性欲がないと感じる原因は?男性が実施すべき改善法とともに紹介
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更新日:2024年05月30日 公開日:2024年05月30日
「最近、性欲が落ちてきた」
「性欲を復活させたい」
以前よりも性欲が低下したことにお悩みの男性もいるのではないでしょうか。
性欲がないと感じる原因は多岐にわたるため、原因に合わせた対処法をとることが大切です。
本記事では性欲がないと感じる原因と、その対処法について紹介します。性欲の低下を感じる男性は、ぜひ参考にしてください。
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この記事の監修者
ユナイテッドクリニック総医院長
細田 淳英
【経歴】
平成15年3月 帝京大学医学部卒業平成15年5月 帝京大学医学部付属病院勤務
平成19年4月 帝京大学ちば総合医療センター勤務
平成22年4月 山王病院勤務
平成25年10月 池袋ユナイテッドクリニック開院
目次
性欲がないと感じる原因
性欲がないと感じる原因として、以下のことが挙げられます。
- 加齢に伴うテストステロン量の低下
- 不安や抑うつ
- ストレス
- 疲労
- パートナーとのマンネリ化
- 薬の副作用
それぞれの原因について、詳しく解説します。
加齢に伴うテストステロン量の低下
年齢とともに性欲の低下を感じる場合は、テストステロン量の低下が原因かもしれません。
男性の性欲にはテストステロンと呼ばれる男性ホルモンが深く関係しており、分泌量が減ると性欲を感じにくくなります。
テストステロン量の低下が顕著になるのは、30代後半から40代にかけてです。
また、性欲減退に加えて体力や気力の低下、イライラ感がある場合は「男性更年期障害」を発症している可能性もあります。
男性更年期障害とは、テストステロン量の低下により、さまざまな心身の不調が現れる病気です。
男性更年期障害は自然には治らない病気なので、性欲減退だけでなく心身の不調を感じる場合は受診を検討しましょう。
不安や抑うつ
不安や抑うつなど精神的な要因も、性欲低下の原因になります。
不安が大きいと心配事に意識が集中し、性的な快楽を求める余裕がなくなるためです。
また抑うつ状態になると、物事への興味関心が低下することによっても性欲が湧きにくくなります。
ストレス
ストレスは性欲を減少させる原因の一つです。
一時的なストレスですぐに性欲が低下することはありませんが、過度のストレスを長期間受け続けると以下のような病気を発症し、性欲減退を引き起こす可能性があります。
- うつ病
- 自律神経失調症
- 適応障害
- 男性更年期障害
上記のような病気によって性欲が低下している場合、ストレスを低減するだけでなく、病気そのものの治療にも取り組まなければなりません。。
疲労
身体的な疲労が、一時的な性欲減退の原因となる場合があります。
長時間の労働や寝不足が続くとエネルギーが不足し、性欲が湧きにくくなるのです。
また過度な疲労が自律神経やホルモンバランスの乱れを引き起こすことでも、性欲の低下は起こりえます。
パートナーとのマンネリ化
パートナーとだけ性行為をしたいと思えない場合、性欲の低下はマンネリ化が原因かもしれません。
見た目や雰囲気、性行為の内容が同じであると刺激に慣れてしまい、興奮しにくくなることがあります。
マスターベーションをする意欲があるのであれば、マンネリ化が原因の可能性が高いでしょう。
薬の副作用
薬の副作用として、性欲減退が現れるケースもあります。
性欲減退を引き起こす代表的な薬には、以下のものが挙げられます。
- 前立腺肥大症の治療薬
- 前立腺がんの治療薬
- 中枢神経系作用薬(抗うつ薬、精神安定剤など)
- 降圧薬
など(※1)
前立腺肥大症の治療薬は、AGA(男性型脱毛症)の治療にも使われています。具体的には、フィナステリド(プロペシア)やデュタステリド(ザガーロ)などがあります。
特定の薬を飲み始めてから性欲の低下を感じるようになった場合は、医師に相談してみましょう。
(※1 参考)MSDマニュアル プロフェッショナル版|男性性機能の概要
20代で性欲がない男性は異常?
一般的には加齢とともに性欲が下がっていきますが、20代でも性欲がなくなることはあります。
20代で性欲がなくなる原因はストレスや疲労、パートナーとのマンネリ化などさまざまです。
ただし、若いときの性欲減退は一時的である可能性や、適切に対処することで自然に回復する可能性があります。
性欲がないと感じるときの対処法
性欲がないと感じるときは、以下の対処法を試してみましょう。
- 運動を習慣化する
- 食生活を改善する
- ストレスを解消する
- 良質な睡眠をとる
- パートナーとのマンネリ解消に努める
- カウンセリングを受ける
- テストステロン補充療法を受ける
- ED治療薬を使う
順番には解説します。
運動を習慣化する
性欲を向上させるには、運動を習慣化してテストステロンの分泌を促すことが効果的です。
運動不足はホルモンバランスや自律神経の乱れを招き、テストステロン量の減少に繋がります。
また体力がつくことで、疲労による性欲減退も改善できるでしょう。
ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動や、筋トレがおすすめです。運動を習慣化すれば徐々に自律神経やホルモンバランスが整い、性欲がアップするでしょう。
食生活を改善する
性欲を回復するには、食生活も重要です。栄養不足が続くとテストステロンの分泌量が減り、性欲減退が引き起こされる恐れがあります。
テストステロンの分泌には、以下の栄養素が欠かせません。
栄養素 | 栄養素が多く含まれる食材 |
---|---|
亜鉛 | 牡蠣、豚レバー、牛肉など |
ビタミンD | 鮭、サンマ、サバ、シイタケ、エリンギなど |
ビタミンK | 納豆、わかめ、海苔、ブロッコリー、小松菜など |
アリシン | にんにく、玉ねぎ、ニラなど |
DHEA | 里芋、山芋、自然薯など |
上記の食材を積極的に取り入れつつ、さまざまな食材をまんべんなく摂ることが大切です。
ストレスを解消する
性欲を取り戻すにはストレスを解消することも大切です。
強いストレスがあるとテストステロンの分泌量が低下し、性欲減退に繋がる恐れがあります。
また、ストレスによる抑うつでは気力の低下に伴い、性欲も低下する可能性があります。
ストレスを完全になくすことは難しいですが、こまめに息抜きをしてストレスを溜め込まないようにしましょう。
良質な睡眠をとる
性欲がないと感じるときは、質の高い睡眠をとるよう心掛けましょう。
睡眠は疲労の回復だけでなく、ホルモン産生や自律神経を整えるためにも重要です。ホルモンバランスや自律神経が整えばテストステロン量も増加し、性欲が湧きやすくなります。
睡眠の質を高めるには、以下の行動が効果的です。
- 同じ時間に就寝・起床する
- 起床したら太陽の光を浴びる
- 朝食をとる
- 就寝の5〜6時間前からカフェインを控える
- 夜は照明を暗めにする
- 就寝の2~3時間前に入浴する
- 就寝前の飲酒を控える
(※1)
また適正な睡眠時間は6〜8時間といわれています。個人差があるため、翌日の昼間に眠気を感じない睡眠時間を見つけましょう。
(※1参考) e-ヘルスネット(厚生労働省)|快眠と生活習慣
パートナーとのマンネリ解消に努める
パートナーに対してだけ性欲を感じない場合は、性行為に新しい刺激を取り入れることで性欲が戻る可能性があります。
性行為の雰囲気を変えるだけでも、マンネリ解消には効果的です。
パートナーと話し合って、いつもとは違うことに挑戦してみると良いでしょう。
カウンセリングを受ける
不安や抑うつ、ストレスなど精神的な要因で性欲が低下している場合は、カウンセリングも有効です。
カウンセリングで不安やストレスが解消されれば、性欲も湧きやすくなります。
また不安やストレスを感じやすい人は、考え方にクセがある可能性があります。
カウンセリングで考え方のクセがなくなれば、不安やストレスを感じにくくなり、性欲の低下を防げるでしょう。
テストステロン補充療法を受ける
加齢によるテストステロン不足で性欲が低下している方には、テストステロン補充療法も効果的です。
テストステロン補充療法とは、注射や塗り薬などで体内のホルモンを補う治療方法です。
泌尿器科やメンズヘルス外来などで、一度相談してみましょう。
どの病院でもテストステロン補充療法を受けられるわけでないため、受診の前に確認してから行くのがおすすめです。
※ユナイテッドクリニックではテストステロン補充療法を実施していません。
ED治療薬を使う
性欲減退による勃起力の低下に悩んでいる場合は、ED治療薬を使用するのも一つの方法です。
ED治療薬は性欲を増やす薬ではありませんが、服用することで少ない性的刺激でも勃起しやすくなります。性行為を成功させたいときに利用するのがおすすめです。
ED治療薬を服用すると30分〜1時間ほどで、勃起しやすい状態になります。
性欲低下によるセックスレスはパートナーとの関係悪化にも繋がるため、お悩みの場合はED治療薬の内服を検討してみましょう。
受診が難しい場合は、オンライン診療でも処方可能です。
【医師からのコメント】
男性の性欲減退が始まるのはいつから?
個人差はありますが、30歳前後で性欲減退が始まる方が多いといわれています。
性欲に深く関わるテストステロンの分泌量は20代がピークで、30歳前後から年々低下していくためです(※1)。
テストステロン量が減少すると、性欲減退が起こりやすくなります。
ただしテストステロンの分泌量は体質や生活習慣に依存するため、一概に30歳前後で性欲減退が始まるとはいえません。
まとめ
性欲がないと感じる場合、以下のような原因が考えられます。
- 加齢に伴うテストステロン量の低下
- 不安や抑うつ
- ストレス
- 疲労
- パートナーとのマンネリ化
- 薬の副作用
原因は多岐にわたるため確実に改善する方法はありませんが、性欲減退による勃起力の低下にお悩みの場合は、ED治療薬を服用するのがおすすめです。
当院では、対面診療はもちろんオンライン診療も行っているため、お気軽にご相談ください。
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