性欲のピークは何歳？800人の男性・女性に聞いた実態

性欲のピークに関して唱えられている説

アンケート結果を見る前に、性欲のピークに関してよく言われている話を確認してみましょう。

男性の性欲は20代をピークとして、30代以降に徐々に減少する

男性の性欲は男性ホルモンと密接に関わっていますが、この男性ホルモンは20代をピークに減少しはじめます。

30代からは男性ホルモンの分泌が徐々に減少するため、性欲も緩やかに減退していきます。

40代以降になると、男性ホルモンは減少の一途を辿り、性欲の減退も顕著になることが多いです。

女性の性欲は30〜40代から増加する

諸説あるものの、女性の性欲は30〜40代から増加するといわれています。これはホルモン分泌の変化によるものです。

女性の体でも男性ホルモンは分泌されていますが、更年期や閉経に向けて女性ホルモンが減少していくため、相対的に男性ホルモンが増えることになります。

そのため「女性は年齢を重ねるごとに性欲が増す」といわれています。

【男女800人に聞いた実態】性欲のピークに関するアンケート調査

「男性の性欲は20代をピークとして、30代から減少する」

「女性の性欲は30〜40代から増加する」

このような一説は、果たして本当なのでしょうか？実際のアンケート結果を見ていきましょう。

セックスが好きな男性の割合はどの年代でも7割以上

「セックスは好きですか？」の問いでは、全年代で7割以上の男性が「はい」と回答しています。

20代がもっとも多いものの、30代以降も大きく減少していません。

30代以降は男性ホルモンの減少で性欲も減退すると説明しましたが、実態としてセックスが好きという気持ちは歳をとっても残っている方が多いです。

このアンケート結果から、男性ホルモンが徐々に減少することと、加齢により性欲がなくなることは必ずしもイコールではないといえます。

セックスが好きな女性の割合は20代がピーク

女性の場合は、「セックスは好きですか？」の問いに対して「はい」の回答は全年代で30%程度でした。

20代女性は半数以上が「はい」と回答しており、セックスが好きか嫌いかという観点で性欲を判断するなら、20代がピークといえます。

先述した「女性の性欲は30〜40代から増加する」の説とは異なる結果でした。

アンケートでは30代以降の女性で「はい」と答えた方が少ない結果になりましたが、この要因には妊活によるセックスの義務化や、家庭環境の変化などもあるかもしれません。

ただし「いいえ」の回答が多いわけではなく、「どちらとも言えない」の割合が多いです。

週1回以上のセックスを理想とする男性は全年代で5割以上

理想のセックスの頻度は、全体の5割以上が週1回以上（毎日、週4〜5回、週2〜3回、週1回のどれか）でした。20代男性に関しては、約8割が週1回以上を理想としています。

年代が増すと理想のセックスの頻度は減少するものの、50代でも5割以上の男性が週1回以上を理想としています。

また、少数派ではありますが、どの年代でも「なくても問題ない」と回答した男性が一定数いました。性欲の有無に関しては、年齢よりも個人差が大きいようです。

週1回以上のセックスを理想とする女性は年代が増すごとに減少

女性は男性と比べ、週1回以上を望む割合は少ないです。週1回以上（毎日、週4〜5回、週2〜3回、週1回のどれか）を理想とする割合は、20代女性は約6割、30代女性は約5割、40代以降の女性は3割未満でした。

「なくても問題ない」と回答した女性は全体の約2割、人数でいうと5人に1人はセックスに関心がないようです。20代でも5%が「なくても問題ない」と回答しています。

性欲のピークに関係する更年期障害について

ホルモンの変化により身体にさまざまな変化が現れることを「更年期障害」といい、男女ともに40歳代に入った頃から発症しやすくなります。

更年期障害は性欲にも影響をおよぼしますが、どんな関係があるのか見ていきましょう。

男性の更年期障害

男性の更年期障害は、主に加齢に伴う男性ホルモン量の低下によって起こります。

男性ホルモンは男性的な体つきや思考性を作るホルモンであるため、男性ホルモンが減少すると、やる気が出ない、性欲が低下するといった不調が現れるのです。

男性ホルモンの分泌量には個人差がありますが、一般的に男性の更年期障害は40代以降の方に多いといわれています。

女性の更年期障害

女性の更年期障害は、閉経に向けて女性ホルモンが急激に減少してくる40代以降に発症しやすいです。

この時期から、ほてりやのぼせ、めまいといった症状に戸惑う方も少なくありません。

女性ホルモンが減少すると相対的に男性ホルモンが増えることになるため、更年期以降に性欲が強くなるともいわれますが、全員に当てはまるわけではありません。

更年期の女性の中には、隠部の乾燥や萎縮により性交痛に悩まされる方もいて、セックスが苦痛になる方もいます。

まとめ

今回のアンケートでは、男女ともに性欲のピークは20代という結果になりました。

とはいえ30代以降も「セックスが好き」という気持ちは大きく減少していません。男女ともに、どの年代でも理想のセックスの頻度は「週1回以上」という回答が最多でした。

性欲はライフスタイルやストレスなどの要素でも大きく左右するため、個人差が大きいといえます。

性欲のピークに関して唱えられている説を鵜呑みにするのではなく、お互いに寄り添いながらベストな頻度で性交渉を持てるようにすると、二人の仲も深まるでしょう。