バイアグラの使用期限は？期限切れを使うとどうなる？確認方法や保管方法を解説

バイアグラの使用期限は？錠剤タイプは製造から5年

バイアグラの使用期限は錠剤タイプで製造日から5年、ODフィルムタイプで3年です（※1）。

処方を受けた日からではなく、製造日からの換算なので注意しましょう。処方を受けた日を基準とすると、在庫としてストックされていた期間があるため上記よりも短くなります。

バイアグラの使用期限は、箱やPTPシート（薬の包装用シート）に記載されています。

しかし、1錠ずつ処方された場合は確認できないため、不安な場合は処方を受けたクリニックに問い合わせましょう。

なお、当クリニックでは使用期限が比較的長いバイアグラを処方できます。連日バイアグラを処方しており、新しい薬を次々と仕入れているためです。

「手持ちのバイアグラの期限が切れているかも」と不安な方は、ぜひ当クリニックにご相談ください。

【医師からのコメント】

当院で処方するバイアグラは、お渡ししてから1〜2年くらいは期限が残っているものが多いです。

ただし実際は錠剤の製造日によっても異なるため、診察を受ける際にスタッフまでお問い合わせください。

（※1 参考）PMDA｜バイアグラ添付文書

使用期限切れのバイアグラの効果は？十分に発揮されない可能性がある

使用期限が切れたバイアグラを使用すると、バイアグラの効果が十分に発揮されない可能性があります。時間とともに薬の分解や変質が進んでしまうからです。

期限切れのバイアグラを服用すると数十分で効果が消失したり、うまく勃起できなかったりするかもしれません。

効果が十分に発揮されないリスクを避けるため、バイアグラの使用前には必ず使用期限を確認しましょう。

使用期限切れのバイアグラの副作用は？予期せぬ健康被害の恐れがある

使用期限切れのバイアグラを使用すると、予期せぬ副作用や健康被害を生じる恐れがあります。

時間とともに薬の成分が分解されていく過程で、元の成分とは違う新たな化合物へと変質してしまう可能性があるからです。

変質した成分が原因で頭痛やほてりなどの副作用が現れるだけでなく、過去に報告されていない重大な健康被害が発生する可能性も考えられます。

安全を第一に考え、使用期限を過ぎたバイアグラの使用は避けるべきです。

【医師からのコメント】

使用期限が切れたバイアグラを使用すると、変質した成分が原因で思わぬ副作用が起きる可能性もあります。

期限切れの薬は絶対に使用しないようにしましょう。

シートから取り出したバイアグラはいつまで使える？期限は決まっていないがなるべく早く使用すべき

シートから取り出したバイアグラの使用期限に関しては、正確な期限を定めることは難しいですが、なるべく早めに使用することをおすすめします。

薬の包装シート（PTPシート）は薬を湿気や光から守る役割があり、シートから取り出すと薬の劣化が早まってしまうからです。

劣化が早まることで、使用期限内であっても効果が弱まったり、予期せぬ副作用が生じたりする可能性があります。

シートから取り出したバイアグラは、劣化する前になるべく早く使用しましょう。

バイアグラの正しい保管方法

未使用のバイアグラは机の引き出しや救急箱など直射日光が当たらない場所に保管しておくのが基本です。

バイアグラの劣化を防ぐためにも、以下の正しい保管方法を守りましょう。

それぞれ、詳しく解説します。

PTPシートから取り出さずに保管する

バイアグラはPTPシートから取り出さずに保管してください。

PTP（press through pack）シートは薬を外部の湿気や光、空気などから守る役割がある、アルミとプラスチックでできた包装シートです。

バイアグラをPTPシートから取り出してしまうと、外部からの湿気や光が直接薬に触れ、薬の劣化が早まってしまう可能性があります。

PTPシートから取り出さずにそのまま保管することが、バイアグラの品質を保つための最良の方法です。

取り出した場合は密閉できる清潔な容器に入れる

PTPシートから取り出してしまったバイアグラは、密閉できる清潔な容器に入れて保管してください。

密閉容器に入れることで空気中の湿気からバイアグラを守り、劣化を抑えられます。

ピルケースに入れたり、ラップに包んで引き出しに保管したりするとよいでしょう。

ただし、劣化を抑えられるとはいえ、一度開封してしまったバイアグラは未開封と比べて劣化しやすいため、可能な限り早く使用することをおすすめします。

多湿な環境を避ける

バイアグラを保管する際は、多湿な環境を避けてください。

湿気はバイアグラの劣化を早める主な原因の一つです。バイアグラは体内で溶けるように設計されているため、湿度が高いと劣化しやすくなります。

たとえば、洗面所やキッチンは湿度が高く、バイアグラの保管には適していません。

バイアグラはリビングの棚や引き出し、クローゼットの中など、室内の乾燥した場所に保管しましょう。

極端に高温・低温な環境を避ける

バイアグラは室温（1～30℃）での保管が推奨されています。

極端に高温・低温な環境は、バイアグラの劣化を早める可能性があるからです。

たとえば、夏場の車内は50℃以上になることもあるため、バイアグラの保管場所としては適切ではありません。

また、冷蔵庫にバイアグラを保管される方もいますが、室温に戻した際の温度差でPTPシート内部に結露が発生する可能性があるため避けてください。

直射日光が当たる場所を避ける

バイアグラを保管する際は、直射日光が当たる場所は避けてください。

直射日光（とくに紫外線）によって、バイアグラの劣化が早まるからです。

たとえば、日が当たりやすい窓辺に放置していると、紫外線による劣化が進みやすくなり、バイアグラの効果が著しく低下する可能性があります。

紫外線による影響を最小限に抑えるためにも、バイアグラは引き出しやクローゼットの中など、涼しく暗い場所に保管しましょう。

まとめ

バイアグラの使用期限は、錠剤タイプが製造日から5年、ODフィルムタイプが3年とされています。

期限切れのバイアグラを使用すると効果が十分に発揮されず、予期せぬ副作用や健康被害が発生するリスクがあるため注意しましょう。

使用期限は箱やPTPシートに記載されていますが、確認が難しい場合は処方を受けたクリニックに問い合わせることが大切です。

使用期限が長いバイアグラをお求めの方は、ぜひ当院にご相談ください。

当院では連日多くの患者様にバイアグラを処方しており、新しいバイアグラを頻繁に仕入れております。