早漏はトレーニングで改善できる？今日からすぐに実践できるコツもご紹介

早漏を克服するトレーニング方法

早漏を克服するトレーニング方法をご紹介します。

それぞれ、詳しくみていきましょう。

【医師からのコメント】

症状が軽度の場合、適切なトレーニングを行えば早漏は改善する可能性があります。
ただし即効性はありませんので継続して習慣化するようにしましょう。

スクイーズ法

スクイーズ法は、自慰行為の際に射精を我慢するトレーニング方法です。

スクイーズ法を定期的に行うことで、射精のコントロール力が身に付き、持続力を高められます。

スクイーズ法の手順は以下の通りです。

注意点として、スクイーズ法で射精を我慢する際には、ペニスを圧迫しすぎないようにしましょう。圧迫しすぎると逆流性射精のリスクがあります。

セマンズ法

セマンズ法は、パートナーと協力して行う早漏トレーニング法です。

セマンズ法を段階的に進めることで射精のコントロール力が高まり、早漏の改善が期待できます。

セマンズ法の手順は以下のとおりです。

セマンズ法ではパートナーに協力してもらい、次のように段階的に刺激を高めていくことが大切です。

正常位で射精をコントロールできる状態が最終目標となります。

ケーゲル体操（骨盤底筋体操）

ケーゲル体操は、骨盤底筋（勃起や射精をコントロールする重要な筋肉）を鍛えるためのエクササイズです。

ケーゲル体操を行うことで骨盤底筋の収縮と弛緩の感覚が身に付き、早漏やEDの改善に効果が期待できます。

ケーゲル体操の手順は以下のとおりです。

ケーゲル体操は仰向けの状態だけでなく、立っているときや椅子に座っているときでもできます。

いつでも簡単にできるエクササイズなので、1日3〜4セット（1セットあたり10～20回）を目標に続けてみてください。

早漏トレーニングカップ

画像引用元：TENGAヘルスケア

早漏の改善には、トレーニングカップ（オナホール）を使用する方法もあります。

たとえば、TENGAヘルスケアの「メンズトレーニングカップ キープトレーニング」は、硬さの違う5つのカップを使用することで、段階的な早漏トレーニングが可能です。

メンズトレーニングカップは、以下の手順で使用します。

メンズトレーニングカップは週4回の頻度でのトレーニングが推奨されています。

現在のレベルのカップを使い切ったら次のレベルのカップに変更し、徐々に強い刺激に慣らしていきましょう。

※メンズトレーニングカップは1回使い切りです。洗って繰り返し使用することは推奨されません

性行為中に試したい早漏を防ぐためのコツ

以下のコツを意識することで、早漏はある程度防ぐことができます。

それぞれ、詳しくみていきましょう。

【医師からのコメント】

早漏の方はコンドームを厚めにしたり、性行為中に射精しにくい体位に変えてみたり等、ご自身で工夫するようにしましょう。

それでも改善がないようであればお薬を用いた治療を検討したほうが良いでしょう。

前戯は時間をかけて丁寧に行う

時間をかけて丁寧に前戯を行うことで、女性の性的興奮が高まり、腟分泌液が増加します。

腟分泌液が増えれば性交時のペニスへの刺激が和らぎ、早漏を防ぐ効果が期待できます。

また、ローションの使用もおすすめです。ローションを使用することで性交時の摩擦が減り、ペニスへの刺激が和らぎます。

射精しにくい体位に変える

早漏を防ぐためには、射精しにくい体位に変えることも有効です。

体位を変えることで刺激をコントロールし、射精を遅らせることができます。

以下の体位はペニスへの刺激が比較的少なく、射精しにくいといわれています。

逆に、以下は刺激が強く射精しやすい体位です。

早漏の方は、これらの体位は性行為の終盤に取り入れると良いでしょう。

厚めのコンドームを使用する

厚めのコンドームを装着することで、ペニスへの刺激が和らぎ、射精をコントロールしやすくなります。

一般的なコンドームの厚さは約0.02～0.03mmですが、なかには厚さ0.12mm（一般的な製品の約4倍）のコンドームも存在します。

刺激が物足りなくなってきたら、少しずつ薄いコンドームへと変えていきましょう。

性的興奮につながらないことを考える

性的興奮が高まりすぎたと感じたら、意識を切り替えて興奮をコントロールしましょう。

性的興奮が高まりすぎると射精しやすくなるため、一時的に動きを止めて休憩し、気持ちを切り替えることが大切です。

たとえば、日常の出来事や仕事のことなど、興奮を抑える考えに集中します。

パートナーと軽い会話をしたり、視線を外して天井や壁を見つめたりして意識を逸らすことも効果的です。

早漏がどうしても治らない場合は医療機関に相談しよう

早漏がどうしても治らない場合は医療機関に相談してみましょう。

早漏の原因によっては、コツやトレーニングだけでは克服できない場合もあります。

一般的な早漏の治療方法は以下のとおりです。

それぞれ、詳しく解説します。

早漏治療薬

早漏治療薬には、大きく分けて「ダポキセチン」と「リドカイン」の2種類があります。

ダポキセチンは、メンタル系の治療薬として用いられる「SSRI（選択的セロトニン再取り込み阻害剤）」の一種です。

トレーニングでは改善が難しい「過敏性早漏」にも効果が期待できます。

一方でリドカインは、局所麻酔薬の一種です。亀頭の感覚を鈍らせることで感度を落とし、射精までの時間を延ばせます。

「ダポキセチン」と「リドカイン」は併用することも可能です。

なお、当院ではダポキセチンを主成分とした早漏治療薬「プリリジー」と、リドカインを主成分とした早漏防止用スプレー「リドスプレー」を処方しております。

早漏治療をご希望の方は、ぜひお気軽にご相談ください。オンラインでの処方も可能です。

ED治療薬

ED治療薬を使用することで早漏が改善されるという研究結果が報告されています（※1）。

メカニズムは完全には解明されていませんが、性行為へのプレッシャーが和らぐことが一つの要因と考えられています。

ED治療薬は、性的刺激を感じた際に勃起をサポートする薬です。ペニスへの血流を改善することで、勃起の硬さや持続力の向上が期待できます。

ED治療薬と早漏治療薬は併用も可能です。

代表的なED治療薬は以下の3種類です。

	バイアグラ	レビトラ	シアリス
主成分	シルデナフィル	バルデナフィル	タダラフィル
効果が現れるまでにかかる時間	約30分～1時間	約15～30分	約1～3時間
食事による影響	出やすい	やや出にくい	出にくい
費用相場（1錠あたり）	25mg：1,300円〜1800円 50mg：1,800円〜2,200円	10mg：1,500円〜1,800円 20mg：1,700円〜2,000円	10mg：1,500円〜1,800円 20mg：1,700円〜2,000円
厚労省による製造承認	〇	〇	〇

当院では早漏治療薬だけでなく、ED治療薬も多数取り揃えております。ぜひお気軽にご相談ください。

更新日：2024年10月01日 公開日：2023年04月24日

ED治療薬で早漏が防止できるって本当？研究で得られた知見と医師の見解

（※1 参考）The effects of three phosphodiesterase type 5 inhibitors on ejaculation latency time in lifelong premature ejaculators: a double-blind laboratory setting study

心理カウンセリング

早漏はストレスや不安など心理的な要因が原因で起こることがあります（心因性早漏）。

心因性早漏の場合は、心理カウンセリングが有効です。

心理カウンセリングで不安やストレスの原因を特定し、適切な対処法を見つけることで、早漏の改善が期待できます。

※当院では心理カウンセリングは行っておりません

早漏の原因

早漏はその原因によって次の3つのタイプに分けられます。（複数のタイプが複合する場合もあります）

それぞれ、詳しくみていきましょう。

過敏性早漏：セロトニン受容体の異常による生まれつきの早漏

過敏性早漏はセロトニン受容体の異常による早漏です。環境や経験よりも遺伝的な要因が大きいとされています。

セロトニンは脳内で神経伝達を調節する重要な物質です。セロトニン受容体に異常があると、射精のコントロールが難しくなります。

過敏性早漏は早漏トレーニングでは克服できない場合が多いため、早漏治療薬（ダポキセチン）の使用が推奨されます。

心因性早漏：ストレスや疲労の蓄積、自律神経の乱れによる早漏

心因性早漏は、主に心理的な要因によって引き起こされる早漏です。

ストレスや不安が増すと交感神経が活発化し、興奮しやすくなるため、射精のコントロールが難しくなります。

心因性早漏の治療には心理カウンセリングが有効です。ダポキセチンやリドカインスプレーなどの早漏治療薬を併用することもあります。

衰弱性早漏：老化や男性ホルモン低下による早漏

衰弱性早漏は、老化や男性ホルモンの低下によって引き起こされる早漏です。

年齢とともに勃起力や筋力が衰えることで、射精のコントロールが難しくなります。

衰弱性早漏を改善するには、ED治療薬の服用や早漏トレーニング、生活習慣の見直しなどが有効です。

まとめ

スクイーズ法やセマンズ法など、射精を我慢するトレーニングで早漏の改善が期待できます。

性行為中も前戯や体位を工夫することで、射精までの時間を延ばすことが可能です。

しかし、早漏は自力では治らない場合もあります。早漏に悩んでいる場合は医療機関に相談し、治療を受けることも検討してみてください。

なお、当院では早漏治療薬・ED治療薬を多数取り揃えております。電話診療での処方も可能ですので、ぜひお気軽にご相談ください。