドクリニック開院

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バイアグラは不妊治療を目的とする場合のみに保険適用となる

2022年4月の法改定により、バイアグラは不妊治療を目的とする場合のみ保険が適用されるようになりました(※)。これは不妊治療の保険適用範囲が拡大したことによるものです。

ただし、不妊だからといって確実に保険が適用されるわけではありません。

保険適用の対象となるのは、勃起不全による男性不妊です。

夫婦で妊活に取り組んでいるのは大前提で、さらに勃起不全が不妊の原因の一つとなっていることが確認できなければ保険適用は認められません。

また、保険が適用されるまでには多くの条件があります。

【医師からのコメント】

EDになると性行為の回数も減ってくるため、妊娠する確率も下がっていきます。

当院でも、EDが原因と思われる不妊に悩んで来院される患者さまが一定数いらっしゃいます。

(※1 参考)厚生労働省|不妊治療で使用される医薬品の保険給付上の取扱いについて

バイアグラが保険適用となる条件

バイアグラを保険適用で処方してもらうには、以下7つの条件を満たす必要があります。

  1. 泌尿器科で5年以上の経験を有する医師から処方を受けること
  2. 他の医療機関からの紹介の場合、紹介先・紹介元で十分な情報共有があること
  3. ED診療ガイドラインに従いEDと診断されていること
  4. パートナーもしくは本人のどちらかが6ヶ月以内に不妊治療を受けていること
  5. 1回の診療で処方される錠数はタイミング法における1周期分、かつ4錠以下であること
  6. 投与の目安は6ヶ月間を目安とすること(1年以上の継続は不可)
  7. 処方箋の備考欄に保険診療である旨が記載されていること(※1)

条件はかなり厳しく、たとえEDが原因で不妊となっているとしても、場合によっては保険適用とならないケースもあります

順番にチェックしていきましょう。

【医師からのコメント】

バイアグラを保険で処方してもらうための7つの条件を全てクリアするのは、正直かなり難しいです。

EDはデリケートな問題のため、パートナーの理解を得られるかどうかが最大のネックとなります。

(※1 参考)厚生労働省|不妊治療で使用される医薬品の保険給付上の取扱いについて

1.泌尿器科で5年以上の経験を有する医師から処方を受けること

本製剤の投与を行う医師は、原則として、泌尿器科について5年以上の経験を有すること。
(引用)厚生労働省|不妊治療で使用される医薬品の保険給付上の取扱いについて

バイアグラを保険適用で処方してもらうには、泌尿器科で5年以上の経験がある医師の診療を受ける必要があります。

大きな総合病院でも、泌尿器科の経歴が浅い医師が在籍している可能性もあるため、事前に電話やホームページで医師の経歴を確認しておくとよいでしょう。

2.他の医療機関からの紹介の場合、紹介先・紹介元で十分な情報共有があること

他の医療機関において不妊症に係る診療が行われている患者に対し、当該保険医療機関から紹介を受けて本製剤を投与する場合は、紹介元の施設と連携し、必要な情報共有を行える体制を有すること。
(引用)厚生労働省|不妊治療で使用される医薬品の保険給付上の取扱いについて

すでに不妊治療を開始している場合は、不妊治療をしている病院と泌尿器科の間で十分に情報が共有されていなければなりません。

現在、不妊治療を受けているのであれば、主治医にバイアグラを保険適用で処方してほしい旨を伝えましょう

EDの疑いがあり、かつこれから不妊治療を始める場合は、ED治療と不妊治療の両方に対応する医療機関を探すのもおすすめです。

3.ED診療ガイドラインに従いEDと診断されていること

本製剤の投与に際して、関連学会が作成した勃起不全に関するガイドラインの診断アルゴリズムに従い、勃起不全と診断された患者であること。なお、その旨を診療録に記載すること。
(引用)厚生労働省|不妊治療で使用される医薬品の保険給付上の取扱いについて

ED診療ガイドラインの診断アルゴリズムに従い「ED」と診断されていることも、保険適用が認められるための条件の一つです。

ED診療ガイドラインの診断アルゴリズム

画像引用:日本性機能学会/泌尿器科学会|ED診療ガイドライン

病院やクリニックでは、病歴を確認したのち身体所見や臨床検査が行われます。診察や検査により「治療の必要がある」と判断されれば、EDの診断がつきます

4.パートナーもしくは本人のどちらかが6ヶ月以内に不妊治療を受けていること

本製剤を投与される患者又はそのパートナーのいずれかが、本製剤の投与日から遡って6か月以内に、医科点数表区分番号「B001」の「32」一般不妊治療管理料又は医科点数表区分番号「B001」の「33」生殖補助医療管理料に係る医学的管理を受けていること。
(引用)厚生労働省|不妊治療で使用される医薬品の保険給付上の取扱いについて

バイアグラを保険適用で処方してもらうには、本人もしくはパートナーの不妊治療の有無もチェックされます。

どちらかが現在不妊治療を受けているのであれば、条件を満たしていることになります。

今は不妊治療を休んでいても、最後の受診が6ヶ月以内であればこの条件はクリアです。

5.1回の診療で処方される錠数はタイミング法における1周期分、かつ4錠以下であること

本製剤の投与にあたっては、その数量は、1回の診療につき、タイミング法における1周期分に限り、かつ、4錠以下であること。
(引用)厚生労働省|不妊治療で使用される医薬品の保険給付上の取扱いについて

不妊治療のファーストステップがタイミング法です。これは妊娠しやすい排卵日付近で性交渉をする治療方法になります。

保険診療の場合、1回の診療で処方できる数は1周期分の4錠以下です。まとめて処方してもらうことはできません

6.投与の目安は6ヶ月間を目安とすること(1年以上の継続は不可)

本製剤を繰り返し投与する場合は、投与の継続期間は6か月間を目安とすること。6か月を超えて投与を継続する場合は、継続の必要性を改めて検討し、必要と判断した理由及び初回投与の年月を診療録及び診療報酬明細書の摘要欄に記載すること。なお、6か月を超えて投与を継続する場合も、その継続期間は原則として初回投与から1年以内とする。
(引用)厚生労働省|不妊治療で使用される医薬品の保険給付上の取扱いについて

バイアグラを保険適用で処方してもらえるのは6ヶ月までです。

6ヶ月経っても妊娠せず、継続の必要があると判断されれば継続できますが、その継続期間は初回投与から1年以内となります。

いつまでもバイアグラが保険適用になるわけではありません

7.処方箋の備考欄に保険診療である旨が記載されていること

本製剤を保険診療において処方する場合、処方箋の備考欄に、保険診療である旨を記載すること。
(引用)厚生労働省|不妊治療で使用される医薬品の保険給付上の取扱いについて

薬が処方されるときの処方箋にも決まりがあり、バイアグラを保険適用で処方してもらうには備考欄に保険診療である旨が記載されていなければなりません。

処方箋を受け取ったら、備考欄に保険診療である旨が記載されているかを確認しましょう

もし備考欄に保険診療である旨の記載がなければ申し出るようにしてください。

バイアグラが保険適用になったのはなぜ?

バイアグラが保険適用されるようになった背景には、少子化対策や不妊治療の保険適用範囲の拡大があります。

日本の少子高齢化は、今や国の将来を揺るがす大きな問題です。しかしながら、社会的・経済的要因で不妊治療を受けられない夫婦は多いとされています(※1)。

バイアグラは、日本生殖医学会のガイドラインにおいて不妊治療への推奨度が「レベルA(強く推奨する)」と「レベルB(推奨する)」に該当していたため、不妊治療への経済的負担軽減の一環として保険適用が認められるようになりました。

(※1 参考)厚生労働省|不妊治療の実態に関する調査研究

保険適用されたバイアグラの値段は?通常薬価の3割

先述した7つの条件を全て満たしている場合はバイアグラの保険適用が認められ、通常薬価の3割負担で処方してもらえます。価格は以下を参考にしてください。

製品名 規格単位 薬価 3割価格
バイアグラ錠 25mg 25mg1錠 959円 287円
バイアグラ錠 50mg 50mg1錠 1,380円 414円
バイアグラODフィルム25mg 25mg1枚 991円 297円
バイアグラODフィルム50mg 50mg1枚 1,424円 427円

参考:ヴィアトリス製薬株式会社|バイアグラ錠ODフィルム薬価基準収載のご案内

保険適用のバイアグラを処方してもらうにはどのような病院に行けばいい?

バイアグラを保険適用で処方してもらいたい場合は、不妊治療とED治療の両方を診てくれる病院がおすすめです。

不妊治療とED治療の両方に対応している病院なら、連携がスムーズに行われます。

まだ不妊治療を受けたことがない方は、不妊検査をして不妊の原因を確認するのが優先です。

現在タイミング法の指導を受けているのであれば、受付でバイアグラを保険適用で処方してもらいたい旨を伝えましょう。

バイアグラの保険適用に年齢制限はある?明確な制限はなし

バイアグラの保険適用に、年齢制限は今のところありません

バイアグラが保険適用の対象となるのは、「勃起不全による男性不妊」と診断された場合ですが、男性の妊孕能(にんようのう:妊娠できる能力)には個人差があります。

明確な年齢制限は設けられていないのが現状です。

不妊治療が目的ならバイアグラだけでなくシアリスも保険適用となる

保険適用で処方を受けられるED治療薬はバイアグラだけではありません。

マイルドな効き目と効果の持続時間の長さが特徴のシアリスも対象です。

バイアグラ
バイアグラ
シアリス
シアリス
主成分 シルデナフィル タダラフィル
ジェネリックの名称 シルデナフィル タダラフィル
効果が現れるまでにかかる時間 30分~1時間 1~3時間
効果の持続時間 3~5時間 30~36時間
食事による影響 出やすい 出にくい

シアリスは食事の影響を受けにくいのも特徴で、食事によって効果を損なう心配もほとんどありません。

まとめ

バイアグラを保険適用で処方してもらうための条件のおさらいです。

  1. 泌尿器科で5年以上の経験を有する医師から処方を受けること
  2. 他の医療機関からの紹介の場合、紹介先・紹介元で十分な情報共有があること
  3. ED診療ガイドラインに従いEDと診断されていること
  4. パートナーもしくは本人のどちらかが6ヶ月以内に不妊治療を受けていること
  5. 1回の診療で処方される錠数はタイミング法における1周期分、かつ4錠以下であること
  6. 投与の目安は6ヶ月間を目安とすること(1年以上の継続は不可)
  7. 処方箋の備考欄に保険診療である旨が記載されていること

保険診療はハードルが高いように感じる方は、低価格なバイアグラジェネリックを選択するのも一つの手です。

ユナイテッドクリニックでもバイアグラジェネリックを取り扱っています。少しでも興味がある方はお気軽にお問い合わせください。

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