精液とは?透明・黄色などの色、サラサラ・ゼリー状などの粘度の違いからわかる健康状態

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更新日:2025年06月22日 公開日:2024年10月26日

この記事の監修者はユナイテッドクリニックの細田 淳英です。
精液とは?精子との違いや色からわかる健康状態
男性器から体外に放出される精液の正体について、疑問に思っている方もいるでしょう。

「精液とは?なんで白いの?」
「黄色かったりゼリー状だったりするのは異常?」

本記事では、このような疑問にお答えしていきます。最後まで読めば精液について正しく理解でき、健康状態のバロメーターにもなるでしょう。

この記事の監修者

ユナイテッドクリニック総医院長
細田 淳英
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経歴

平成15年3月 帝京大学医学部卒業
平成15年5月 帝京大学医学部付属病院勤務
平成19年4月 帝京大学ちば総合医療センター勤務
平成22年4月 山王病院勤務
平成25年10月 池袋ユナイテッドクリニック開院

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精液とは?精子を含む分泌液

精液とは、無数の精子を含む乳白色の液体です。精液には、精子の運動性を促進する役割があります。

精液のほとんどは精嚢(せいのう)と前立腺からの分泌液で、これらの液体成分の中に精子が分散している状態です。

精巣で作られた精子は、精巣の上にある精巣上体に蓄えられて射精の瞬間を待ちますが、射精が近づくと精管を通って射精管に送り出されます。

その後、精嚢からの分泌液と混ざり合い、さらには前立腺からの分泌液とも混ざり合い、精液になるのです。

このようにして作られた精液は、オーガズムに達すると勢いよく尿道から射出されます。

精液が白い理由

精液が白いのは、前立腺から分泌される「前立腺液」が白いからです。

なお、精嚢から分泌される「精嚢液」は透明なゼリー状で、薄い黄色に見えることもあります。

透明〜薄い黄色でゼリー状の精嚢液に、白い色をした前立腺液が混ざり合うことで、ドロッとした乳白色の精液が作られるのです。

精子(精液)を飲むとどうなる?

飲んだ精子(精液)は消化器官で分解されるため、健康に悪影響を及ぼす可能性は低いとされています。

ただし、パートナーが性感染症(クラミジア、淋菌、HIVなど)を持っていた場合、口腔内の粘膜や傷口を通じて感染するリスクはゼロではありません。

また、稀に精液アレルギー(アレルギー性精液症候群)を発症し、重症例ではアナフィラキシーなど命に関わる症状が現れることもあります。

特に信頼関係が築けていない男女同士では、そもそも精子(精液)と粘膜が接すること自体を避けるべきです。

精液と精子の違い

精液は精子が含まれている液体そのものです。

一方、精子は精液の中を運動する生殖細胞です。頭部、中間部、尾部があり、オタマジャクシのような形をしています。

なお、精子が精液中に占める割合は、たったの1〜5%程度です。

精液の色からわかる健康状態

精液の色からわかる健康状態

通常は乳白色の精液ですが、健康状態によっては以下のような色になります。

  • 赤色〜茶色の場合:血精液症が疑われる
  • 黄色の場合:体質以外だと膿精液症や性感染症が疑われる
  • 透明な場合:精子の濃度低下が疑われる

順番にチェックしていきましょう。

赤色〜茶色の場合:血精液症が疑われる

赤色〜茶色の場合:血精液症が疑われる
精液が赤色〜茶色の場合は血精液症が疑われます。これは精液に血液が混入している状態です。

血精液症は精液を作る過程のどこかで出血をしているわけですが、ほとんどは原因不明で、特定の疾患によるものでなければ自然に治ります。

出血が起きている部位は精嚢や前立腺であることも多く、前立腺がんのような悪性腫瘍が原因となる場合もあります。

そのため、精液が赤色〜茶色の状態が続く場合は、医療機関を受診するのが望ましいです。

黄色の場合:体質以外だと膿精液症や性感染症が疑われる

黄色の場合:体質以外だと膿精液症や性感染症が疑われる
精嚢の分泌液は黄色みがかった色をしているため、精液が黄色みがかっていても問題ないことが多いです。元から精液が黄色みがかった色をしている方もいます。

体質によるもの以外では、精液が黄色い原因として膿精液症や性感染症が考えられます。

精液の色が急に黄色になって悪臭もする、性行為を行った後に黄色い精液が出るようになったなど、異常を感じたら一度医師の診察を受けてみましょう。

透明な場合:精子の濃度低下が疑われる

透明な場合:精子の濃度低下が疑われる

精液の色が毎回透明に近い場合、精子の濃度が低下している可能性があります。
精子の数が少ないと精液の色は白濁せず、透明に近くなることがあります(※1)。
短時間で射精を繰り返した場合にも一時的に薄くなることがありますが、通常は一過性の現象です。
しかし、透明な精液の状態が続く場合は、精子の数や濃度に関する異常が疑われます。
精子濃度の低下は男性不妊の原因にもなるため、泌尿器科やクリニックでの精液検査を検討するとよいでしょう。

(※1 参考)WHO laboratory manual for the examination and processing of human semen Sixth Edition

精液の粘度からわかる健康状態


精液の粘度は、男性の健康状態を知る手がかりとなります。状態には個人差がありますが、主に以下の2タイプに分けられます。

  • ゼリー状の場合:基本的には健康上の問題なし
  • サラサラ・水っぽい場合:精子の濃度低下が疑われる

それぞれの精液の状態について、詳しく解説していきます。

ゼリー状の場合:基本的には健康上の問題なし

ゼリー状の場合:基本的には健康上の問題なし

精液に混ざっているゼリー状の塊は、主に精嚢液に含まれるタンパク質によるもので、全ての人の精液に含まれています。

量や程度には個人差があり、ゼリー状が顕著であっても基本的に健康上の問題はありません。

ただし、射精後30〜60分ほど経っても液化しない場合は精子不液化と呼ばれ、不妊の原因となることがあります。

精子不液化の疑いがある場合、医療機関での検査を受け、早期に原因を特定することが重要です。

サラサラ、水っぽい場合:精子の濃度低下が疑われる

サラサラ、水っぽい場合:精子の濃度低下が疑われる

精液がサラサラしており、水っぽい状態の場合、精子の濃度が低下している可能性があります。

短期間で射精を繰り返すと一時的に精液が薄くなることはありますが、毎回であれば注意が必要です。

精子の濃度低下は男性不妊の原因の一つであり、精子を作る機能や精路(精子の通り道)などに異常があるケースもあります。

特に妊活を控えていて、精子の状態が気になる方は、医療機関での精液検査を検討してみましょう。

精液の標準的な放出量は?小さじ1/2以上あれば十分


厚生労働省によると、精液の標準的な放出量は1回約3mlです(※1)。料理に使う小さじが1杯5mlなので、小さじ1/2以上あれば十分な量といえます。

精液量が小さじ1/2に満たない少量でも、一般的な量が出ていれば問題ありません。

ただし、精液が極端に少ない場合は注意が必要です。WHOは精液量の基準値を1.4mlとしています(※2)。これは妊娠できる最低限の量です。

(※1 参考)厚生労働省|令和2年度 厚生労働省 母子保健指導者養成研修会1.不妊・不育相談支援研修 講義II 男性の不妊
(※2 参考)WHO laboratory manual for the examination and processing of human semen Sixth Edition

精液の量は加齢とともに減少する

男性は年齢を重ねると、男性ホルモンの減少や精巣の萎縮などが起こり、それに伴い精液の量も減少します。

30歳代と比較すると、50歳代では精液量は3~22%低下するとの報告もあります(※1)。

疲労やストレスにより男性ホルモンの分泌量が低下すれば、精液量の減少はさらに加速する恐れもあります。

(※1 参考)一般社団法人 日本生殖医学会|年齢が不妊・不育症に与える影響

精液の量を増やす方法

精液の量には個人差があり、1回の射精量は体質や性的興奮の度合いによって変動しますが、健康状態によっても変動します。​​

精液量を増やすには、以下の方法が効果的です。

  • 適切な睡眠時間を確保する
  • 栄養バランスの良い食生活を心がける
  • 適切な体重を維持する
  • 適度に運動をする
  • 禁煙する

詳細については下記の記事を参考にしてください。

EDになると精液の量が減少することがある

EDになると、精液の量が減少することがあります。

EDは勃起できない状態だけを指すのではなく、硬さ不足の状態も指します。男性器の硬さが不足して性的快感が減少した結果、精液の量も減少する可能性があるのです。

精液量が極端に少ないのは、妊活中の方にとっては一大事です。

また、妊活していないにしても、パートナーが「自分に魅力がないからだ」と不安を覚えることがあるかもしれません。

EDが原因で精液の量が減少しているのであれば、ED治療薬で対策できます。

ユナイテッドクリニックでは無料相談を実施していますので、勃起不足に伴う精液量の減少に心当たりのある方はお気軽にご相談ください。

【医師からのコメント】

EDクリニックで「精液の量が少ない」という相談はあまり多くはありませんが、ゼロではありません。

精液の量が減少すると射精時の快感も減弱してしまい、EDに繋がってしまう可能性も否定できません。

ED治療薬の服用が有効な場合もあるので、ぜひ一度クリニックにご相談ください。

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精液に関するよくある質問


精液に関するよくある質問に回答していきます。

Q.精液は多い方が妊娠しやすいですか?

妊娠したい場合は精液量が多いことに越したことはありません。

質の良い精子が多いほど、妊娠の可能性は高まります。

Q.精液を膣外に出した場合でも妊娠しますか?

カウパー腺液(いわゆる我慢汁)に精子が含まれていれば、妊娠の可能性はあります。

腟外射精は避妊法としては効果が低いです。

Q.射精しないと精液は体内で吸収されるという話は本当ですか?

本当です。射精で放出されない精液は体内に吸収されます。

まとめ


精液は精子を含む液体のことで、通常は乳白色です。健康状態によっては赤や黄色みがかった色になることもあります。

精液は健康状態のバロメーターでもあるため、異変を感じたら泌尿器科やクリニックに相談しましょう。

この記事の監修者

ユナイテッドクリニック総医院長
細田 淳英
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経歴

平成15年3月 帝京大学医学部卒業
平成15年5月 帝京大学医学部付属病院勤務
平成19年4月 帝京大学ちば総合医療センター勤務
平成22年4月 山王病院勤務
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