オナニー(自慰行為)が原因でEDになる?正しいマスターベーションの頻度や避けるべき射精方法を紹介

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更新日:2024年10月01日 公開日:2023年09月27日

この記事の監修者はユナイテッドクリニックの細田 淳英です。
オナニーが原因でEDになる?適切な頻度や避けるべき射精方法を紹介

TENGAヘルスケアの調査によると、男性のオナニー頻度の平均は週におよそ3回です(※1)。


一方で、「オナニーをし過ぎるとEDになる」という噂を聞き、心配している男性もいるのではないでしょうか。


事実、過剰な刺激による間違ったオナニーはED(勃起障害)や射精障害の原因となるため注意が必要です。


この記事では、オナニーとEDの関連性に焦点を当て、適切な頻度や避けるべき射精方法について解説します。


正しいオナニー方法を学んでEDを予防し、健康な性生活を維持しましょう。


(※1 参考)TENGAヘルスケア|オナニー国勢調査(全国男性自慰行為調査 2017)

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この記事の監修者

ユナイテッドクリニック総医院長

細田 淳英

【経歴】

平成15年3月 帝京大学医学部卒業
平成15年5月 帝京大学医学部付属病院勤務
平成19年4月 帝京大学ちば総合医療センター勤務
平成22年4月 山王病院勤務
平成25年10月 池袋ユナイテッドクリニック開院

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間違ったオナニー(自慰行為)はEDや射精障害の原因に

間違ったオナニーはEDや射精障害の原因となり得ます。

より強い快感を求めて過度な力を加えたり、高速で行ったりすることで性器の感受性が低下し、通常の性的刺激では物足りなくなってしまうからです。

間違ったオナニーを続けると、「オナニーだと勃起できるのに、性行為になると中折れする」といった状態になりかねません。

EDや射精障害を予防するには正しい知識を持ち、適切な方法でオナニーを行うことが大切です。

【医師からのコメント】

強い刺激による自慰行為は、EDに繋がる可能性があるため注意が必要です。

実際、間違ったやり方の自慰行為によってEDを発症してしまったというケースは少なくありません。

オナニー(自慰行為)のし過ぎはEDにつながる?正しいやり方なら回数が多くても問題ない

オナニーの頻度に明確な上限は存在しませんが、正しいやり方であれば1日に複数回行ってもEDにつながることはありません

ただし、強く握る・高速で上下するといった過度な刺激を加えるオナニーの場合、回数を重ねれば重ねるほどEDや射精障害を高めるため注意しましょう。

加えて、コントロールできないほどの頻度でオナニーを行なっている場合は、性依存症の可能性が考えられます。

日常生活に支障をきたすほどオナニーの衝動を抑えられないなら、心療内科や思春期外来などの医療機関に相談することも検討してください。

【医師からのコメント】

自慰行為の回数とEDのリスクについては、明確な因果関係がないと考えられます。

強い刺激の自慰行為にさえ気をつければ、1日に何度行っても問題ないでしょう。

オナニー(自慰行為)は定期的にするべき?

オナニーの頻度について医学的な根拠は限られていますが、最低でも10日に1回程度は射精することが望ましいとされています。

射精せずに11~14日経つと、精子の質が低下する可能性があるからです(※1)。

その他にも、正しい方法で行うオナニーには以下のような健康上のメリットがあります。

  • 男性ホルモンの増加
  • ドーパミンによるストレス解消
  • EDの予防
  • 精子の質の改善
  • 前立腺がんのリスク低下(※2)

オナニーは決して悪い行為ではなく、男性の性機能維持に欠かせない行為なのです。

(※1 参考)Relationship between the duration of sexual abstinence and semen quality
(※2 参考)Ejaculation frequency and subsequent risk of prostate cancer

EDや射精障害のリスクを高める間違ったオナニー(自慰行為)

以下のオナニー方法は、EDや射精障害のリスクを高めるため注意しましょう。

  • 床や壁を使ったオナニー
  • 強く握って行うオナニー
  • 足ピン状態で行うオナニー
  • 長時間のオナニー
  • 半勃起状態で射精するオナニー
  • 過激なポルノを見ながらのオナニー

それぞれ、詳しく解説します。

床や壁を使ったオナニー

床や壁、あるいはベッドのマットレスに擦り付けるオナニーは、EDや射精障害のリスクを高めるとされています。

強く擦り付ける刺激は膣内の刺激とは異なるため、性行為の際に性的興奮が得にくくなるからです。

さらに、摩擦や圧力によって性器を損傷してしまう可能性や、不衛生な表面からの感染症(とくに尿路感染症)の可能性もあります。

強く握って行うオナニー

必要以上に強く握って行うオナニーは、EDや射精障害のリスクを高めます。

強く握る刺激に慣れてしまい、実際の性行為では、パートナーの膣圧によって性的刺激を得にくくなってしまうからです。

また、強く握ることで血管や神経に過度な圧力がかかり、性器を損傷してしまう可能性もあります。

足ピン状態で行うオナニー

両足をピンと伸ばした状態で行うオナニーは、足ピンオナニーとも呼ばれています。

足をピンと伸ばすことで、骨盤底筋に力が入って勃起しやすくなり、射精に導きやすくなると考えられています。

しかし、足ピンオナニーが習慣化してしまうと、足を伸ばした状態以外では射精できなくなり、射精障害の原因となるため注意が必要です。

実際の性行為において足をピンと伸ばしたままにするのは困難なため、射精に至らなくなる恐れがあります。

足ピンの癖がある方は、まずは椅子に座った状態で行うオナニーに変えてみるとよいでしょう。

長時間のオナニー

長時間のオナニーは俗に言う「遅漏」の原因になります。

長時間の過度な性的刺激によって、性的快感への感受性が低下し、射精までの時間が長くなってしまうのです。

また、過度の摩擦により、性器の炎症や出血を引き起こすリスクもあります。

オナニーの時間や頻度については個人の習慣や好みにもよりますが、10~20分程度に留めることが望ましいでしょう。

半勃起状態で射精するオナニー

陰茎が完全に勃起していない状態での射精(半勃起射精)は、EDや射精障害の原因となります。

半勃起状態での射精が癖になってしまうと、完全な勃起状態での射精が難しくなる恐れがあるからです。

オナニーの時間を短縮しようとする、2回目の勃ちづらい状態で行おうとする方は特に注意が必要です。

半勃起射精が習慣化してしまった方は、自慰行為や性行為の前に、陰茎を完全に勃起させる習慣をつけましょう。

「そもそも完全に勃起させるのが難しい」という場合は、医師に相談してED治療薬を処方してもらうことも検討してください。

過激なポルノを見ながらのオナニー

過激なポルノを見ながらのオナニーは、EDや射精障害の原因になります。

ポルノの過剰な刺激に慣れてしまい、通常の性行為では性的な興奮が不足して、十分な勃起が得られなくなるからです。

また、ポルノを見ることで現実とのギャップが生まれ、性行為に対してのプレッシャーや不安が高まることが、EDの原因となることもあります。

もちろんポルノを見ながらオナニーすること自体は問題ありませんが、過激なプレイやシチュエーションのみに惹かれる方は、コンテンツの変更や頻度の調整を検討しましょう。

中折れや射精障害がある場合に試したいED改善方法

中折れや射精障害にお悩みの方は、以下の方法を試してみてください。

  • コンドーム・マス法を試す
  • オナニーホール(オナホ)を使ってオナニーする
  • ED治療薬を服用する

それぞれ、詳しく解説します。

コンドーム・マス法を試す

コンドーム・マス法

コンドーム・マス法はコンドームとローションを使用し、快感を調整して行うオナニー方法です。

強く握らず、ローションの潤滑性を活かしながら低刺激のオナニーを行うことで、中折れや射精障害の軽減が期待できます。

膣内の環境に近い状態にペニスを慣らすことができるので、「オナニーでは勃起できるけど、性行為本番になると最後まで勃起が続かない」という方に特におすすめです。

コンドームマス法の手順は以下のとおりです。

  1. コンドームの内側に少量のローションを入れてなじませます。
  2. ローションを内側に塗ったコンドームを陰茎に装着します。
  3. コンドームを装着した状態で、オナニーを始めます。

コンドームを強く握りすぎず、ローションの潤滑性を活かして刺激をコントロールすることが重要です。

オナニーホール(オナホ)を使ってオナニーする

オナニーホール(オナホ)とは、女性器を模したアダルトグッズのことです。

手ではなく、オナニーホールを使ってオナニーを行うことで、射精障害を改善できる可能性があります。

近年では、オナニーホールを使った膣内射精障害治療や陰茎リハビリテーションが臨床現場で試みられており、オナニーホールを販売しているED治療クリニックも存在します。

ただし、刺激の強すぎるものを使うと、逆に膣内射精障害が悪化する恐れもあるため、商品選びには注意が必要です。

ED治療薬を服用する

代表的なED治療薬の種類

ED治療薬は陰茎の血管を拡張し、勃起をサポートする効果がある薬です。

服用すると30分~1時間程度で効果があらわれ、勃起しやすい状態が続きます。

代表的なED治療薬の種類は以下のとおりです。

バイアグラ

バイアグラ

レビトラ

レビトラ

シアリス

シアリス

特徴 世界的に知名度のあるED治療薬 即効性が高い 作用時間が長い
ジェネリックの名称 シルデナフィル バルデナフィル タダラフィル
効果が現れるまでにかかる時間 30分~1時間 15分~30分 1~3時間
効果の持続時間 3~5時間 5~8時間 30~36時間
食事による影響 受けやすい
(空腹時の服用が推奨される)
やや受けにくい 受けにくい

なお、ED治療薬の処方を受けるには、医師による診察を受ける必要があります。

「オナニーではしっかり勃起するのに、性行為は失敗する」という方にも効果が期待できるので、まずは医師に相談してみましょう。

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EDとオナニー(自慰行為)についてよくある質問

EDとオナニーについてよくある質問をまとめました。

Q.オナニーをやめることでEDが改善する可能性はありますか?

刺激の強いオナニーがEDの原因となっている場合は、オナニーの頻度を下げたり、方法を見直したりすることで改善する可能性があります。

ただし、オナニーが原因でEDになることは稀なケースであり、一般的には生活習慣や心理的な要因などが影響を及ぼすことが多いです。

EDの症状が続く場合は医師に相談しましょう。

Q.オナニーのし過ぎでハゲるというのは本当ですか?

オナニーが抜け毛や薄毛の原因となる科学的な根拠はありません

薄毛は遺伝やホルモンバランス、栄養不足、ストレスなどが主な原因です。

Q.オナニーするとニキビが増えるというのは本当ですか?

オナニーそのものがニキビを引き起こすという科学的な根拠はありません

ニキビは皮脂の過剰分泌や毛穴の詰まり、細菌の増殖などが主な原因です。

正しい知識を得てEDや射精障害を予防しよう


誤った方法で行う刺激の強いオナニーは、EDや射精障害の原因となることがあります。

とくに、床や壁を使ったオナニーや強く握って行うオナニーは、長時間行うと性器の損傷につながる可能性もあるため避けるべきです。

正しい知識を持ち、適切な方法を実践することで、EDや射精障害を予防できる可能性が高まります。

すでにEDの症状が見られる方は、ED治療薬の使用も検討してみてください。

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