インポとEDの違いは？定義や症状、改善方法を解説

インポとEDの違い

インポとEDの違いは、含まれる症状の広さです。インポは性機能全般の障害を指すのに対し、EDは勃起に関する症状のみを指します。

※1,2

インポとは性的不能の状態を指し、現在の性機能障害（SD）に近い意味合いで使われています。ドイツ語の「インポテンツ（Impotenz）」や英語の「インポテンス（impotence）」の略称です。

性機能障害に含まれる症状の範囲は広く、勃起だけに限らず性欲や射精などさまざまな要素を含んでいます。

一方でEDは、勃起機能に限定した疾患です。インポとは違い、EDの症状には性欲や快感などが含まれません。性欲や快感の有無に関わらず、性的刺激を受けても勃起しなければEDです。

現在は、インポ＝ED（勃起不全）という意味で使われることも多いようです。

【医師からのコメント】

インポという言葉は一昔前までは一般的に使われていたため、年配の方を中心に「ED」と「インポ」を混同してしまっている方が一定数存在します。

（※1 参考）MSDマニュアル プロフェッショナル版｜男性性機能の概要
（※2 参考）日本性機能学会/日本泌尿器科学会｜ED診療ガイドライン［第3版］

「インポ」は差別用語とみなされ、現在は「ED」の呼称が使われている

インポという言葉は勃起に限らず「男性機能がすべて失われた」という意味合いが強く、現在は差別用語とみなされています。

男性機能の喪失が「子どもを作れない性的不能者」というイメージに繋がり、男性を貶す言葉として使われるようになったためです。

差別的な言葉を医療現場で使うのは不適切であるとして、現在はインポに代わりED（勃起不全）という呼称が使われています。

ちなみに、性機能障害に関する研究を行う「日本性機能学会」は、発足当初「日本インポテンス研究会」という名称でした。

しかし、インポという言葉に差別的な意味合いがあることから、1995年に改称を行っています（※1）。

【医師からのコメント】

インポという言葉は、性的不能者というイメージを連想させるので、やはり不適切だと感じます。

昨今の差別解消推進の時代背景を考えると、インポという言葉は今後使われなくなっていくでしょう。

インポかも…と思ったらED治療を検討しよう

「勃起力が低下したからインポかも…」という方は、もしかするとEDかもしれません。下記のような勃起に関する症状がある方は、ED治療を検討しましょう。

など

ED治療では基本的に内服治療が行われます。性行為の前にED治療薬を飲むことで、勃起しやすい状態へと導きます。

代表的なED治療薬は下記の3種類です。

「勃起力が低下した」と感じる方は、泌尿器科やEDクリニックでED治療を受けましょう。

病院でED治療を受けるときの流れ

病院でED治療（内服治療）を受けるときの流れは、下記の通りです。

内服薬の処方だけであれば、服を脱いだり触診を受けたりすることはありません。EDの症状や治療中の病気について聞かれるだけなので、気軽に受診してみましょう。

「人目が気になる」「受診する時間がない」という方は、オンライン診療もおすすめです。スマホだけで受診から処方まで完結するため、待ち時間や移動の手間がありません。

ユナイテッドクリニックでもオンライン診療を実施しているため、お気軽にご相談ください。

まとめ

インポは性的不能という意味の言葉です。現在は差別用語とみなされており、代わりにED（勃起不全）という名称が使われています。

「最近勃起しにくくなったからインポかも…」と感じている方は、ED治療を検討しましょう。ED治療薬を内服することで、症状が改善する可能性があります。