躁鬱病と性欲の関係とは?性的逸脱行為やEDの対策も解説
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更新日:2024年10月26日 公開日:2024年10月26日
「性的逸脱行為やEDにどう対処すればよいい?」
このような疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか。
躁鬱病(双極性障害)は、躁状態(気分が高揚している状態)と鬱状態(気分が落ち込んでいる状態)を繰り返す病気です。
躁状態では性的逸脱行為に走りやすく、鬱状態ではEDの症状が現れることがあります。
この記事では、躁鬱病による性欲の変化について詳しく解説します。
記事を読めば、躁鬱病と性欲の関係について理解し、適切な対策を講じるヒントが得られるはずです。
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この記事の監修者
ユナイテッドクリニック総医院長
細田 淳英
【経歴】
平成15年3月 帝京大学医学部卒業平成15年5月 帝京大学医学部付属病院勤務
平成19年4月 帝京大学ちば総合医療センター勤務
平成22年4月 山王病院勤務
平成25年10月 池袋ユナイテッドクリニック開院
目次
躁鬱病と性欲の関係
躁鬱病では、躁状態と鬱状態で性欲に以下の変化が見られます。
- 躁状態では性欲が高まり、性的逸脱行為を起こしやすくなる
- 鬱状態では性欲が低下し、EDを発症しやすくなる
それぞれの状態について、詳しく解説します。
躁状態では性欲が高まり、性的逸脱行為を起こしやすくなる
躁状態では性欲が高まり、性的逸脱行為を引き起こす可能性が高まります。
躁状態に入ると気分が高揚し、自制心が低下するためです。
性的逸脱行為とは、具体的には以下のような行為を指します。
- 相手の同意を得ない性的行為
- 公共の場での性的行為や露出
- 避妊具を使わない
- 性風俗への依存
上記のような行為は周囲の人々に迷惑をかける可能性もあるため、早めの対策が必要です。
鬱状態では性欲が低下し、EDを発症しやすくなる
鬱状態では気分が落ち込み、性欲減退の症状が現れやすくなります。
性的な興奮を感じにくくなれば、ED(勃起不全)を発症するリスクも高まります。心身ともに疲労感が強くなるため、性行為への興味を失うことも少なくありません。
EDの症状が出ると、さらに自己肯定感が低下し、心身の不調が悪化する悪循環に陥ることもあります。こうした状況が続くと、性行為への意欲が完全に失われる可能性もあるため、早めの対策が重要です。
【医師からのコメント】
そもそも躁鬱病とは?極端な気分の浮き沈みが特徴の精神疾患
躁鬱病(双極性障害)は、極端な気分の浮き沈みを繰り返す精神疾患です。
脳内の神経伝達物質(セロトニン、ドーパミンなど)のバランスが乱れることで引き起こされます。
気分が異常に高揚する「躁状態」と、深い落ち込みを感じる「鬱状態」が交互に現れるのが特徴です。それぞれ、以下のような傾向が見られます。
躁状態の傾向 | ・自分の能力を過信し、無謀な計画を立てる ・高額な買い物やギャンブル、無計画な旅行など衝動的な行動をする ・ほとんど寝なくても疲れを感じない ・他人に積極的に話しかける ・性欲が高まり、無防備な性的行為に走る ・一つのことに集中できず、次々と別のことに手を出す |
---|---|
鬱状態の傾向 | ・何に対してもやる気が出ない ・強い悲しみや無価値感に苛まれる ・十分な睡眠を取っても、常に疲れを感じる ・仕事や勉強に集中できなくなる ・性欲が低下し、性行為への興味がなくなる ・生きる意味を見失い、自殺を考える |
上記のように、躁鬱病は単なる気分の起伏とは違い、日常生活に大きな影響を与える可能性のある病気です。
躁状態の性的逸脱行為を防ぐ対策
躁状態の性的逸脱行為を防ぐには、以下の対策が有効です。
- 処方された薬を正しく服用する
- パートナーに症状を説明しておく
- トリガーとなる状況を避ける
- 日々の感情や行動を記録する
それぞれ、詳しくみていきましょう。
処方された薬を正しく服用する
性的逸脱行為を防ぐためには、処方された薬を医師の指示に従い、正しく服用することが大切です。
性的逸脱行為は、本人だけでなく周囲にも迷惑をかける可能性があります。そのため、確実に薬を服用し、症状の管理を徹底することが重要です。
躁鬱病の治療に用いられる薬には、気分を安定させる作用があります。
躁状態では、気分が高揚して薬の服用を忘れやすくなりますが、スマートフォンのアラームやピルケースを使うなどの工夫をして、日々の服用管理を徹底しましょう。
また、症状が良くなったと感じても、自己判断で薬を中断するのは厳禁です。再発や悪化のリスクが高まるため、必ず医師の指示に従いましょう。
パートナーに症状を説明しておく
躁鬱病の症状や過去の衝動的な行動については、隠そうとせず事前にパートナーに説明しておくことが大切です。
パートナーが異変に気づいたとき、早めに対応できればトラブルを未然に防ぐことにもつながります。
例えば性行為を急に迫ってくる、避妊具を使わないなどの行動に出る可能性があることを伝えておくと、パートナーも落ち着いて対処できるでしょう。
トリガーとなる状況を避ける
性的な衝動が高まるトリガーとなる状況は、事前に回避することが重要です。
トリガーとなる状況に身を置くと、衝動を抑えるのが難しくなり、性的逸脱行為につながりやすくなります。
特にアルコールや性的な誘惑のある場所(ナイトクラブやバーなど)は判断力を鈍らせ、性的逸脱行為を引き起こす可能性が高まります。
性的逸脱行為を起こしたシチュエーションによっては、刑事事件にまで発展する恐れもあるでしょう。
出先での飲酒を控え、性的な誘惑や衝動を引き起こしやすい場所は避けるのが賢明です。
日々の感情や行動を記録する
性的逸脱行為を防ぐには、日記やメモアプリを活用し、感情や行動を記録しておくことが有効な対策となります。
自分の気分や性欲の変化を記録することで、躁状態の兆候を察知し、衝動的な行動を取る前に対処できるからです。
例えば、気分が高揚している日や、性欲が普段より強く感じられる日を記録しておくことで、躁状態に入るサインを早めにキャッチできます。
記録を振り返れば、どのような状況が衝動を引き起こすのかが分かり、対策も取りやすくなるでしょう。
例えば「特定の場所に行くと性欲が高まる」や、「アルコールを飲んだ後に自制が効かなくなる」などのパターンが見つかれば、状況を事前に避ける対策ができます。
鬱状態のEDを改善する方法
鬱状態によるEDは、以下の方法で改善できる可能性があります。
- うつ病の治療を優先する
- ED治療薬を服用する
- カウンセリングや心理療法を受ける
- 生活習慣を改善する
それぞれ、詳しくみていきましょう。
うつ病の治療を優先する
鬱状態でのED(勃起不全)を改善するためには、まずうつ病自体の治療を最優先しましょう。
性欲の低下やEDは、うつ病の症状として現れることが多く、根本原因のうつ病が治療されれば改善する可能性が高いからです。
例えば、抗うつ薬によって気分が安定し、気力と体力が回復すれば、性欲や性機能も少しずつ戻ることが期待できます。
心身の疲労感が軽減されることで、性的興奮を感じやすくなり、パートナーとの性的関係も徐々に回復していくでしょう。
ED治療薬を服用する
鬱状態でのEDには、ED治療薬の服用が効果的な場合があります。
ED治療薬は、血流を増加させることで勃起を助ける薬です。性行為中の勃起を維持しやすくなり、EDの症状を一時的に改善できます。
ただし、躁鬱病の方がED治療薬を使用する際は、必ず事前に医師に相談してください。服用中の薬との相互作用や、副作用のリスクがあるからです。
安全に治療を始めるために、まずは医師に相談しましょう。
【医師からのコメント】
現代社会では鬱病をはじめとする心の病が増加しています。
そのため、実際に鬱状態でのEDを訴える方は決して少なくありません。
鬱状態が原因のEDでもED治療薬は効果を発揮しますので、クリニックに一度ご相談ください。
心理カウンセリングや心理療法を受ける
鬱状態でのEDに対しては、心理カウンセリングや心理療法も一つの選択肢です。
鬱状態は自己肯定感の低下や興味の喪失を引き起こし、性欲や性機能に影響を与えることが多いです。
ネガティブな思考や不安を軽減し、性行為への自信を取り戻すことで、EDを改善できる場合があります。
例えば、性行為に対する不安やプレッシャーが原因でEDが起きている場合、心理療法で不安の根本原因を探り、解消することが一つの解決策となります。
心の健康が整うことで、性機能も回復に向かうでしょう。
生活習慣を改善する
鬱状態のEDを改善するためには、生活習慣を見直すことも大切です。
睡眠や食事、運動などの生活習慣が乱れると、鬱症状やEDが悪化する可能性があります。
以下のポイントを意識して、生活習慣を改善しましょう。
生活習慣 | ポイント |
---|---|
睡眠 | 毎日7~8時間の質の良い睡眠を確保する |
食事 | 亜鉛やシトルリン、DHA・EPAなどの栄養素を意識的に摂取する |
運動 | 週3~5回、30分程度のウォーキングや軽い筋トレを行う |
ポイントを意識して睡眠、食事、運動などの生活習慣を改善すれば、鬱状態やEDの改善が期待できます。
まとめ
躁鬱病の躁状態では性的逸脱行為のリスクが高くなり、鬱状態ではEDを引き起こす可能性があります。
躁状態の性的逸脱行為を防ぐには、処方された薬を正しく服用し、トリガーとなる状況を避けることが重要です。
鬱状態によるEDは、うつ病自体の治療はもちろん、ED治療薬や心理カウンセリングも効果が期待できます。
なお、当院では電話診療(オンライン診療)でED治療薬を処方しております。1錠からの処方も可能ですので、EDにお悩みの方はぜひお気軽にご相談ください。
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鬱状態になると脳の興奮をもたらすセロトニンやノルアドレナリンといった神経伝達物質が減少します。
その結果、脳が興奮せず性欲が湧きにくくなるのです。