EDで妊活ができない…克服する方法は？「子どもが欲しい」を諦めないために

妊活のタイミングで男性がEDになってしまう原因

妊活中は、心理的・精神的な要因によってEDになるケース（心因性ED）が多いです。

心因性EDは身体機能に問題があるわけではないため、比較的若い男性でも発症します。

例えば以下のようなケースで男性がEDになってしまいます。

順番にチェックしていきましょう。

【医師からのコメント】

妊活がプレッシャーになっている

妊活へのプレッシャーを感じると、緊張で交感神経が優位になり、勃起できなくなることがあります。

勃起するには、副交感神経が優位でリラックスした状態にあることが重要です。

「今日の夜はお願いね」と奥さんから言われたり、赤丸がついたカレンダーを見たりすることがプレッシャーになると、いざという時に勃起しにくくなります。

またパートナーからだけではなく、両親からの期待がプレッシャーになるケースもあります。

性行為が義務化している

妊活が第一優先となり、楽しむことを忘れているのもEDの原因となることがあります。

性行為が義務化して性的興奮を感じにくくなれば、十分に勃たない、勃起が持続しないといった症状が出やすくなるのです。

また「次こそは成功したい」といった焦りも出てくることでしょう。焦りがプレッシャーになり、悪循環となることもあります。

性行為がマンネリ化している

性行為のマンネリ化もEDの原因の一つです。

妊活に限った話ではありませんが、多くの夫婦は結婚前から性行為の回数を重ねているため、行為の内容がマンネリ化してしまうケースが少なくありません。

マンネリ化により興奮できなくなってしまった結果、EDになる可能性があります。

妻を女性として見られなくなっている

「妻を女性として見られない」
「性的対象ではなくなった」

このように、妻を家族として認識することで、女性としての魅力を感じなくなってしまうケースもあります。大切な存在であることに変わりはないのですが、性的興奮が減少してしまうと勃起できません。

一人目の子どもがいる場合は、女性ではなく「母親」として見てしまう場合も多く、二人目が欲しいと思ったときにEDで悩むケースも珍しくありません。

日常のストレスが蓄積している

日常生活でのストレスもEDの原因になります。ストレスが積み重なると、心配事や悩み事で頭がいっぱいになり、性的興奮を感じにくくなるのです。

妊活のタイミングでEDになってしまった場合は、仕事や人間関係のストレスが溜まっていないかをチェックすることも大切です。

妊活中のEDを克服する方法

妊活中のEDを克服するには、パートナーの理解と協力が重要です。

順番に解説していきます。

【医師からのコメント】

夫婦でカウンセリングを受ける

いくら夫婦とはいえ、性の問題を話し合うのは抵抗がある方もいるでしょう。

そこでおすすめなのが、性の問題に精通した専門家のカウンセリングを夫婦で受けることです。

セックスセラピストやセックスカウンセラーが、直接は聞き出しにくいパートナーの性に関する悩みを紐解いてくれます。さらに具体的な対策や効果的な方法も見つかるでしょう。

（参考）日本性科学会｜セックスカウンセラー・セラピスト一覧

楽しむ性行為に重点を置く

一旦妊活のことは忘れて、性行為を楽しむことも大切です。

自分の要望や願望をリクエストしつつ、相手を楽しませることにも注力しましょう。

相手はどこをどのように刺激すると喜ぶのか、どんなシチュエーションだとお互いに興奮が高まるのかなど、探究心を持って性行為を楽しむのがおすすめです。

そうすることで、自然とED改善や夫婦仲の改善を目指せます。

性行為のマンネリ解消を試みる

性行為がいつも同じような流れで物足りなく感じている場合は、マンネリ解消を試みましょう。

場所を変える、道具や衣装を使うなど、新しい刺激をプラスするだけでもマンネリ解消につながります。

照れや恥ずかしさも良い刺激となり、マンネリ解消を後押ししてくれるでしょう。

ED治療薬を使う

「年齢的に時間がない」
「ライフプランを考えると、とにかく子どもを作りたい」

このように、妊娠を急ぐ場合はED治療薬を活用しましょう。性行為の前にED治療薬を服用すると勃起が促されるため、スムーズに妊活に励めます。

ED治療薬には、主に以下のような種類があります。

ED治療薬を活用しつつ、性行為を楽しんだりマンネリ解消を試みたりと、合わせ技で妊活にトライすると夫婦仲もより良好に保てるでしょう。

ED気味の男性の妊活にはタイミング法とED治療薬の組み合わせがおすすめ

少しでも妊娠の可能性を高めるために、ED気味の男性は、タイミング法とED治療薬を組み合わせて妊活するのをおすすめします。

タイミング法とは、妊娠しやすい排卵日付近で性交渉をする治療方法です。

不妊治療のファーストステップでもあり、一般的には1回目で10〜20%程度、半年後には50%程度、一年後には60%程度の夫婦が妊娠するとされています。（※1）

タイミング法に基づいて性交渉をするときにED治療薬を服用し、万全の状態で臨みましょう。

【医師からのコメント】

（※1 参考）日本産婦人科医会｜９・タイミング

EDと妊活に関するよくある質問

最後に、EDと妊活に関するよくある質問に回答していきます。

Q.EDでも人工授精はできますか？

射精さえできれば可能です。

⼈⼯授精では、専⽤チューブを使⽤して精⼦を排卵のタイミングで子宮内に送り込みます。受精し着床するプロセスは自然妊娠と同じです。

Q.妊活のためにEDを治療する場合、保険適用となりますか？

令和4年から不妊治療をしている方に限り保険が適用されるようになりました。しかし条件が厳しく、必ず適用されるわけではありません。

保険が適用されるには以下7つの要件を満たす必要があります。

保険適用によるED治療薬の処方はハードルが高いことを理解したうえで、クリニックに相談してみましょう。

Q.妊活において性行為の回数は重要ですか？

重要です。頻度が高いほど妊娠確率も高まるため、なるべく性行為の機会を設けるようにしましょう。

Q.妊活中のEDで子どもができない場合、離婚の理由として認められますか？

民法770条1項「その他婚姻を継続し難い重大な事由があるとき」に該当する可能性があります。ただし、状況の重大さは人によって捉え方が異なるため一概にはいえません。

単に「EDで子どもができない」だけの場合は、お互いの努力によって改善の余地があるため、離婚は認められないでしょう。

まとめ

妊活中のEDは心理的・精神的な要因によるものが多いです。

プレッシャーや性行為の義務化、マンネリ化、ストレスなどに心当たりがあれば、それらを解消することから始めましょう。夫婦仲や夫婦のあり方を見直すきっかけにもなるかもしれません。

妊娠を急いでいて即効性を求める方にはED治療薬をおすすめします。

ユナイテッドクリニックでは、対面診療だけでなくオンライン診療（電話診療）も無料で実施しています。ED治療薬を検討中の方はお気軽にご相談ください。

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