朝立ちしないのはEDの前兆?健康との関係や対策

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公開日:2023年05月23日 更新日:2024年03月10日

「年を取って朝立ちが減ってきた気がする」

「朝立ちしないのは病気?」


このようにお悩みの方は多いのではないでしょうか。


結論から言うと、朝立ちの頻度が急減した場合はEDが疑われます。他にも、健康を脅かす病気の兆候の可能性もあるため、医師の診断を受けることが望ましいです。


本記事では朝立ちが減少する原因や健康との関係、対処法についてご紹介します。最近朝立ちが減ってきたと感じる方は、ぜひ参考にしてみてください。

この記事の監修者

ユナイテッドクリニック総医院長

細田 淳英

【経歴】

平成15年3月 帝京大学医学部卒業
平成15年5月 帝京大学医学部付属病院勤務
平成19年4月 帝京大学ちば総合医療センター勤務
平成22年4月 山王病院勤務
平成25年10月 池袋ユナイテッドクリニック開院
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朝立ちしない場合は器質性EDの可能性あり

ストレスや疲労、睡眠不足などの要因によって朝立ちが減少することもありますが、これらは一時的な問題で、休息やストレス解消で改善できる可能性があります。

しかし、ストレスや疲労がないにもかかわらず、朝立ちの減少が長期的に続く場合は器質性EDが疑われます。

器質性EDとは、陰茎の血管や神経といった身体機能に異常があり、物理的に勃起が阻害されて起こるEDのことです(※1)。

そもそも健常な男性は睡眠中に何度も勃起を繰り返しており、これを「夜間勃起現象(NPT)」と呼びます(※2)。夜間勃起が収まる前に起床することで、朝立ちを自覚しているのです。

たとえば、肥満や糖尿病などによって血管の動脈硬化が進むと、勃起に必要な血液が陰茎に行き渡らず、夜間勃起現象が起こりにくくなります。当然、朝立ちを自覚する機会も減ります。

逆に言えば、朝立ちは陰茎の血管や神経が正常な証拠とも言えるのです。

【医師からのコメント】

朝立ちの有無が、EDの診断に役立つ場合があります。

なぜなら糖尿病や高血圧などで動脈硬化が進むと、陰茎海綿体やその周囲の血管・神経が障害を受けて朝立ちが起きないからです。

ED症状があり、かつ朝立ちのない方は、何かしらの病気が原因でEDを生じている可能性もあります。

(参考 ※1)MSDマニュアル家庭版|勃起障害(ED)
(参考 ※2)日本泌尿器科学会雑誌|健康男子における夜間睡眠時勃起現象 (nocturnal penile tumescence: NPT) の検討

朝立ちの有無で器質性EDかどうかを判断する「スタンプテスト」とは

スタンプ法

夜間勃起現象に伴う朝立ちは器質性EDを発症していない証拠とも言えますが、「実際は夜間勃起現象が起こっているのに、たまたま朝のタイミングで気づけていないだけ」というケースも考えられます。

夜間勃起現象を確認し、器質性EDかどうかを判断する方法に「スタンプテスト」と呼ばれる検査があります。

スタンプテストとは、縦につながった切手を就寝前に陰茎に巻きつけ、夜間勃起が起きているかどうかをチェックする検査のことです。朝起きたタイミングで、切手がミシン目の部分で切れているかどうかを確認します。

切手がミシン目の部分で切れている:器質性EDの可能性は低い

切手がミシン目の部分で切れている:器質性EDの可能性は低い

切手がミシン目の部分で切れていれば、夜間勃起現象が起きている証拠です。朝立ちに気づけていないだけで、器質性EDの可能性は低いでしょう。

一方、「夜間勃起があることを確認できたが、実際の性行為になるとうまく勃起できない」という場合は、心因性ED(精神的な原因で起こるED)が疑われます。

「性行為に対して心のどこかで不安を感じている」「パートナーとの関係が良くない」など精神的な原因が影響している可能性が考えられるため、器質性EDとは別のアプローチが必要となります。

切手がミシン目の部分で切れていない:器質性EDの可能性がある

切手がミシン目の部分で切れていない:器質性EDの可能性がある

切手がミシン目の部分で切れていない場合、夜間勃起現象が起きていない証拠です。つまり、陰茎の血管や神経といった身体機能に異常があり、器質性EDを発症している可能性があります。

テストを3回程度繰り返し、毎回切手がそのまま残るようならクリニックへと相談しましょう。

【医師からのコメント】

スタンプテストは切手を購入する必要があるため、多少のコストがかかるものの、自宅で簡便に試せる朝立ちのテストです。

切手が切れていれば朝立ちが起きている証拠になるので、体の病気が原因でEDとなっている可能性は少なくなります。

ただし、1回だけだと分からない場合もありますので、最低3回は試してみるようにしましょう。

ED以外で朝立ちしなくなる原因

ED以外で朝立ちしなくなる原因は、以下の3つが考えられます。

  1. 疲労やストレス
  2. 男性更年期障害(テストステロン量の低下)
  3. 病気の兆候

それぞれ、詳しくみていきましょう。

①疲労やストレス

疲労やストレスは自律神経を乱し、朝立ちの消失につながる可能性があります。

疲労やストレスが長期間続くと、交感神経が優位になり、勃起に必要な副交感神経の働きが低下するからです(※1)。

ただし、これらは一時的な問題である場合が多く、十分な睡眠時間を確保し、ストレスをうまく発散することで改善が期待できます。

(参考 ※1)日本平滑筋学会|陰茎海綿体の解剖と勃起のメカニズム

②男性更年期障害(テストステロン量の低下)

男性ホルモンの分泌量の変化

朝立ちが減少する原因の1つとして、男性更年期障害(LOH症候群)が挙げられます。

男性更年期障害とは、テストステロンと呼ばれる男性ホルモンの量が低下することで起こる、さまざまな症状のことです。

EDや朝立ちの減少だけでなく、性欲低下、全身の倦怠感、疲労感、イライラ、めまいなどの症状がある場合は男性更年期障害の疑いがあります(※1)。

テストステロン量は加齢とともに減少するため、40代以降の中高年に男性更年期障害は多く見られます。

ただの不調と思い込みがちですが、症状が日常生活に支障をきたす場合は医師の指導を受け、適切な治療やケアを受けることが必要です。

(参考 ※1)日本泌尿器科学会|加齢男性性腺機能低下症候群(LOH症候群)診療の手引き

③病気の兆候

朝立ちの消失はEDや男性更年期障害以外にも、さまざまな病気の兆候の可能性があります。

代表的なのは、血管に関わる病気です。勃起は陰茎に血液が流れ込むことで起こるため、血管に異常のある方はEDになりやすいとされています。

たとえば、糖尿病や高血圧、脂質異常症などによる動脈硬化は、EDを招くことで知られています(※1)。

また、慢性腎臓病や下部尿路症状なども、EDを合併する可能性が高い病気です(※2)。

朝立ちしない状態が長期間続く場合や体に不調がある場合は、医師の診察を受けることをおすすめします。

(参考 ※1)日本泌尿器科学会|勃起力が低下した
(参考 ※2)日本泌尿器科学会|ED診療ガイドライン

年を取ると朝立ちしなくなる?年代別の朝立ち頻度・割合

朝立ちの頻度は、加齢とともに減少する傾向にあります。

1994年に年代別に行われた調査によると、早朝勃起に「全く気づかない」あるいは「あまり気づかない」と回答した方の割合は以下のとおりです(※1)。

年齢 割合
30歳未満 13.1%
30代前半 13.1%
30代後半 13.9%
40代前半 17.0%
40代後半 22.1%
50代前半 25.7%
50代後半 23.5%
60代前半 23.7%
60代後半 32.8%
70代前半 45.2%
70代後半 58.3%
80代前半 71.9%

もちろん、「実際は朝立ちしているが、気づいていないだけ」というケースも考えられますが、加齢とともに朝立ちがなくなったという方は器質性EDを疑いましょう。

(※1 参考)老年医学会雑誌|中高年男性における医学的問題点

朝立ちしないと感じたら実践!EDの予防・改善法

朝立ちの消失は、EDの初期症状の可能性があります。朝立ちしないと感じたら、以下の方法でEDの予防・改善に取り組みましょう。

  1. 適度な運動を習慣にする
  2. 栄養バランスのよい食生活を心がける
  3. 睡眠時間をしっかり確保する
  4. ストレスを溜め込まない
  5. お酒の飲み過ぎに注意する
  6. 禁煙する
  7. ED治療薬を服用する

それぞれ、詳しく解説します。

【医師からのコメント】

朝立ちがない方は、まず食生活や睡眠時間といった生活習慣を見直すようにしましょう。また、運動不足を感じている方は適度な運動を心がけるべきです。

生活習慣を見直すことで、ED症状の改善だけでなく、糖尿病や高血圧といった生活習慣病も予防できます。

①適度な運動を習慣にする

適度な運動は、EDの予防・改善につながるとされています。

運動不足によって内蔵脂肪が増加すると、動脈硬化が進行し、EDの原因となるからです。

また、運動不足はEDだけでなく、肥満や高血圧、糖尿病などさまざまな病気のリスクファクターとされています。

これらの病気を予防するためにも、ジョギングやランニングなどの有酸素運動を習慣にするとよいでしょう。

ED診療ガイドライン」においても、有酸素運動によって勃起機能が改善すると報告されています。

②栄養バランスのよい食生活を心がける

EDの予防・改善には、栄養バランスのよい食生活を心がけることが大切です。

栄養バランスの乱れた食事を続けていると、血液がドロドロになったり、動脈硬化が進んだりすることで、陰茎への血流が悪くなってしまう可能性があります。

特に脂質の多いジャンクフードや、高カロリーな食べ物には要注意です。肥満やメタボリックシンドローム、糖尿病の方は、EDの発症リスクが高まる傾向にあります(※1)。

なお、EDの予防・改善におすすめの栄養素、食品は以下のとおりです。

栄養素 食品例
亜鉛 牡蠣やレバーなど
シトルリン スイカやメロンなど
DHA・EPA サバやサンマなど
ビタミンE アーモンドやアボカドなど

上記の食材を積極的に取り入れ、栄養バランスの良い食生活を心がけてみましょう。


(※1 参考) MSDマニュアルプロファッショナル版|勃起障害

③睡眠時間をしっかり確保する

睡眠時間をしっかり確保することは、EDの予防・改善につながります。

睡眠中はテストステロンなど、性機能に関わるホルモンが多く分泌されているからです。

海外の研究では、5時間以下の睡眠を1週間続けると、テストステロンの分泌量が約10〜15%低下することが報告されています(※1)。

テストステロンの分泌量は、勃起力に深い関わりがあることもわかっています(※2)。

必要な睡眠時間には個人差がありますが、最低でも1日6〜7時間の睡眠時間を確保するよう心掛けましょう。

(※1 参考)Sleep loss lowers testosterone in healthy young men – UChicago Medicine
(※2 参考)Effects of testosterone on sexual function in men: results of a meta‐analysis

④ストレスを溜め込まない

ストレスを適度に発散し、溜め込まないことはEDの予防・改善にとって非常に重要です。

ストレスを溜め込みすぎると、自律神経のバランスが乱れ、性欲の低下や心因性EDの原因となる可能性があります。

ストレスを溜め込まないためにも、日常生活でリラックスやストレス解消の時間を設けるとよいでしょう。

適度な運動や深呼吸、瞑想などのリラクゼーション法を取り入れ、心身の緊張をほぐしてみてはいかがでしょうか。

⑤お酒の飲み過ぎに注意する

1日あたりの節度ある飲酒量の目安

飲酒とEDに直接的な因果関係は認められていませんが、お酒の飲み過ぎは肥満や動脈硬化に繋がります。

肥満や動脈硬化などの生活習慣病はEDのリスクファクター(※1)となるため、過度な飲酒は避けるべきです。

1日の飲酒量としては、純アルコール換算で20g程度が適量(※2)とされています。

以下は、アルコールの種類別の摂取目安です。

お酒の種類(アルコール度数) 1日の摂取量の目安
ビール(5%) 500ml(ロング缶or中瓶1本)
焼酎(25%) 100ml(グラス1/2杯)
ワイン(12%) 200ml(グラス2杯弱)
ウイスキー(43%) 60ml(ダブル1杯)

※2

ただし、アルコールにはリラックス効果があるため、性行為の前に少量飲む程度であれば良い影響を与える可能性もあるでしょう。

(※1 参考)日本性機能学会/日本泌尿器科学会|ED診療ガイドライン
(※2 参考)厚生労働省|アルコール

⑥禁煙する

ED診療ガイドライン」では、ED患者に対して禁煙指導を行うことが強く推奨されています。

たばこに含まれるニコチンは、血管収縮や動脈硬化を引き起こし、EDの原因となるからです。

禁煙はED予防だけでなく、全体的な健康への良い影響ももたらします。禁煙することでがんや脳卒中、心筋梗塞など、さまざまな病気のリスクを下げることも可能です。

今後の健康のためにもぜひ、禁煙してみてはいかがでしょうか。

⑦ED治療薬を服用する

ED治療薬とは、性行為の前に服用することで、一時的に勃起力や持続力を高める薬です。

主に「PDE5阻害剤」と呼ばれる薬で、陰茎の血管を拡張させる作用があります。

比較的安全で効果も高く、ED治療の第一選択として推奨されている方法です(※1)。

代表的なED治療薬は以下のとおりです。

バイアグラ

バイアグラ

レビトラ

レビトラ

シアリス

シアリス

特徴 世界的に知名度のあるED治療薬 即効性が高い 作用時間が長い
ジェネリックの名称 シルデナフィル バルデナフィル タダラフィル
効果が現れるまでにかかる時間 30分~1時間 15分~30分 1~3時間
効果の持続時間 3~5時間 5~8時間 30~36時間
食事による影響 受けやすい
(空腹時の服用が推奨される)
やや受けにくい 受けにくい

なお、ED治療薬は国内では医療用医薬品に指定されています。通販サイトなどでの購入は、偽造薬による健康被害などのリスクがあり危険です(※2)。

EDにお悩みの方、ED治療薬の処方が必要な方はクリニックまでご相談ください。

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(※1 参考)日本性機能学会/日本泌尿器科学会|ED診療ガイドライン
(※2 参考)厚生労働省|医薬品等を海外から購入しようとされる方へ

朝立ちとEDに関するよくある質問

朝立ちとEDに関して、よくある質問をご紹介します。

Q.朝立ちしない場合は病院に行くべきですか?

まったく朝立ちがない場合やEDの自覚症状がある場合は、クリニックで治療を受けることをおすすめします。

健康な男性でも、疲労やストレスなどによって一時的に朝立ちしないことはあります。

しかし、長期的な朝立ちの消失はEDの可能性があり、改善には治療が必要です。

Q.朝立ちしないことを医師に相談したいのですが、何科に行くべきですか?

朝立ちしないことを相談したい場合は、泌尿器科かED専門クリニックを受診しましょう。

Q.20代でも朝立ちしなくなることはありますか?

20代でも朝立ちがなくなる可能性は十分にあります。朝立ちがなくなる原因である器質性EDは、20代でも発症しうるからです。

とくに、高血圧症や脂質異常症、糖尿病などの既往歴がある方は、EDになりやすいとされています。

朝立ちしない状態が続く場合はクリニックへ

朝立ちの急激な減少や消失は、EDが疑われます。そのまま放置していると性行為の失敗につながる恐れもあるため、医師へと相談するのが望ましいです。

なお当院はオンライン診療と対面診療の両方に対応しており、気軽に相談できる環境を整えています。

初診・カウンセリング料は無料ですので、EDでお悩みの方はユナイテッドクリニックにご相談ください。

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