バイアグラは食事によって効果が落ちる？食後は何時間空けてから飲むべき？

バイアグラは食事によって効果が落ちる？

食後にバイアグラを服用すると、効果が出にくくなります。

バイアグラは腸から吸収される薬ですが、食後は食べ物に含まれる脂質や油分が腸内で油膜となり、成分の吸収を妨げてしまうのです。

健康成人16名にバイアグラ50mgを服用してもらい食事による影響を調べた試験では、以下のような結果となりました。

（※1）

バイアグラが投与されてから吸収・排泄されるまでの時間や血中濃度は、以下の通りです。

（※1）

【各項目の見方】

試験の結果から、食後にバイアグラを服用すると効果が出るまで時間がかかり、効果も弱まることがわかります。

【医師からのコメント】

バイアグラは腸から吸収される薬剤であるため、食事と一緒に摂取すると有効成分の吸収が食事に含まれる脂質に妨げられ、効果を発揮しにくくなります。

食事の影響を気にする方には、バイアグラの改良版であるレビトラやシアリスをおすすめします。

（※1 参考）ヴィアトリス製薬｜バイアグラ錠25mg/バイアグラ錠50mg/バイアグラODフィルム25mg/バイアグラODフィルム50mg

バイアグラ服用と食事のタイミングはどれくらい空けるべき？

バイアグラは、空腹時に飲むのが望ましいとされています。

食事の予定がある場合は、以下のように間隔を空けましょう。

食事前・食事後の服用タイミングについて、詳しく解説します。

食事前に服用する場合：最低30分空けるのが理想

食事前にバイアグラを服用する場合、30分は空けましょう。空腹時であれば30分ほどで薬が吸収され、およそ1時間後に効果が現れます。

食事のあとすぐに性行為をする予定なら、食前に服用するのがおすすめです。

ただしバイアグラは服用から3時間以上経つと、効果が徐々に薄れていきます。食事から性行為まで2時間以上空く場合は、食後に服用するのがよいでしょう。

食事後に服用する場合：最低2時間空けるのが理想

食後にバイアグラを服用する場合は、最低でも2時間は空けましょう。薬は腸で吸収されるため、食後に内服すると食べ物によって吸収が妨げられてしまいます。

薬の吸収速度が減少すると効果が出るまでに時間がかかったり、効き目が悪くなったりする恐れがあります。

食べ物が消化されるまでに少なくとも2〜3時間はかかるので、2時間は空けて服用するのが望ましいです。

食後2時間以上空けて服用するのが難しい場合は、食事の30分程度前に服用するとよいでしょう。

バイアグラは食後すぐに飲むとまったく効かない？

バイアグラを食後すぐに飲んだからといって、まったく効かなくなるわけではありません。しかし効果が半減することで十分に勃起できず、性行為が失敗する恐れはあります。

十分な効果を得るには、食後すぐのタイミングでの服用は避けるべきです。

更新日：2024年11月24日 公開日：2024年03月01日

バイアグラはいつ飲むべき？食前と食後だったらどっち？効果的なタイミングを解説

バイアグラ服用と食事のタイミングがどうしても被ってしまう場合の対処法

どうしてもバイアグラの服用が食事のタイミングと被る場合は、以下のことに注意しましょう。

詳しく解説します。

【医師からのコメント】

満腹まで食べず脂っこい食べ物を避けるたけでも、バイアグラの効果はかなり出やすくなります。

これらの対策である程度の効果は期待できるものの、やはり空腹時の服用が望ましいことに変わりはありません。

満腹まで食べない

バイアグラ服用の前に食事をとる場合、満腹まで食べないようにしましょう。満腹まで食べると消化に時間がかかるため、薬の吸収に悪影響を及ぼします。

薬の吸収率を上げるには、食事量は控えめにするのが効果的です。腹八分目を意識してみましょう。

脂っこい食べ物を避ける

バイアグラを服用する前は、脂っこい食べ物を避けましょう。油が腸壁をコーティングし、薬の吸収が悪くなる恐れがあります。

揚げ物はもちろん、以下のような食べ物も脂質が多いので注意が必要です。

など

中華や洋食は脂質が高い料理が多いので、和食がおすすめです。また蒸したり茹でたりする料理は脂質が低い傾向にあります。

バイアグラ服用時の食事ではグレープフルーツを摂取しないよう注意

バイアグラを服用する際、グレープフルーツやグレープフルーツジュースは避けるべき食品とされています。

グレープフルーツに含まれる「フラノクマリン」という物質が、薬の代謝に影響を与え、副作用が強く現れる可能性があるためです。

フラノクマリンは、バイアグラを代謝する酵素「CYP3A4」を阻害します。その結果、体内での薬の分解が遅くなり、血中のバイアグラ濃度が通常より高くなってしまうのです。

グレープフルーツの影響は摂取後約24～48時間続くとされています。バイアグラを服用する1～2日前から、グレープフルーツやグレープフルーツジュースを摂取しないよう注意しましょう。

食事と飲酒の組み合わせはバイアグラの効果を落とす？飲み過ぎは悪影響

アルコールとバイアグラに相互作用はなく、アルコールがバイアグラの効果を直接的に妨げることはありません。

しかし、アルコールそのものが勃起に悪影響を及ぼすことはあります。アルコールは陰茎への血流を低下させたり、感覚を鈍くしたりするためです。

飲酒の適量は人によりますが、飲み過ぎないよう気をつけましょう。

更新日：2024年03月29日 公開日：2024年03月01日

バイアグラとお酒は組み合わせても大丈夫？飲酒で副作用が強まる可能性は？

食事の影響を受けにくいED治療薬も存在する

食事の影響を受けにくいED治療薬もあります。

	レビトラ	シアリス
特徴	即効性が高い	作用時間が長い
ジェネリックの名称	バルデナフィル	タダラフィル
効果が現れるまでにかかる時間	15分～30分	1～3時間
効果の持続時間	5～8時間	30～36時間
食事による影響	やや受けにくい	受けにくい

レビトラとシアリスは、バイアグラと並んで三大ED治療薬と呼ばれています。バイアグラと同様にPDE5という酵素の働きを阻害することで、勃起を促す薬です。

どちらもバイアグラより効果の持続時間が長く、食事による影響が少ないとされています。

食事と服用のタイミングをずらすのが困難な方は、レビトラやシアリスの服用も検討してみましょう。

まとめ

バイアグラは食事の影響を受けやすく、空腹時に服用するのが望ましいです。食後すぐに服用した場合、効果を実感するまでに時間がかかったり、十分な効果を得られなかったりする可能性があります。

「食事と服用のタイミング調整がうまくできない」という人は、レビトラやシアリスなど食事の影響を受けにくいED治療薬を使用するのも一つの方法です。

当院では、オンラインでED治療薬の処方を行っています。診察は無料なので、ぜひご相談ください。