男性も潮吹きできる？女性との違いややり方、注意点を解説

男性の潮吹きとは

男性の潮吹きは、精液ではなく尿が噴出する現象です。射精後もペニスへの刺激を継続すると起こることがあります。

メカニズムについての研究は少ないものの、エコー検査を用いた海外の研究では、前立腺と骨盤の筋肉が強く収縮し、膀胱に溜まった尿が噴出していることが確認されました（※1）。

射精時の液体の流れ（黄色の矢印）	潮吹き時の液体の流れ（赤色の矢印）

画像引用元：Male squirting: Analysis of one case using color Doppler ultrasonography – PubMed

上図の比較からも、射精と潮吹きは発生する経路が異なることがわかります。

また、男性の潮吹きは通常の排尿とは異なる感覚を伴うことが特徴です。

通常の排尿は膀胱がゆっくり収縮し、尿道括約筋が弛緩することで尿が排出されます。

一方、男性の潮吹きでは、前立腺や骨盤の筋肉が強く収縮することで尿が勢いよく噴出します。潮吹きに興味を持ち、自慰行為の一環として意図的に発生させようと試みる男性も少なくありません。

（※1 参考）Male squirting: Analysis of one case using color Doppler ultrasonography – PubMed

男性の潮吹きと女性の潮吹きの違い

男性の潮吹きと女性の潮吹きの違いは以下のとおりです。

女性の潮吹きは性的興奮やGスポットの刺激によって発生することがあります。

排出される液体にはスキーン腺（女性の前立腺）から分泌された前立腺液の成分が含まれており、無色透明でさらさらしていることが特徴です。

また、女性の潮吹きは必ずしも絶頂（オーガズム）と連動するわけではありません。強い快感を伴わないこともあれば、逆に潮吹きなしで絶頂を迎えることもあります。

見た目が似ていても、発生のメカニズムや排出される液体の成分が異なることから、男性の潮吹きと女性の潮吹きは別の生理現象と考えるべきです。

男性の潮吹きは気持ちいいのか？

男性の潮吹きの快感には個人差があり、ハマる人もいれば、一度経験して満足する人もいます。

男性の潮吹きは前立腺や骨盤の筋肉が収縮し、尿が勢いよく噴出されることで、射精とは異なる独特の感覚を伴うのが特徴です。

「射精とは違った快感がある」と感じる人がいる一方で、「おしっこを漏らしたような感覚だった」と表現する人もいます。

感じ方には個人差があるため、必ずしも全員にとって気持ちいいものとは限りません。

男性の潮吹きの基本的なやり方

男性の潮吹きの基本的な手順は以下のとおりです。

射精後は通常のオナニーのようにペニスを上下にしごくのではなく、「亀頭責め」を意識したマッサージを行いましょう。

手のひらのくぼみを亀頭に密着させ、くるくる回すように撫でると潮吹きが成功しやすくなります。指先でカリ首を優しくなぞるのも効果的です。

男性の潮吹きを成功させるコツ

男性の潮吹きを成功させるコツは以下のとおりです。

それぞれ、詳しく見ていきましょう。

水をたくさん飲む

男性の潮吹きを成功させるためには、事前に十分な水分を摂取しておくことが大切です。

潮吹きの際に放出される液体の多くは膀胱に溜まった尿です。体内の水分が不足していると膀胱内の尿量が減り、潮吹きが難しくなります。

潮吹きを試す1時間前から500～1000ml程度の水を飲むのがおすすめです。

ただし、カフェインやアルコールは避けた方がよいでしょう。利尿作用があり、早めに飲むと尿意も早く訪れる可能性があります。

水分補給にはカフェインを含まない飲み物が適しています。常温の水や麦茶、ルイボスティーなどは身体に優しく、余計な刺激を与えにくいのでおすすめです。

冷たい飲み物は身体を冷やし、筋肉の動きを鈍らせることがあるため、できるだけ温かいか常温の飲み物を選ぶとよいでしょう。

ローションガーゼやストッキングを使用する

潮吹きを狙う際は強すぎる刺激よりも、ムズムズするような繊細な刺激のほうが効果的です。

たっぷりローションを染み込ませたガーゼで亀頭全体を包み、ひねるように動かすとムズムズする快感が得られます。もし手だけではうまくいかない場合は、試してみるのも一つの手です。

また、ストッキングの先端部分で亀頭を優しく包み込み、軽く引っ張りながらくるくると回すように刺激する方法もおすすめです。背徳感やフェチ要素があり、精神的な興奮を高める効果も期待できます。

電動マッサージ機を使用する

電動マッサージ機を使用することも、快感を高める一つの方法です。

電動マッサージ機は通常の手による刺激とは異なり、リズミカルな一定の振動を与えられるのが特徴です。射精後の敏感な状態で振動を加えると、快感の波が長く続き、潮吹きを引き起こす可能性が高まります。

電動マッサージ機を使用する際は低振動から始め、徐々に強度を上げながら刺激を続けましょう。

カリ首や亀頭の裏側に直接当てるのもよいですが、会陰（肛門と睾丸の間）に当てて前立腺を刺激する方法が効果的です。

羞恥心を捨てる

男性の潮吹きを成功させるためには羞恥心を捨て、精神的なブロックを取り除くことが重要です。

潮吹きでは、尿意に似た独特の感覚を受け入れる必要があります。潮吹きの際に「漏らしてしまうのでは？」という不安があると、無意識に骨盤底筋に力が入り、潮吹きが妨げられます。

緊張を解くためにはリラックスできる環境作りが大切です。以下のポイントを意識しましょう。

「恥ずかしい」という固定観念を手放し、新しい快感を素直に受け入れることが大切です。

「成功させる」という強い気持ちを持つ

潮吹きを成功させるには「絶対にできる！」という強い意志を持つことが大切です。

射精後は賢者タイムに入りやすく、一時的に性欲が下がるため「やっぱりやめよう」と思ってしまうこともあります。

しかし、そこで諦めずに気持ちを切り替え、継続することが重要です。

途中でうまくいかなくても失敗と考えず、快感を高めるためのステップとして前向きに捉えましょう。

また、潮吹きは一度経験すると感覚を覚え、次回から成功しやすくなる傾向があります。最初のうちは感覚が掴めなくても、回数を重ねることでコツがわかるようになります。

男性の潮吹きを目指す前に知っておきたい注意点

男性の潮吹きを目指す前に知っておきたい注意点は以下のとおりです。

それぞれ、詳しく見ていきましょう。

周囲を汚してしまう

男性の潮吹きは通常の射精や排尿とは違い、勢いよく噴射されることが多いため、想像以上に飛び散る可能性があります。

普段のオナニーと同じ環境で行うと、思った以上に飛び散り、周囲を汚してしまう可能性があります。

潮吹きを試す際は、周囲が汚れないように事前の準備をしておくことが大切です。

おすすめは浴室で行うことです。浴室なら後処理が簡単で、汚れを気にせずリラックスして潮吹きに挑戦できます。

部屋で行う際は吸水性の高いタオルをベッドや床に敷き、万が一に備えておきましょう。防水シートやビニールシートを併用すると、汚れを最小限に抑えられます。

炎症を引き起こす可能性がある

潮吹きを試す際に乾いた手でこすったり、強い力で刺激を与えたりすると、皮膚が擦れて炎症を引き起こす可能性があります。

潮吹きは通常のオナニーとは異なり、亀頭を中心に刺激を加えます。とくに慣れていないうちは、必要以上に激しく刺激してしまうケースも少なくありません。

潮吹きを試した後に亀頭が赤くなったり、ヒリヒリしたりする場合は、しばらく刺激を控えましょう。症状が続く場合は泌尿器科を受診することも検討してください。

尿路感染症のリスクが高まる

不衛生な状態で亀頭や尿道口を刺激すると、細菌が入り込んで炎症を引き起こし、排尿時の痛みや違和感を生じることがあります。

とくに射精後は尿道が一時的に開いており、細菌が侵入しやすい状態です。

潮吹きを試す際は事前に石鹸や消毒液で手を洗い、細菌の付着を防ぐよう心がけましょう。

また、潮吹き後はすぐに排尿することで、尿道内に侵入した細菌を洗い流し、感染リスクを軽減できます。

通常の性行為に満足できなくなる可能性がある

男性の潮吹きは、前立腺の強い収縮と尿意に似た感覚が合わさった独特の快感が特徴です。

潮吹きを気持ちいいと感じるかどうかは個人差があるものの、一度その快感を覚えると、通常の性行為やオナニーでは満足できなくなる可能性があります。

また、「潮吹きしないと満足できない」という意識が強まると、パートナーとの性行為にも影響を及ぼすかもしれません。

まとめ

男性の潮吹きは、前立腺や骨盤の筋肉の強い収縮によって膀胱内の尿が勢いよく噴出する現象です。女性の潮吹きとは発生の仕組みや排出される液体の成分が異なります。

射精とは違う独特の感覚を伴い、個人差はあるものの、快感を覚える人も少なくありません。

ただし、快感に夢中になるあまり、通常の性行為に満足できなくなる可能性もあるため、やりすぎには注意が必要です。

男性の潮吹きに興味がある場合はリスクを理解した上で試し、無理のない範囲で楽しみましょう。