自転車の乗り過ぎはEDの原因?医師の見解と防止策4選

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公開日:2023年04月24日 更新日:2023年11月20日

「自転車の乗り過ぎはEDになる」といった情報をネットやSNSで目にして、不安に思っている方もいるのではないでしょうか。


確かに、自転車の乗り過ぎはEDにつながる恐れがあり、通勤や趣味などで普段から自転車に乗る機会が多い方は注意が必要です。


しかし、適度に自転車に乗る程度なら、運動不足の解消によりむしろED改善につながる可能性もあります。


本記事では、自転車とEDの関係や、自転車の乗り過ぎによるEDを防止する方法をまとめているのでぜひ参考にしてください。


この記事の監修者

ユナイテッドクリニック総医院長

細田 淳英

【経歴】

平成15年3月 帝京大学医学部卒業
平成15年5月 帝京大学医学部付属病院勤務
平成19年4月 帝京大学ちば総合医療センター勤務
平成22年4月 山王病院勤務
平成25年10月 池袋ユナイテッドクリニック開院
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自転車に乗り過ぎるとEDになる?100%と断言できないが注意が必要

自転車の乗り過ぎはEDを引き起こす可能性があるため注意が必要です。

ED診療ガイドラインにおいては、自転車乗車の際のサドルによる会陰部の圧迫がEDの原因になると指摘されています。ただしリスク因子とまでは明言されていません。

可能性としては考えられますが、以下のような理由から100%の因果関係は認められていない状況です。

  • 過去の研究結果が決め手に欠けるから
  • 関連性があったという調査、なかったという調査の両方があるから

100%の因果関係は認められていないものの、自転車のサドルが会陰部を圧迫することは事実です。

通勤や買い物で1日数十分乗るくらいなら可能性として考えづらいですが、毎日数時間乗る場合や長距離のサイクリングを趣味としている場合などは注意すべきでしょう。

【医師からのコメント】

自転車に乗りすぎることでEDになるかどうかについては、さまざまな研究や調査があるものの、未だにはっきりしたことはわかっていません。

 

しかしながら、個人的にはサドルに長時間座り続けることで陰茎周囲の血流が悪化してしまい、EDを発症する可能性はゼロではないと考えます。

自転車の乗り過ぎがEDにつながるメカニズム|サドルによる血行不良が関係

ED診療ガイドラインによると、サドルによる会陰部の圧迫で血流障害と神経障害が起こることがEDにつながる原因です。

サドルがあたる股下部分には陰部動脈と陰部神経が通っていますが、サドル部分には体重が集中するため当然圧迫されます。

その結果、十分な血液が流れ込まなくなったり、勃起の信号が陰茎まで届きにくくなったりしてEDにつながる可能性があるのです。

【医師からのコメント】

「自転車を使って長時間通勤している」「趣味でサイクリング用の自転車に乗っている」といった方は自転車EDを防止するために、クッション性に優れかつ幅が太いサドルを選ぶようにしましょう。

エアロバイク・フィットネスバイクもEDの原因になる?

会陰部が圧迫されるという意味では自転車と同じなので、可能性は否定できません。

ただし、コンクリートを走るわけではなく、サドルのクッション性も確保されているため、自転車よりも圧迫は少ないと考えられます。

エアロバイクやフィットネスバイクの使用によるEDリスクが心配な場合は、長時間の使用は避け、こまめに休みながら乗りましょう。

自転車の乗り過ぎによるEDを防止する方法4選

自転車の乗り過ぎはEDを引き起こす可能性があるとはいえ、通勤や趣味などで普段から自転車に乗る機会が多い方もいるでしょう。

頻繁に自転車に乗る方は、以下4つのポイントを押さえておくことで自転車の乗り過ぎによるEDの防止につながります。

  1. 太くてクッション性のあるサドルを選ぶ
  2. 自転車に乗る時間・頻度を減らす
  3. 長時間の走行中はたまにサドルからお尻を話す
  4. サドルやハンドルの位置を正しく調整する

順番にチェックしていきましょう。

①太くてクッション性のあるサドルを選ぶ

太くてクッション性のあるサドルを選ぶ

会陰部への圧力を分散するために、太くてクッション性のあるサドルを選びましょう。

サドルカバーを使ってクッション性をプラスするのも一つの方法です。クッション性に優れたサドルカバーを選べば、会陰部への圧力を分散できるだけでなく、自転車の乗り心地も快適になります。

なお、スポーツタイプのロードバイクなどは「細くて硬いサドル」なので注意が必要です。国際性機能学会が発行する論文誌「The Journal of SexualMedicine」でも、「ロードレースタイプのサドルは、EDになるリスクが高い」と報告されています。

②自転車に乗る時間・頻度を減らす

自転車に乗る時間・頻度を減らすよう心がけることも大切です。

通勤や買い物で1日数十分乗るくらいなら問題ありませんが、自転車を1時間以上漕ぎ続けるようなシチュエーションが多い方は移動手段を見直してみましょう。

電車やバスを利用して自転車に乗る頻度を減らすのが1番ですが、どうしても自転車に長時間乗らないといけない場合は、こまめに休憩して会陰部が圧迫され続ける状態を回避するのが望ましいです。

③長時間の走行中はたまにサドルからお尻を離す

自転車に長時間乗り続けるほど血流が悪化するリスクが高まるため、たまに立ち上がるようにしてサドルからお尻を離しましょう。

陰部周辺の血流を促すために、自転車を押して歩く時間を設けるのもおすすめです。

会陰部が圧迫され続けて痛みが生じる前に、こまめにサドルからお尻を離すよう意識してみてください。

④サドルやハンドルの位置を正しく調整する

サドルやハンドルの位置が正しくないと体に余計な負担がかかる恐れがあるため、正しく調整しましょう。

自転車の種類別に、サドルとハンドルの適正な位置をまとめました。

正しいサドルの位置 正しいハンドルの位置
軽快車
(ママチャリ)
またがったときに両足のつま先が地面につく高さ サドルの座面から約10cm上にハンドルの上部が位置するように固定
マウンテンバイク ペダルを一番下にさげ、かかとをのせたときにヒザが軽く伸びる高さ サドルの座面とハンドルの上部が同じ高さになるように固定するのが標準的
ロードレーサー ペダルを一番下にさげ、かかとをのせたときにヒザが軽く伸びる高さ サドル座面から約5cm下にハンドル上部がくるように固定するのが標準的
ランドナー ペダルを一番下にさげ、かかとをのせたときにヒザが軽く伸び高さ サドルの座面とハンドルの上部が同じ高さになるように固定するのが標準的

※1

体型によっても変わってくるため一概に正解はありませんが、微調整を繰り返してベストポジションを見つけましょう。

(※1 参考)財団法人日本サイクリング協会|車種別セッティング

運動不足の解消を目的とした適度なサイクリングはむしろED改善に役立つ

運動習慣がない方にとって、適度なサイクリングはむしろED改善に役立つといえます。運動は男性ホルモンの分泌や血流を促す働きがあるからです。

実際に、週に合計2.5時間以上の運動をすることで、EDのリスクが30%低下するという研究結果もあります(※1)。

ここまで紹介した4つのポイントを押さえつつ、適度に自転車に乗る程度なら、むしろED改善につながる可能性があるといえるでしょう。

(※1 参考)IJIR|Physical activity and erectile dysfunction: meta-analysis of population-based studies

 

自転車のせいでED気味だと感じたら?まずはクリニックへ相談を

自転車の乗り過ぎがEDにつながる恐れがあるのは事実です。

すでにED気味で不安に感じている方は、症状が悪化する前にクリニックに相談するとよいでしょう。

なお、EDは勃起できない状態だけを指すのではありません。以下に当てはまる方もEDの疑いがあります。

  • 勃起しても持続しない
  • 勃起しても硬さが足りない
  • 性行為中に柔らかくなってしまう
  • 性行為に満足感がない
  • 朝立ちの回数が減ってきた

「最近勃起力が衰えてきたのは、自転車に乗りすぎているせいかな?」と思っている方も、一度クリニックで相談してみましょう。

ユナイテッドクリニックではオンラインで無料のカウンセリングを実施しているので、お気軽にご相談ください。

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