リベルサスの危険性は?ダイエット時に注意すべき副作用や死亡リスクの有無

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公開日:2024年07月01日更新日:2024年07月01日

リベルサスの危険性は?ダイエット時に注意すべき副作用や死亡リスクの有無

2型糖尿病の治療薬として開発されたリベルサスは、食欲を抑える作用があるためダイエット目的でも広く利用されています。


食欲中枢に働きかけたり、胃腸の動きを緩やかにしたりすることで、自然に食事量を減らすことが可能です。


しかし、リベルサスは医薬品のためリスクや副作用も存在します。


この記事では、リベルサスの危険性や主な副作用、安全に使用するための注意点について解説します。


最後まで読めば、リベルサスをダイエット目的で安全に使用するための知識が得られるでしょう。


※リベルサスは2型糖尿病の治療薬として厚生労働省に認可されているものの、肥満治療目的では認可されていません。当院では、医師の慎重な判断のもと、希望される患者様のみに処方しております。

※リベルサスの法的記載事項についてはこちらのページをご覧ください。

この記事の監修者

ユナイテッドクリニック総医院長

細田 淳英

【経歴】

平成15年3月 帝京大学医学部卒業
平成15年5月 帝京大学医学部付属病院勤務
平成19年4月 帝京大学ちば総合医療センター勤務
平成22年4月 山王病院勤務
平成25年10月 池袋ユナイテッドクリニック開院

リベルサスを使ったダイエットに危険性はある?危ない薬ではないがリスクは把握しておくべき

リベルサスは2型糖尿病の治療薬として厚生労働省に承認されており、危ない薬ではありません。

しかし、ダイエット目的では承認されていないため、ダイエット目的で服用して重篤な副作用が出た場合、国の救済制度の対象外となるリスクがあります。

たとえば、過度な食事制限とリベルサスを組み合わせると、低血糖症状(めまいやふらつき、意識混濁など)が強く現れる可能性があります。

リベルサスで安全にダイエットするためには医師から処方を受け、十分な説明を受けた上で正しく使用することが大切です。

【医師からのコメント】

リベルサスは食欲を抑制する作用があるため、通常のカロリー制限ダイエットと同じような体重減少効果が得られます。

本来は糖尿病治療薬であるため、服用方法を間違えると低血糖症状を起こす可能性がありますが、健康な人が適切な服用方法を守れば低血糖を起こすことはまずありません。

リベルサスで危険といわれる副作用

いずれも頻度は非常に稀ですが、リベルサスは以下の重篤な副作用が報告されています。

  • 低血糖(頻度不明)
  • 急性膵炎(0.1%)
  • 胆嚢炎、胆管炎(頻度不明)
  • 胆汁うっ滞性黄疸(頻度不明)

(※1)

必ず現れるわけではなく、体質や既往歴等によって稀に現れるものです。リスクを低減するためにも、事前に医師による診察が必要となります。

それぞれの症状や対処法について、詳しくみていきましょう。

【医師からのコメント】

リベルサスでもっとも注意すべき副作用は、冷や汗や手足の震えといった低血糖症状です。しかし、他の糖尿病薬やインスリン注射と併用した場合を除き、リベルサスの単独使用では低血糖になりにくいとされていますので、服用方法さえしっかりと守れば安全な薬です。

とはいっても、摂食障害の方やBMI値が20を下回るような元々痩せている方の服用は、副作用のリスクが高まるため避けたほうがいいでしょう。

副作用の存在を正しく認識し、少しでも体調に異変を感じたら医師に相談してください。

(※1 参考)PMDA|リベルサス錠3mg /リベルサス錠7mg /リベルサス錠14mg

低血糖

リベルサスを使用した際に血糖値が下がりすぎると、以下の低血糖症状が発生することがあります。

  • 身体の震え
  • 発汗
  • めまい
  • 意識混濁

など

とくに、リベルサスを過度な食事制限や高負荷な運動と組み合わせると低血糖症状が起こりやすく危険です。

症状が出た際はすぐにブドウ糖(目安10g)やブドウ糖を含む清涼飲料水(目安150〜200mL)、砂糖(目安20g)などのいずれかを摂り安静にしましょう。

運転中の場合はすぐに車を止め、15分以上たっても収まらない場合は再度ブトウなどを摂取してください。

急性膵炎

リベルサスは膵臓からのインスリン分泌を促すため、膵臓に負担がかかりやすい薬です。体質によっては、膵臓が炎症を起こして急性膵炎を発症するリスクがあります。

急性膵炎になると以下のような症状が現れます。

  • 激しい上腹部の痛み
  • 背中の痛み
  • 吐き気
  • 嘔吐
  • 発熱

など

急性膵炎は放置すると生命に危険を及ぼす可能性があるため、早急な対応が必要です。

急性膵炎の症状が現れた際は、すぐにリベルサスの服用を中止して医師に相談してください。

胆のう炎、胆管炎

リベルサスの副作用として、胆のう炎や胆管炎が報告されています。

副作用 症状
胆のう炎 上腹部の不快感や鈍痛があり、次第に右季肋部(右の肋骨の下あたり)の激痛が現れる
胆管炎 発熱や黄疸、右上腹部痛

胆のう炎や胆管炎は症状が進行すると敗血症やショック状態に至る可能性もあるため、直ちに医療機関を受診しましょう。

胆汁うっ滞性黄疸

リベルサスの副作用として、胆汁うっ滞性黄疸の症状が現れることがあります。

胆汁うっ滞性黄疸の主な症状は以下のとおりです。

  • 黄疸(全身の皮膚や白目が黄色くなる)
  • 濃い色の尿が出る
  • 薄い色の便が出る
  • 全身のかゆみ

など

胆汁うっ滞性黄疸は肝臓や胆管、膵臓の病気が原因となって起こるため、放置すると深刻な健康問題につながる可能性があります。

リベルサスの使用中に胆汁うっ滞性黄疸の症状が現れた場合は、速やかに医療機関を受診してください。

リベルサスで死亡することはある?

リベルサスの死亡リスクは非常に低いものの、完全にゼロではありません。

以下のような死亡リスクが考えられます。

死亡リスク 初期症状
急性膵炎の重症化 ・腹部の激しい痛み
・吐き気
・嘔吐
など
低血糖による意識喪失や昏睡 ・ふらつき
・めまい
・意識の混濁
など
アナフィラキシーショック ・皮膚症状
・呼吸困難
・血圧低下
など

しかし、いずれの症状も早めに適切な治療を受けることで、重症化を防ぐことが可能です。

リベルサスの服用中に異常を感じた場合は、速やかに医療機関を受診しましょう。

リベルサスのその他の副作用

リベルサスの一般的な副作用は以下のとおりです。

頻度 副作用
5%以上 ・悪心
・下痢
1~5%未満 ・便秘
・嘔吐
・腹部不快感
・腹痛
・消化不良
・腹部膨満
・胃食道逆流性疾患
・疲労
・無力症

症状の程度には個人差がありますが、症状が重く日常生活に支障をきたす場合は医師に相談しましょう。

(※1 参考)PMDA|リベルサス錠3mg /リベルサス錠7mg /リベルサス錠14mg

リベルサスとの飲み合わせが危険な薬は?併用禁忌薬はないが他の糖尿病の薬との併用には注意

リベルサスに併用禁忌薬はありませんが、他の糖尿病治療薬との併用には注意が必要です。

リベルサスには血糖値を下げる効果があるため、他の糖尿病治療薬と併用すると低血糖のリスクが高まります

併用注意とされている代表的な糖尿病治療薬は以下のとおりです。

  • ビグアナイド系薬剤
  • スルホニルウレア剤
  • 速効型インスリン分泌促進剤
  • α-グルコシダーゼ阻害剤
  • チアゾリジン系薬剤
  • DPP-4阻害剤
  • SGLT2阻害剤
  • インスリン製剤

※1

上記の薬を服用中の場合は医師の指導の下、投薬量の調整が必要となります。

(※1 参考)PMDA|リベルサス錠3mg /リベルサス錠7mg /リベルサス錠14mg

リベルサス服用中の飲酒は危ない?副作用が出やすくなる

リベルサス服用中の飲酒は、絶対にNGではありませんが極力避けるべきです。

吐き気や頭痛、下痢など、リベルサスの副作用が飲酒によって悪化する可能性があります。

とくにリベルサスの服用初期は身体が薬に慣れていないため、副作用の症状が現れやすいです。

リベルサスの服用中は医師の指示に従い、健康的な生活を心掛けましょう。

【医師からのコメント】

リベルサスは薬の作用で腹持ちがよくなるため、吐き気や下痢、便秘といった胃腸の症状が出やすくなります。

飲酒することによって、このような消化器症状が悪化する可能性がありますので、なるべく控えるようにしましょう。

リベルサスで安全にダイエットするためのポイント

リベルサスで安全にダイエットするためのポイントは以下の3つです。

  • 個人輸入は避ける
  • 医師の指導のもとで正しく使用する
  • 厳しい食事制限や激しい運動は避ける

それぞれ、詳しくみていきましょう。

個人輸入は避ける

リベルサスを入手する際は個人輸入を避け、クリニックで医師の処方を受けることが大切です。

個人輸入された医薬品は管理基準が日本とは異なるため、品質や効果、安全性が担保されていません。

偽造品の可能性もあり、期待する効果が得られなかったり、人体に有害な物質が含まれていたりする場合もあります(※1)。

健康被害を防ぐためにも、信頼できるクリニックからリベルサスを入手しましょう。

(※1 参考)厚生労働省|医薬品等を海外から購入しようとされる方へ

医師の指導のもとで正しく使用する

リベルサス服用時のポイント

リベルサスを安全にダイエットに活用するためには、医師の指導のもとで正しく使用することが大切です。

リベルサスは正しく使用しないと、効果が減少したり、副作用が出やすくなったりするリスクがあります。

リベルサス服用時のポイントは以下のとおりです。

  • 朝起きてすぐ空腹時に服用する
  • 120ml以下の水と一緒に飲む
  • 服用後30分間は飲食を避ける

正しい服用方法を守ることで、健康を維持しながら効果的にダイエットを行うことができます。

厳しい食事制限や激しい運動は避ける

リベルサス使用中は、厳しい食事制限や高負荷な運動は避けるべきです。

リベルサスは血糖値を下げる効果があるため、厳しい食事制限や高負荷な運動が重なると、低血糖のリスクが高まります。

低血糖はめまいやふらつき、意識障害などの症状を引き起こし、運動中の事故や怪我につながる可能性もあります

リベルサスを使用する際は医師や栄養士の指導のもと、バランスの取れた食事と適度な運動を心掛けましょう。

リベルサスを使用できない人

以下の条件に該当する人はリベルサスを使用できません

  • リベルサスの成分に対してアレルギー歴がある人
  • 糖尿病性ケトアシドーシス
  • 糖尿病性昏睡または前昏睡
  • 1型糖尿病の患者
  • 妊婦または2か月以内に妊娠を予定する女性
  • 小児

※1

また、以下に該当する人は医師の管理のもと服用に注意が必要です。

  • 膵炎の既往歴がある人
  • 重度の胃腸障害を持つ人
  • 低血糖のリスクがある人
  • 過度のアルコール摂取者
  • 胃摘出術を受けた人
  • 高齢者

※1

上記の条件に該当する場合はリベルサスの使用を避けるか、医師と相談の上でほかの治療方法を検討しましょう。

(※1 参考)PMDA|リベルサス錠3mg /リベルサス錠7mg /リベルサス錠14mg

まとめ

リベルサスはダイエットに効果を期待できますが、副作用として胃腸系の不調や低血糖症状が起こることがあります。

とくに過度な食事制限と組み合わせると、副作用が強く出て健康を害する可能性があるため注意が必要です。

正しい方法でリベルサスを使用し、健康を維持しながらダイエットを成功させましょう。

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