性欲は30代から低下する？男性323名に聞いた性欲低下の実態

30代から性欲の衰えを実感する男性が急増する

性欲の衰えを感じている男性の割合は、30歳よりも前では全体に対して7%以下です。それに対し、31〜35歳では18.6%、36〜40歳では16.7%、41〜45歳では19.2%と人によって衰え始めるタイミングは異なるものの、30代以降で割合が急増しています。

よく「30歳を過ぎると男の性欲は下がり出す」と言われますが、それを顕著に表す調査結果となりました。

ただし、「性欲の衰えは感じない」の回答も全体に対して18.9%あるため、人によっては歳を重ねても性欲が維持できるようです。

30代以降で性欲の衰えにより困ることがある男性の割合は約4割

性欲の衰えにより「困ることがある」と回答した男性の割合は全体の40.5%でした。

「困ることがある」と回答した男性からは、以下のような声が寄せられました。

性欲が衰えたことで女性を満足させられない、自己肯定感がなくなるなどの問題につながっている男性が多いようです。

「昔はきちんと性欲があったのに」と比べてしまう気持ちが、より喪失感を強くするのだと考えられます。

30代から性欲が衰えるのはなぜ？

「加齢で性欲が衰える」は一般的にもよく言われている話ですが、その理由まで把握している方は少数なようです。

加齢で性欲が衰えるのには、ずばりテストステロンという男性ホルモン量の低下が大きく関係しています。

テストステロンは、男性的な体つきや思考性、バイタリティなどを維持するのに必要なホルモンです。男性の性機能にも大きく影響します。

テストステロンの分泌量は20〜30歳でピークを迎え、それ以降は減少の一途を辿るため、性欲も加齢とともに減少していきます。

30代以降で性欲の維持・向上のために何かしらの行動をしている男性の割合は3割以下

性欲の維持・向上のために何かしらの行動をしている男性の割合は、全体の26.9%です。大多数の男性が、性欲の衰えに対してとくに対策していないことが分かります。

性欲の衰えは自然に回復するものではなく、加齢によるテストステロン分泌の減少などを背景に、年齢とともに進行していきます。

そのまま放置してしまうと、勃起機能の低下や性生活の満足度低下につながる可能性もあるため、早めに対策を取ることが大切です。何もしなければ衰えていく一方だからこそ、意識的に行動を取り入れる必要があります。

30代以降の男性が実施したい性欲維持・向上のための生活習慣

加齢に伴うテストステロンの減少は避けられませんが、生活習慣を工夫することで性欲の衰えをゆるやかにし、維持・向上を図ることは可能です。

ここでは、とくに30代以降の男性が意識して取り入れたい以下の習慣について解説します。

それぞれ、詳しく見ていきましょう。

適度に運動する

性欲を高めるためには、日常生活に適度な運動を取り入れることが欠かせません。

運動をすることでテストステロンの分泌が促され、血流もよくなります。その結果、性欲の低下や勃起機能の衰えを防ぎやすくなるのです。

とくにおすすめなのは、有酸素運動と下半身を中心とした筋トレです。たとえば、以下の運動は特別な器具を必要とせず、自宅で手軽に取り入れられます。

体力づくりだけでなく性欲維持のためにも、無理のない範囲から運動を習慣化していきましょう。

栄養バランスの良い食生活を心がける

性欲を維持・高めるには、栄養バランスの取れた食生活を意識することが大切です。

偏った食生活が続くとホルモンバランスが乱れ、性欲低下や勃起力の衰えにつながりやすくなります。

たとえば、赤身肉や魚、卵、大豆製品などのたんぱく質はテストステロンの原料となり、筋肉量の維持にも役立ちます。

牡蠣やナッツ類に含まれる亜鉛は性ホルモンの生成に不可欠で、「セックスミネラル」とも呼ばれる重要な栄養素です。

何を食べるかはそのまま性欲や勃起力の土台になります。過剰なアルコールや高脂肪の食事は逆効果になるため、控えめにしましょう。

ストレスを溜め込まない

気づかないうちに溜まったストレスは、性欲や勃起機能の低下を招く大きな要因になります。

強いストレスが続くと自律神経やホルモンのバランスが乱れ、テストステロンの分泌が減少します。その結果、気力や性欲が落ち込みやすくなるのです。

ストレスはゼロにできなくても、こまめに解消する習慣を持つことが大切です。たとえば、以下のような工夫が日常に取り入れやすいでしょう。

ストレスに振り回されず、自分に合った方法でうまく解消することが、性欲を守る大切な習慣になります。

十分な睡眠をとる

しっかり眠ることは身体の疲れを取るだけでなく、ホルモン分泌や心身の回復を支える大切な習慣です。

睡眠不足が続くとテストステロンの分泌量が低下し、性欲の減退や勃起機能の低下につながります。また、疲労やストレスの回復が追いつかず、自律神経の乱れを招くこともあります。

成人は6時間以上の睡眠を確保すべきとされており、多くの人にとっては6〜8時間が適切です（※1）。

まずは6時間以上を最低限の目安とし、可能であれば7〜8時間前後の睡眠を心がけましょう。

30代以降で「性欲がなくて勃たない」という症状にはED治療薬が推奨される

生活習慣の改善だけでは十分な効果が得られないこともあります。その場合は、ED治療薬の使用も検討しましょう。

ED治療薬は、性的な刺激が加わったときにペニスの血管を拡張し、血液をスムーズに流れ込ませることで勃起を助ける薬です。

性欲そのものを高める薬ではありませんが、服用することで少ない刺激でも勃起しやすくなり、性行為に必要な硬さを得られます。

ユナイテッドクリニックでは、お試し1錠からED治療薬を処方しています。予約不要・保険証不要で診察を受けられ、その場で薬を受け取れるのが特徴です。

遠方にお住まいの方には、電話診療（オンライン診療）にも対応。診察代は無料ですので、気になる方はお気軽にご相談ください。

（※1）厚生労働省｜健康づくりのための睡眠ガイド 2023