バイアグラの飲み過ぎは危険？副作用や過剰摂取による死亡リスクについて

バイアグラの飲み過ぎは副作用が強まるリスクがある

バイアグラには以下の副作用があり、飲み過ぎるとこれらの副作用が強く現れる恐れがあります（※1）。

指定の用量を服用した場合でも上記の副作用が現れる可能性はありますが、ほとんどが一過性であり、我慢できないほどの症状が現れるケースは稀です。

しかし、指定の用量以上を服用した場合は副作用が過剰に現れ、我慢できないほど辛い、いつまで経っても症状が収まらないといった状態になる恐れがあります。

最悪の場合、重篤な健康被害につながるケースも否定できません。

バイアグラを服用する際は医師や薬剤師の説明を受けた上で、用法・用量を守って服用しましょう。

【医師からのコメント】

指定の用量を超えてバイアグラを服用すると、重篤な副作用を起こす危険性があります。

思わぬ副作用を起こさないためにも、指定の用量は必ず守るようにしてください。

公開日：2024年03月01日  更新日：2024年04月10日

バイアグラの副作用は？頭痛や吐き気が起こる割合や対処法について

（※1 参考）医薬品医療機器総合機構（PMDA）｜バイアグラ錠25mg／バイアグラ錠50mg／バイアグラODフィルム25mg／バイアグラODフィルム50mg

バイアグラの過剰摂取による死亡事例もある

2009年に、バイアグラを過剰摂取したためにロシア人男性が死亡した事例があります（※1）。

男性はバイアグラを大量に摂取して性行為におよび、その後心臓発作を起こして死亡しました。

バイアグラには血管を拡張する作用があるため、過剰摂取により心血管系に大きな負担がかかったと考えられます。

「バイアグラを大量に摂取した」とまでしか報道されておらず、具体的に何錠のバイアグラで死亡に至ったのかは不明ですが、指定された用量以上の服用が危険なのは事実です。

医師から指示された用量を必ず守って服用しましょう。

【医師からのコメント】

バイアグラの過剰摂取により血管拡張作用が増強され、心臓や血管にダメージが加わることにより、最悪死に至る可能性もあります。

（※1 参考）Los Angels Daily News｜Man dies after 12-hour Viagra-fueled orgy

バイアグラはどれくらいで飲み過ぎになる？

医師から指定された用量以上のバイアグラを服用すると、飲み過ぎに該当します。

健康上の問題がなければ、1錠50mgのバイアグラを1日1回を上限に処方されるのが一般的です。自己判断で1日2錠飲むのは、飲み過ぎです。

1錠100mgのバイアグラも流通していますが、国内未承認であり、服用できるのは医師が問題ないと判断した場合のみに限ります。よって、自身で1錠100mgのバイアグラを入手して服用すると、飲み過ぎとなります。

また、高齢者の方や健康状態に不安がある方には25mgのバイアグラが処方されるケースがありますが、この場合も自己判断で50mgを服用するのは飲み過ぎです。

「これくらいまでなら大丈夫」と自己判断せず、医師から指示された用量を守ってバイアグラを服用しましょう。

（※1 参考）医薬品医療機器総合機構（PMDA）｜バイアグラ錠25mg／バイアグラ錠50mg／バイアグラODフィルム25mg／バイアグラODフィルム50mg

バイアグラの飲み過ぎ状態にならないための注意点

バイアグラを飲み過ぎないためには、次の2点に注意が必要です。

それぞれの注意点について解説します。

服用の間隔を24時間以上空ける

バイアグラは1日1回まで服用が可能で、服用の間隔を24時間以上空ける必要があります（※1）。つまり、24時間以内に2錠服用するのは飲み過ぎです。

バイアグラを服用後、薬の成分は12時間以上血液中に残ることがわかっています。

間隔を空けずにバイアグラを服用すると、体内の血中濃度が上がるために顔のほてりやめまいなどの副作用が強く現れる可能性があります。

バイアグラを服用する際は、服用の間隔に注意しましょう。

（※1 参考）医薬品医療機器総合機構（PMDA）｜バイアグラ錠25mg／バイアグラ錠50mg／バイアグラODフィルム25mg／バイアグラODフィルム50mg

1回25mg～50mgを守る

バイアグラの用量は原則、1回25mg～50mgです（※1）。

より高い効果を得ようと指定用量を超えた量のバイアグラを服用してしまうと、ふらつきやめまいを起こしてしまう可能性があります。

バイアグラを服用していて効果を実感できない場合は、自己判断で増量するのではなくまずは医師に相談しましょう。

（※1 参考）医薬品医療機器総合機構（PMDA）｜バイアグラ錠25mg／バイアグラ錠50mg／バイアグラODフィルム25mg／バイアグラODフィルム50mg

バイアグラは用量を守れば長期間服用しても大丈夫？危険性や依存性はない

「バイアグラを定期的に使いたいけど、飲み過ぎにならないか不安…」という方もいるかもしれません。

用法・用量を守れば、バイアグラは長期間にわたって服用しても安全です。

また、バイアグラの臨床試験や販売後調査において、バイアグラを飲み続けても耐性がつく、効かなくなるといった報告はされていません。

仮に服用を続けていて効果が落ちてきたと感じる場合、体調の変化や年齢など他の原因が考えられます。

バイアグラの飲み過ぎに関するよくある質問

バイアグラの飲み過ぎに関する質問をまとめました。

Q.バイアグラ100mgは飲み過ぎですか？

原則として用量は25mg～50mg/日ですが、医師の判断によっては最大100mg/日の服用が可能とされる場合もあります。

ただし、医師が問題ないと判断していない場合、100mgは飲み過ぎとなる可能性があるため注意が必要です。

Q.バイアグラ2錠は飲み過ぎですか？

医師から50mgを指定された方が25mgを2錠飲む分には、飲み過ぎとはなりません。医師から50mgを指定されているのに50mgを2錠飲むのは飲み過ぎといえます。

あくまで、医師から指定された用量が基準となります。

Q.身体が普通の人より大きいのですが、バイアグラを多めに摂取しても大丈夫ですか？

体格にかかわらず、用量を守る必要があります。医師が診察により適切な量を判断するため、医師と相談した上で処方された量を守りましょう。

まとめ

バイアグラの飲み過ぎは、重篤な健康被害にもつながる危険な行為です。

医師から指定された用量以上を服用するのは、基本的に飲み過ぎとなります。

「これくらいなら大丈夫」と自己判断せず、医師の指示に従いましょう。

当院でもバイアグラの処方を承っております。バイアグラの処方を希望される場合は、お気軽にご相談ください。