勃起の仕組みとは? 興奮するとすぐに勃つ(勃起する)のは何で?
更新日:2025年05月26日 公開日:2024年01月29日

「勃起の仕組みは?」
「すぐに勃起してしまうのは異常?」
このように、勃起に関して疑問に思っている方もいるでしょう。
そこで今回は、勃起が起こる仕組みや射精に至るまでのプロセスなどをわかりやすく解説していきます。
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目次
勃起が起こる仕組み
勃起は、陰茎内にある「海綿体」という血管の集まり血液が流れ込むことで起こります。
より具体的には、以下の4つのステップを経ます。
- 性的興奮の感受
- 脳から神経を通って勃起の指令を伝達
- 平滑筋(血管壁を構成する筋肉)がゆるみ血流量が増大
- 陰茎海綿体内に血液が流れ込み勃起が発生
脳が性的刺激を感知すると、陰茎に信号が伝わり「cGMP(サイクリックGMP)」と呼ばれる物質が増加します。
このcGMPにより平滑筋(血管壁を構成する筋肉)がゆるんで陰茎海綿体(スポンジ状の勃起性組織)の血流量が増大し、スポンジのようにどんどん膨らんでいき勃起が起きる仕組みです。
性的興奮ですぐに勃つ(勃起する)のはなぜ?外部の刺激に応じるための自然な反応
性的興奮を感じると瞬時に勃起が起こるのは、神経伝達と血流の変化によるものです。この反応は、恥ずかしいと感じた瞬間にすぐ顔が赤くなる現象と似ています。
性的刺激を受けると、脳から脊髄を経由して陰茎へ神経信号が送られ、陰茎の血管が拡張します。そこに大量の血液が流れ込んで起こる現象が勃起です。
一方、恥ずかしいと感じたときには交感神経系が活性化され、アドレナリンが放出されます。すると顔の血管が拡張し、顔が赤くなる現象が起こります。
こうした身体の反応は、外部の刺激に対して即座に応じるための自然な仕組みです。
驚いたときに心拍数が上がる、寒さを感じたときに鳥肌が立つなど、感情や外的要因に応じて身体が反応する例はほかにもあります。
勃起後、射精に至るまでの原理・メカニズム
射精は勃起の延長線上で起きそうなイメージですが、勃起と射精はメカニズムがまったく異なります。
射精は交感神経が優位になることで起こります。
脳から交感神経を介して精嚢(せいのう)や前立腺、精管に刺激が伝わり、これらが収縮した結果、精液が尿道に押し出されることによって射精が起こる仕組みです。
射精までのプロセスを簡単にまとめると以下のようになります。
- 性的な刺激を受けて、精巣で作られた精子が送り出される
- 精子が精嚢からの分泌液と混ざり合う
- 前立腺に送られて前立腺液とも混ざり合い精液になる
- 精液が膀胱側に逆流しないよう、膀胱頸部(膀胱の出口)が閉じる
- 精液が尿道へ押し出される
精子は、ゼリー状の「精嚢液」や、白っぽい「前立腺液」と混ざり合って白くとろっとした「精液」になります。
射出後は海綿体内の血液が流出して陰茎が柔らかくなり、勃起が収束します。
勃起が収束する仕組み
いつまでも勃起状態が続くと日常生活に支障が出ますが、人間の体内には勃起を抑制する酵素「PDE5」が存在します。PDE5は、射精直後や性的興奮が静まった際に優位になります。
陰茎海綿体の血管を広げて勃起を促す「cGMP」が、PDE5によって分解されることで勃起は収束するのです。
cGMPとPDE5はせめぎあいながら存在し、cGMPが優勢になると勃起が起こり、PDE5が優勢になると勃起が収束に向かいます。
すぐに勃ちやすい(勃起しやすい)人の特徴
すぐに勃ちやすい(勃起しやすい)人には、次のような特徴が挙げられます。
- 男性ホルモン(テストステロン)の量が多い
- 健康状態が良好である
- 年齢が若い
- 性的刺激に慣れていない
勃起しやすいことに不安を感じる方もいるかもしれませんが、必ずしも悪いことではありません。基本的には、健康状態が良いサインといえます。
それぞれ詳しく解説していきます。
男性ホルモン(テストステロン)の量が多い
テストステロンは、男性の性欲や性機能に深く関わるホルモンです。性的な刺激を受けると、勃起に関わる神経の働きをサポートします。
テストステロンの分泌量が多いと、脳が性的刺激に敏感になり、興奮を感じやすくなります。
さらに、性的欲求も高めるため、陰茎海綿体の血管拡張が促進され、勃起を維持しやすい状態につながります。
健康状態が良好である
以下のような生活習慣があると血流が良くなり、勃起しやすくなります。
- 適度な運動(有酸素運動や筋トレ)
- 栄養バランスのとれた食事
- 十分な睡眠
勃起は陰茎海綿体へ血液が流れ込むことで起こるため、血流の状態が大きく影響します。
また、健康状態が良好だと、勃起に関わるテストステロンの分泌も活発になる傾向があります(※1)。
(※1 参考)日本内科学会|男性更年期障害(LOH症候群)
年齢が若い
一般的に、年齢が若いほどテストステロンの分泌量が多く、性欲や勃起力が高まりやすいとされています。
さらに、若年層では血管の柔軟性や循環機能も良好であり、陰茎海綿体への血液供給もスムーズです。
加齢による生活習慣病や血管障害のリスクも少ないため、総じて若い世代は勃起しやすい体質にあるといえるでしょう。
性的刺激に慣れていない
女性と接する機会が少ない、性行為の経験が少ないなどの理由で、性的興奮の感受性が高くなることがあります。
性的な刺激に慣れていないと、わずかな刺激でも脳や神経系が鋭敏に反応し、興奮しやすくなります。
勃起を促す信号が強く・早く送り出され、陰茎に血流が集まりやすくなるため、すぐに勃ちやすい状態につながるのです。
「すぐに勃つ(勃起する)のが恥ずかしい」への対策方法はある?
勃起は自然な現象であり、身体が正常に機能している証拠です。そのため、体質を改善する必要はありません。
急に勃起して恥ずかしい思いをしたくないという場合は、以下のような対策があります。
- 丈の長い服を着る
- パーカーやトレーナーを腰に巻く
- ズボンのポケットに手を入れる
- バッグやノートなど、手持ちのアイテムで隠す
- ベルトやウエストバンドの間に挟んで角度を変える
服装を工夫したり、小物を使ったりすることで、周囲の人に勃起を気づかれにくくなります。
勃起に関するよくある質問
最後に、勃起に関するよくある質問に回答していきます。
Q.朝起きたときに勃起していることがあるのはなぜですか?
朝立ちは、夜間勃起現象の一環です。
人は睡眠中にレム睡眠とノンレム睡眠を繰り返していますが、レム睡眠中に勃起するといわれています。
レム睡眠は身体は眠っているけれど脳は起きている状態です。レム睡眠に入ると自律神経の働きが活発になり、脈拍や血圧などが変動することで無自覚に勃起が生じます。
レム睡眠のたびに勃起していますが、勃起中に目覚めると“朝立ち”として自覚します。
Q.勃起力を上げるにはどうすればいいですか?
生活習慣や食事を見直しましょう。まずは以下の対策を取り入れてみてください。
- 適度に運動をする
- 健康的な食事をする
- 十分な睡眠をとる
- ストレスを発散する
- 禁煙する
これらは陰茎への血流量や男性ホルモン量の増加が期待でき、勃起力も向上する可能性があります。
Q.勃起力は加齢で衰えていくものですか?
加齢とともに勃起力は低下します。
- 血管が硬くなる
- 男性ホルモンが減少する
- 生活習慣病の影響
など、さまざまな要因により勃起しにくくなります。
Q.勃起力が落ちてきたのですが、EDの予兆ですか?
EDの予兆の可能性があります。EDとは、十分に勃たない・勃起が持続しない状態のことです。性行為をするのに十分な勃起を得られていないなら、すでにEDといえます。
まとめ
勃起は、性的刺激によって脳からの信号が陰茎に伝わり、海綿体に血液が集まることで起こります。
しかし、加齢・生活習慣・ストレスなど、さまざまな要因によって勃起機能がうまく働かなくなることがあります。
「前ほど硬くならない」「勃起の角度が落ちてきた」といった変化は、EDの初期症状として現れることも少なくありません。
勃起力やED症状に関する相談を受け付けています。オンライン診療と対面診療の両方に対応していますので、気になる症状があれば一度ご相談ください。
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