糖尿病はEDを併発しやすい?治療で治る?原因と改善法について解説

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公開日:2023年08月31日 更新日:2023年11月17日

「糖尿病はEDを併発しやすい」と聞いたことがある方は多いでしょう。


糖尿病がEDを併発しやすいのは事実であり、糖尿病を患っていてかつED気味の方は、糖尿病のせいで勃起力が衰えている可能性が十分にあります。


また「糖尿病だけど、勃起はする」という方も、将来的にEDを併発する可能性があるため、早期対策が必要です。


今回は糖尿病の人がEDを併発しやすい理由と、糖尿病によるEDを治療する方法について解説します。


糖尿病によるEDを改善したい方や治療に不安を感じている方はぜひ最後までご覧ください。

この記事の監修者

ユナイテッドクリニック総医院長

細田 淳英

【経歴】

平成15年3月 帝京大学医学部卒業
平成15年5月 帝京大学医学部付属病院勤務
平成19年4月 帝京大学ちば総合医療センター勤務
平成22年4月 山王病院勤務
平成25年10月 池袋ユナイテッドクリニック開院
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糖尿病の人はEDの発症率が高い

糖尿病の人はEDの発症率が高いことが分かっています。

日本人のデータも含むレビューによると、糖尿病患者とEDの関係について以下が示唆されています(※1)。

  • 糖尿病患者の35~90%がEDを発症する
  • 糖尿病患者がEDを発症する時期は、糖尿病でない人に比べて10~15年早い

糖尿病だけでなく、糖尿病に合併しやすい肥満や高血圧、運動不足もEDを発症しやすい要因です(※2)。

【医師からのコメント】

当院に来院される患者さまの中にも、糖尿病や糖尿病予備軍の方は多い印象です。

実際、糖尿病の方からは「勃起しにくくなった」という声をよく聞きます。

(※1 参考)Lasantha S Malavige, Jonathan C Levy|Erectile dysfunction in diabetes mellitus
(※2 参考)日本性機能学会/日本泌尿器学会|ED診療ガイドライン

糖尿病の人がEDを併発しやすい理由

糖尿病の人がEDを併発しやすい理由は次の通りです。

  • 血流が悪くなるから
  • 陰茎に刺激が伝わりにくくなるから
  • 海綿体の機能が低下するから

それぞれ順番に解説します。

血流が悪くなるから

糖尿病は動脈硬化を進行させることがわかっています(※1)。

動脈硬化は動脈の血管が硬くなって弾力性が失われた状態を指し、EDの一因としても知られています。

陰茎の動脈は細く、特に動脈硬化の影響を受けやすい傾向があるのです。

勃起は陰茎の海綿体に血液が流れることで起こるため、糖尿病によって血流が悪くなるとEDの原因になります。

(※1 参考)厚生労働省 e-ヘルスネット | 糖尿病

陰茎に刺激が伝わりにくくなるから

糖尿病の三大合併症の一つに神経障害があり、神経障害が起こると性的刺激を陰茎に伝える回路にも異常が発生します。

神経障害は全身に影響しますが、泌尿器・生殖器系の異常も症状の一つです(※1)。

勃起には自律神経が関わっており、神経障害が起きると刺激や興奮が陰茎に伝わらず、EDを発症することがあります。

(※1 参考)糖尿病情報センター|神経障害

海綿体の機能が低下するから

糖尿病がEDを招くメカニズムとして、海綿体の機能の低下も挙げられます。

海綿体とは、勃起に関わるスポンジ状の組織です。性的刺激を受けて産生された一酸化窒素(NO)が海綿体を弛緩させ、海綿体へと血液が充満していくことで勃起が起こります(※1)。

糖尿病になると、海綿体の弛緩に必要なNOが十分に産生されなくなり、EDを招くのです。

NOの産生低下には、糖尿病に合併しやすい以下の要素が関係しているとされています(※2)。

  • 高血圧
  • 肥満
  • 運動不足
  • うつ状態
  • 性欲低下

など

これらの要因でNOが十分に産生されなくなり、海綿体の弛緩がコントロールされなくなった結果、EDを発症する可能性があります。

(※1 参考)日本泌尿器科学会|勃起力(ぼっきりょく)が低下した
(※2 参考)Lasantha S Malavige, Jonathan C Levy|Erectile dysfunction in diabetes mellitus

他の要因と複合してEDを発症している可能性も

糖尿病そのものだけでなく、他の要因も重なり、EDの症状がさらに悪化している可能性もあります。

以下はEDの原因として知られており、糖尿病との合併でも生じやすい症状です(※1)。

  • 肥満
  • 高血圧
  • うつ状態
  • 不安
  • 性欲低下

糖尿病そのものだけでなく、その合併症もEDの原因になることから、糖尿病患者はEDになりやすいといわれています。

(※1 参考)日本性機能学会/日本泌尿器学会|ED診療ガイドライン

【医師からのコメント】

糖尿病に加えて、高血圧の合併がEDを悪化させているケースがよく見られます。

糖尿病と高血圧が互いに影響しあって動脈硬化が進み、ED症状が悪化していきます。

糖尿病によるEDは治る?すぐに完治させるのは難しいが治療で改善は見込める

糖尿病が発覚した時点でEDも悪化している可能性があり、一朝一夕で完治することは難しいでしょう。しかし、適切な治療を続けることで徐々にEDの改善が見込めます。

糖尿病によるEDを改善するためには、次の方法があります。

  • ED治療を受ける
  • 糖尿病の治療を続ける
  • 他の合併症を治療する

まずはEDの原因である糖尿病の症状をコントロールすることが重要であり、加えてED治療が有効な場合もあります。

改善方法について、一つずつ見ていきましょう。

ED治療を受ける

代表的なED治療薬の種類

糖尿病によるEDに対しても、ED治療が有効となる場合があります。

代表的なEDの治療方法はED治療薬の内服であり、ED診療ガイドラインでも第一選択とされています。

ED治療によく用いられるのは、以下の薬です。

バイアグラ

バイアグラ

レビトラ

レビトラ

シアリス

シアリス

特徴 世界的に知名度のあるED治療薬 即効性が高い 作用時間が長い
ジェネリックの名称 シルデナフィル バルデナフィル タダラフィル
効果が現れるまでにかかる時間 30分~1時間 15分~30分 1~3時間
効果の持続時間 3~5時間 5~8時間 30~36時間
食事による影響 受けやすい
(空腹時の服用が推奨される)
やや受けにくい 受けにくい

まずは泌尿器科やED専門クリニックで診察を受けてみましょう。

【医師からのコメント】

糖尿病によるEDは難治性ですが、ED治療薬の服用によって改善が期待できます。

特にレビトラ20mgは糖尿病などの難治性EDの治療目的で国の承認が通ったという経緯がありますので、糖尿病の方にはおすすめです。

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(※1 参考)日本性機能学会/日本泌尿器学会|ED診療ガイドライン

糖尿病の治療を続ける

糖尿病によるEDを改善するためには、原因である糖尿病の治療を継続的に行うことが必要不可欠です。

長期的に血糖値がコントロールできていれば、EDの改善が期待できます。

糖尿病の治療は食事や運動など生活習慣の改善、インスリンや血糖降下薬による薬物治療が中心です。患者さんの症状や合併症、体質によって治療は異なります(※1)。

特に薬を飲んだり飲まなかったりする方、糖尿病の治療を止めてしまった方は今からでも糖尿病の治療を続けましょう。

現時点で大丈夫と思っていても、放置すると悪化する恐れもあります。

(※1 参考)日本糖尿病学会|糖尿病治療の目標と指針

他の合併症を治療する

糖尿病は高血圧や肥満などの生活習慣病、うつ状態や不安などの精神的な症状を合併しやすい病気です。

これらの合併症もEDを引き起こす原因になるため、EDを改善するためには合併症も治療する必要があります。

糖尿病の合併症によってEDが悪化している場合、糖尿病の治療だけではEDが改善しない可能性が高いです。

合併症がある場合は糖尿病の治療と合わせて、生活習慣の見直しや服薬、カウンセリングを検討しましょう。

糖尿病性EDを悪化させないために日頃からできること

糖尿病によるEDを悪化させないためには、治療を受けるだけでなく日頃から血糖値や血圧、脂質代謝をコントロールすることも重要です(※1)。

EDを悪化させないために、日々の生活でできることをまとめました。

  • 食習慣の見直し
  • 運動不足の解消
  • 肥満の解消
  • 血圧の改善
  • 禁煙

具体的な行動について、それぞれ解説していきます。

(※1 参考)日本性機能学会/日本泌尿器学会|ED診療ガイドライン

食習慣の見直し

食習慣の見直しは糖尿病の改善に有効です。栄養バランスはもちろん、3食を規則正しく食べることが糖尿病の予防に有効であるとされています(※1)。

以下のような食事は、糖尿病とEDの両方を悪化させる恐れがあるため避けましょう。

食事内容 食事の例
高カロリーな食事 ・脂っこい食事
・ジャンクフード
・カップ麺やスナック菓子
塩分が高い食事 ・ラーメン
・レトルト等の加工食品
・味噌汁
脂肪分が多い食事 ・揚げ物
・油を多く使った料理
・洋菓子

また既にED気味の方は、EDの予防・改善に有効な以下の栄養素・食材を積極的に取り入れてみてください。

栄養素 食材
亜鉛 牡蠣やレバーなど
シトルリン スイカやメロンなど
DHA・EPA サバやサンマなど
ビタミンE アーモンドやアボガドなど

(※1 参考)日本糖尿病学会|食事療法

運動不足の解消

肥満・運動不足の解消は、EDの改善につながるという報告があります(※1)。また糖尿病を予防する観点からも、適度な運動習慣は欠かせません。

糖尿病とEDを悪化させないためにも、日頃から運動する習慣を身に付けておきましょう。

特に有酸素運動はED改善に効果的であり、かつ効率的な脂肪燃焼が期待できるので、積極的に取り入れることをおすすめします。

(※1 参考)Katherine Esposito, Francesco Giugliano|Effect of lifestyle changes on erectile dysfunction in obese men: a randomized controlled trial

肥満の解消

肥満の解消はEDの改善や予防を助け、薬を使わない治療方法として推奨されています。

糖尿病ガイドライン」によると、BMIが25以上の場合が肥満とされています。

BMI=[体重(kg)] ÷ [身長(m)×身長(m)]

肥満を解消するためには、BMIを標準(22)に近づける必要があります。例えば身長170cmの男性なら、体重67kg程度が標準体型です。

理想はBMIを22まで下げることですが、体重を3%程度減らすだけでも糖に対する感受性や血圧、脂質を改善することがわかっています(※1)。

無理なダイエットをする必要はないので、食習慣の見直しや運動不足の解消に少しずつ取り組みましょう。

(※1 参考)Marion J Franz, Jackie L Boucher|Lifestyle weight-loss intervention outcomes in overweight and obese adults with type 2 diabetes: a systematic review and meta-analysis of randomized clinical trials

血圧の改善

高血圧の人はEDを発症するリスクが高く、かつ重症化しやすいことがわかっています(※1)。

高血圧自体がEDを引き起こすこともあれば、降圧剤がEDの原因になることもあります。

さらに高血圧の方は、血圧がコントロールされている状態でないとED治療薬を服用できません。

血圧が高く、なおかつEDに悩んでいる場合は、まず血圧を下げるための治療を受けましょう。

(※1 参考)日本性機能学会/日本泌尿器学会|ED診療ガイドライン

禁煙

喫煙者は非喫煙者と比べてEDの発症リスクが高いことがわかっています。また、喫煙はEDだけでなく糖尿病を悪化させることもあります。

理由として考えられるのは、喫煙により血管がダメージを受けること、交感神経が刺激されて陰茎への血流が悪くなることです。

普段からタバコを吸っている人は禁煙することで、EDの改善が期待できます。

海外のある研究では、禁煙を実施した半分以上の人において、6ヵ月後に勃起機能の改善がみられました(※1)。

(※1 参考)Sophia S C Chan, Doris Y P Leung|Smoking-cessation and adherence intervention among Chinese patients with erectile dysfunction

糖尿病とEDに関するよくある質問

糖尿病とEDに関して、よくある質問をまとめました。

糖尿病の人は性行為ができなくなるって本当ですか?

糖尿病はEDを併発しやすい傾向にあり、EDが悪化すれば、性行為ができなくなってしまう恐れがあります。

ただし、糖尿病が必ずEDにつながるわけではありません。

血糖値のコントロールができている方や症状が軽度な方は、問題なく性行為が可能な場合もあります。

糖尿病は性行為で移るって本当ですか?

糖尿病は性行為では移りません。

そもそも糖尿病は、細菌やウイルスが感染して起こる病気ではないためです。

男性の糖尿病は子作りに影響しますか?

糖尿病はEDを併発しやすいという点で、子作りに影響する可能性はあります。

糖尿病になると朝立ちは減りますか?

糖尿病により朝立ちが減る可能性はあります。

朝立ちは自律神経のはたらきによって起こる現象です。糖尿病の合併症の一つとして神経障害があり、自律神経に障害が起きると朝立ちが妨げられます。

糖尿病によるEDに市販薬は効きますか?

EDの治療効果がある薬は市販で販売されていません。

EDの治療効果がある薬には処方箋が必要です。

糖尿病によって発症したEDの治療は保険適用となりますか?

糖尿病によって発症したEDの治療は保険適用になりません。

ED治療が保険適用となるのは、不妊治療のうち条件を満たした場合に限ります(※1)。

(※1 参考) 厚生労働省|不妊治療で使用される医薬品の保険給付上の取扱いについて

まとめ

糖尿病はEDを併発しやすいことがわかっていますが、血糖値のコントロールや生活習慣の見直しなどによりEDが改善できることもあります。

また糖尿病によるEDに対しても、ED治療は有力な選択肢の一つです。

糖尿病によるEDを改善したい方は、医師に相談した上で治療の方針を検討しましょう。

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