バイアグラの併用禁忌薬は?飲み合わせの注意点を解説
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公開日:2024年03月30日更新日:2024年10月01日
バイアグラを服用するにあたって、「他に飲んでいる薬があるけど、一緒に飲んでも大丈夫?」と不安になっている方もいるでしょう。
バイアグラにはいくつかの併用禁忌薬があり、事前に把握しておかないと、思わぬ健康被害につながる恐れがあります。
今回はバイアグラの併用禁忌薬について解説します。最後まで読めば、今飲んでいる薬とバイアグラを組み合わせても大丈夫なのかどうかがわかるでしょう。
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この記事の監修者
ユナイテッドクリニック総医院長
細田 淳英
【経歴】
平成15年3月 帝京大学医学部卒業平成15年5月 帝京大学医学部付属病院勤務
平成19年4月 帝京大学ちば総合医療センター勤務
平成22年4月 山王病院勤務
平成25年10月 池袋ユナイテッドクリニック開院
バイアグラの併用禁忌薬(一緒に飲んではいけない薬)
バイアグラの併用禁忌薬(一緒に飲んではいけない薬)は、次の通りです(※1)。
- 硝酸剤及び一酸化窒素(NO)供与剤
- アミオダロン塩酸塩
- 可溶性グアニル酸シクラーゼ(sGC)刺激剤
それぞれの薬について、効果や併用禁忌の理由を解説します。
【医師からのコメント】
(※1 参考)PMDA|バイアグラ錠50mg/バイアグラODフィルム25mg
硝酸剤及び一酸化窒素(NO)供与剤
硝酸剤及びNO供与剤は、主に心臓病の治療に使われる薬です。以下のような薬が該当します。
- ニトログリセリン
- 亜硝酸アミル
- 硝酸イソソルビド
- 一硝酸イソソルビド
- ニコランジル
- 二プラジロール
硝酸剤及びNO供与剤はバイアグラと併用すると血圧を下げる作用が増強され、低血圧によるふらつきやめまいの原因になります。
これらの薬を服用している場合、バイアグラは服用できません。
アミオダロン塩酸塩
アミオダロン塩酸塩は不整脈の治療に使われる薬です。
アミオダロン塩酸塩とバイアグラを併用するとそれぞれの薬の相互作用により、心臓のリズムが乱れる(QTc間隔が延長される)可能性があります。
また、いずれの薬にも血圧を下げる作用があることから、低血圧のリスクもあります。
これらのリスクを考慮し、アミオダロン塩酸塩とバイアグラは一緒に服用できません。
可溶性グアニル酸シクラーゼ(sGC)刺激剤
可溶性グアニル酸シクラーゼ(sGC)刺激剤は、肺高血圧症や慢性心不全の治療に使われます。具体的には、以下のような薬が該当します。
- ベルイシグアト
- リオシグアト
可溶性グアニル酸シクラーゼ(sGC)刺激剤とバイアグラを併用すると、体内の情報伝達物質(cGMP)が増加して全身の血圧が低下し、ふらつきやめまいの原因になります。
可溶性グアニル酸シクラーゼ(sGC)刺激剤に該当する薬を服用している場合、バイアグラとの併用は避けましょう。
バイアグラの併用注意薬(禁止はされていないが注意すべき薬)
併用注意薬とは、相互作用によるリスクを鑑み、併用に注意が必要な薬です。併用禁忌薬とは違い、併用注意薬は症状や用量次第で併用可となる場合もあります。
バイアグラの併用注意薬(禁止はされていないが注意すべき薬)は、次の通りです(※1)。
- チトクロームP450 3A4阻害薬
- チトクロームP450 3A4誘導薬
- 降圧剤
- α遮断剤
- カルペリチド
これらを併用できるかどうかは医師の判断によります。自己判断せず、まずは医師に相談しましょう。
それぞれの薬について、効果や併用注意の理由を解説します。
【医師からのコメント】
一部の降圧剤や抗ウイルス剤は状況によって判断が分かれることもありますので注意しましょう。
(※1 参考)PMDA|バイアグラ錠50mg/バイアグラODフィルム25mg
チトクロームP450 3A4阻害薬
チトクロームP450 3A4阻害薬には、一部の抗ウイルス剤や抗てんかん薬などが該当します。具体的には、以下のような薬です。
- リトナビル
- ニルマトレルビル
- リトナビル
- ダルナビル
- エリスロマイシン
- シメチジン
- ケトコナゾール
- イトラコナゾール
- エンシトレルビルフマル酸
チトクロームP450 3A4阻害薬は代謝酵素を阻害するため、バイアグラの血中濃度を増加させます。
バイアグラが代謝されにくい状態になることで効果が強まり、ふらつきやめまいを引き起こす恐れがあります。
チトクロームP450 3A4誘導薬
チトクロームP450 3A4誘導薬には、一部の肺高血圧の治療薬や抗生物質、抗てんかん薬などが該当します。具体的には、以下のような薬です。
- ボセンタン
- リファンピシン
- フェノバルビタール
- フェニトイン
- カルバマゼピン
- デキサメタゾン
チトクロームP450 3A4誘導薬は代謝酵素を誘導するため、バイアグラの血中濃度を低下させます。チトクロームP450 3A4阻害薬とは逆に、バイアグラの効果を弱める原因になります。
降圧剤
降圧剤とは、血圧を下げる薬です。バイアグラ自体にも降圧作用があるため、降圧剤と併用すると低血圧が促進され、ふらつきやめまいを引き起こす可能性があります。
また、一部の降圧剤では勃起機能を低下させるリスクが懸念されています。全ての降圧剤が勃起機能に影響を与えるわけではありませんが、注意が必要な降圧剤もあります。
勃起機能を低下させる可能性が示唆されている降圧剤をまとめました。
利尿薬 | ベータ遮断薬 | 中枢性交感神経抑制薬 | |
---|---|---|---|
製品例 | フルイトラン(※1) ラシックス(※2) アルダクトン(※3) |
テノーミン | アルドメット(※4) |
働き | 腎臓に働きかけて水分の排泄を促すことで、降圧作用をもたらす | 自律神経に働きかけて血管の収縮を防ぎ、降圧作用をもたらす | 自律神経に働きかて末梢血管の収縮を抑制し、降圧作用をもたらす |
EDの悪化が懸念される理由 | 亜鉛(男性ホルモンの分泌を促す栄養素)の排泄が増加し、亜鉛不足を引き起こす可能性があるため | 神経伝達を弱める作用により、性的刺激を感じても勃起命令が脳から陰茎へうまく伝わらない可能性があるため | 神経伝達を弱める作用により、性的刺激を感じても勃起命令が脳から陰茎へうまく伝わらない可能性があるため |
降圧剤を服用している場合、バイアグラを併用する前に必ず医師・薬剤師に相談しましょう。
(※1 参考)添付文書|フルイトラン
(※2 参考)添付文書|ラシックス
(※3 参考)添付文書|アルダクトン
(※4 参考)添付文書|アルドメット
α遮断剤
α遮断剤は、高血圧や前立腺肥大を治療する薬です。以下のような薬が該当します。
- ドキサゾシン
- シロドシン
- タムスロシン
- ウラピジル
- テラゾシン
- ブラゾシン
- ブナゾシン
α遮断剤には血管を拡張し、血圧を下げる作用があります。バイアグラにも降圧作用があることから、併用により低血圧を引き起こす可能性があります。
ただし、症状や用量によっては併用できる場合もあり、必ずしも併用がNGなわけではありません。α遮断剤を服用しつつバイアグラも服用したい場合は、必ず医師・薬剤師に相談しましょう。
カルペリチド
カルペリチドは急性心不全の治療に使われる薬です。
カルペリチドには血管を拡張し、血圧を下げて心臓の負担を減らす作用があります。降圧剤やα遮断剤と同様に、バイアグラとの併用で低血圧を招く可能性が考えられます。
ただし、症状や用量によっては併用できる場合も場合もあるため、まずは医師の判断を仰ぎましょう。
バイアグラとの飲み合わせに関するQ&A
バイアグラとの飲み合わせについて、よくある質問をまとめました。
Q.バイアグラと風邪薬は併用できますか?
バイアグラと風邪薬の併用は併用可能です。
Q.バイアグラと頭痛薬は併用できますか?
バイアグラと頭痛薬は併用可能です。
Q.バイアグラと胃薬は併用できますか?
一部の胃薬(シメチジン)とバイアグラは併用に注意が必要です。胃薬を服用している場合、医師や薬剤師に相談しましょう。
Q.バイアグラと抗生物質は併用できますか?
一部の抗生物質(エリスロマイシン、ケトコナゾール、イトラコナゾールなど)とバイアグラは併用に注意が必要です。
抗生物質を服用している場合、医師や薬剤師に相談しましょう。
Q.バイアグラとサプリメントは併用できますか?
バイアグラとサプリメントは併用可能です。
Q.バイアグラとAGA治療薬は併用できますか?
バイアグラとAGA治療薬は併用可能です。
Q.バイアグラとシアリスやレビトラは併用できますか?
バイアグラと他のED治療薬は併用できません。
シアリスやレビトラはバイアグラと同様の作用を持っており、併用すると血圧の低下によるふらつきやめまいを引き起こす可能性があります。
まとめ
安全に薬を服用するためにも、バイアグラを使用する前に必ず併用薬を医師、薬剤師に伝えましょう。
自己判断でバイアグラと他の薬を一緒に服用すると、思わぬ健康被害につながる恐れがあります。
当院では、オンラインでバイアグラの処方を行なっています。併用薬に関する疑問にも一緒にお答えするので、お気軽ご相談ください。
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特に硝酸薬やニトログリセリンとは絶対一緒に服用しないよう注意してください。