ふにゃちんとは?硬さの目安や原因、改善方法を解説

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更新日:2024年08月27日 公開日:2024年08月27日

この記事の監修者はユナイテッドクリニックの細田 淳英です。
ふにゃちんとは?硬さの目安や原因、改善方法を解説
「ふにゃちんを硬くする方法はある?」

このような悩みを抱えている男性も多いのではないでしょうか。

ふにゃちん(勃起力の低下)は男性にとってデリケートなテーマですが、適切に対処することで改善可能です。

この記事では、ふにゃちんとは何かを解説し、原因や改善方法について詳しく掘り下げます。

記事を読むことで勃起力に関する知識が深まり、ふにゃちんの対処方法が見つかります。
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この記事の監修者

ユナイテッドクリニック総医院長

細田 淳英

【経歴】

平成15年3月 帝京大学医学部卒業
平成15年5月 帝京大学医学部付属病院勤務
平成19年4月 帝京大学ちば総合医療センター勤務
平成22年4月 山王病院勤務
平成25年10月 池袋ユナイテッドクリニック開院

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ふにゃちんとは?やわらかい状態の男性器を指す俗語


「ふにゃちん」とは、「ふにゃふにゃ」と「ちんこ」を組み合わせた、やわらかい状態の男性器を指す俗語です。

硬さが不十分な勃起やED(勃起不全)を意味することが多いですが、必ずしもそうではなく、平常時の勃起していない男性器をふにゃちんと呼ぶこともあります。

また、ふにゃちんは男性器の状態だけでなく、「ふにゃちん野郎」などの表現で罵倒の言葉として使われることもあります。

罵倒の場合は意気地がない、役に立たない、情けないなどの意味を込めて使われることが一般的です。

【医師からのコメント】

ふにゃちんとは勃起が不十分で硬さが不足している状態を指します。

全く勃起していないわけではないのですが、完全な勃起状態と比べるとどうしても「ふにゃふにゃ」しているように見えるので、このような表現が生まれたのだと個人的には推察しています。

ふにゃちんはEDの可能性あり


普段の性行為で硬さが足りない、途中で勃起が維持できなくなるなど、性的興奮があるシチュエーションのふにゃちんはEDの可能性があります

EDとは「Erectile Dysfunction(勃起不全)」の略です。勃起の硬さや持続力などが足りず、性行為に支障が出ている状態を指します。

EDの原因は人によってさまざまです。年齢や生活習慣だけでなく、ストレスや不安などの心理的要因も関係するため、10~20代の若い方でもEDになる可能性があります。

しかし、EDは治療で改善可能です。「EDかも?」と思ったら、一人で悩まず早めに医療機関に相談しましょう。

【医師からのコメント】

勃起時のペニスを触ったときに「ふにゃっ」とした感覚があればEDを疑っていいでしょう。

勃起していないわけではないので軽く考えがちですが、放置するとED症状が強まってくることもあるので、早めに治療するようにしましょう。

ふにゃちんの自覚がある場合はEHSスケールで度合いをセルフチェック

ふにゃちんの自覚がある場合は、EHSスケールでEDの度合いをセルフチェックしましょう。

EHSスケール(Erection Hardness Score)は、勃起の硬さを自己評価するための指標です。医療機関での診断に使用されることもあります。

以下の図を参考に、自分がどのグレードに当てはまるかを確認してみましょう(※1)。
ふにゃちんの自覚がある場合はEHSスケールで度合いをセルフチェック

グレード1~2はEDの可能性が高いため、ED治療を受けることをおすすめします。

グレード3以上の場合でも、性行為の途中でグレード1~2までやわらかくなる場合は、EDの症状が現れている可能性が高いです。

(※1 参考)日本性機能学会/日本泌尿器科学会|ED診療ガイドライン

ふにゃちん(ED)になってしまう原因

ふにゃちんになってしまう原因は、以下が考えられます。

  • 加齢による血管や神経の衰え
  • 加齢による男性ホルモン(テストステロン)量の低下
  • 生活習慣病(糖尿病や高血圧など)
  • 肥満
  • 不安や過去のトラウマ
  • 薬の副作用

それぞれ、詳しくみていきましょう。

加齢による血管や神経の衰え


年齢を重ねると血管や神経が自然と劣化していき、ふにゃちんになりやすいです。

そもそも勃起は、性的刺激を感じた際にペニスへ血液が流れ込むことで起こります。

血管や神経が衰えると、勃起に必要な血液が十分に流れなくなり、ふにゃちん状態が起こりやすくなるのです。

実際、当クリニックが男性202名に対して行ったアンケート調査では、30代以降の男性の約8割が勃起力の衰えを感じており、「若い頃の勃起力を取り戻したい」と回答しています。

加齢による男性ホルモン(テストステロン)量の低下

ふにゃちんの原因は、テストステロン量の低下が関係している場合もあります。

テストステロンは、男性の性欲や勃起力に深い関わりがある男性ホルモンです。

テストステロンの分泌量は20~30歳がピークで、加齢に伴い分泌量が減少すると、性欲や勃起力が低下します。

加齢による男性ホルモン(テストステロン)量の低下

また、テストステロンの分泌量が大幅に低下すると「男性更年期障害」を発症し、体力や集中力の低下、イライラ、抑うつ症状などの症状が現れることもあります。

生活習慣病(糖尿病や高血圧など)


糖尿病や高血圧などの生活習慣病は、ふにゃちん(ED)のリスクを高める大きな要因のひとつです(※1)。

とくに糖尿病を患っている方は、高血糖が続くことで血管や神経が損傷しやすく、ペニスへの血流が悪くなりやすい状態です。

海外の研究では、糖尿病患者は非罹患者と比べて2.88倍EDになりやすいと報告されています(※2)。

また、高血圧の方は動脈硬化が進行しやすく、EDのリスクが1.74倍に高まることがわかっています(※3)。


(※1 参考)日本性機能学会/日本泌尿器科学会|ED診療ガイドライン
(※2 参考)Men’s Health Study – Epidemiology of Erectile Dysfunction and Cardiovascular Disease
(※3 参考)Hypertension might be a risk factor for erectile dysfunction: a meta-analysis

肥満


肥満の方はふにゃちんになりやすいです。

余分な脂肪が蓄積すると血管に負担がかかり、勃起に必要な血液がペニスに行き届きにくくなります。

さらに、肥満は糖尿病や高血圧などの生活習慣病のリスクも高めます

ふにゃちんが気になる方は、まずは適切な食事や運動を取り入れ、健康的な体重を目指すことが大切です。

不安や過去のトラウマ


ふにゃちんは身体的な原因だけでなく、不安や過去のトラウマなどの心理的な原因によっても起こる可能性があります。

心理的な原因によって起こるEDは心因性EDと呼ばれ、肉体的には健康な10~20代の若い世代に多いEDです。

たとえば、過去の性行為中にうまく勃起できなかった経験があると、性行為の最中に強い不安を感じてしまい、うまく勃起できないという失敗を繰り返す場合があります。

薬の副作用


薬の副作用が原因で起こるふにゃちん状態は、薬剤性EDと呼ばれます。

薬の成分が血流や神経系に影響を与えることで、ペニスへの血流が不足し、EDを引き起こします。

とくに、脳内の神経伝達物質に影響する抗うつ薬や抗精神病薬などが原因となることが多いです。

薬剤性EDが疑われる場合は、まずは医師に相談することが大切です。服用している薬の見直しや、代替薬への変更が必要な場合があります。

朝立ちがない場合は器質性EDの可能性が高い

朝立ちがあるかどうかは、EDのタイプを判断する手がかりになります。

朝立ちがない場合は、血管や神経の機能に問題がある「器質性ED」の可能性が高まります。動脈硬化などで血流が悪くなると、朝立ちが起きにくくなるからです。

一方で、朝立ちがしっかりとある場合は心理的な原因による「心因性ED」が疑われます。血管や神経は正常で、勃起機能自体には問題がないと考えられるからです。

ふにゃちん(ED)を予防・改善する方法

ふにゃちんは以下の方法で予防・改善が期待できます。

  • ED治療薬を服用する
  • 食事の内容を見直す
  • 適度な運動を習慣にする
  • 性行為直前のアルコールを控える
  • 禁煙に挑戦する

それぞれ、詳しくみていきましょう。

ED治療薬を服用する

ED治療薬を服用する
ED治療薬を服用すると勃起の硬さや持続力が向上し、ふにゃちんの予防・改善が期待できます。

ED治療薬は、性的興奮を感じた際にペニスへの血流を促進し、勃起を助ける薬です。「ED診療ガイドライン」では、最初のED治療としてED治療薬が推奨されています。

代表的なED治療薬はバイアグラ、シアリス、レビトラの3種類です。

バイアグラバイアグラ レビトラレビトラ シアリスシアリス
主成分 シルデナフィル バルデナフィル タダラフィル
効果が現れるまでにかかる時間 約30分~1時間 約15~30分 約1~3時間
効果の持続時間 約3~5時間 約5~8時間 約30~36時間
食事による影響 出やすい やや出にくい 出にくい
費用相場(1錠あたり) 25mg:1,300円〜1800円
50mg:1,800円〜2,200円
10mg:1,500円〜1,800円
20mg:1,700円〜2,000円
10mg:1,500円〜1,800円
20mg:1,700円〜2,000円

ED治療薬は通販サイト(個人輸入)で購入することも可能ですが、海外医薬品の個人輸入には偽造品や粗悪品のリスクが伴います

偽造品や粗悪品は効果がないばかりか、健康を害する可能性もあるため、ED治療薬は信頼できる医療機関で処方してもらうことが大切です。

食事の内容を見直す


栄養バランスのよい食事を心がけることで、血管や神経の健康状態がよくなり、ふにゃちんを予防・改善できます。

とくに高カロリー・高脂質な食事は肥満につながり、糖尿病や高血圧などの生活習慣病のリスクを高めるため、極力避けるようにしましょう。

たとえば、揚げ物やジャンクフード、カップ麺などを頻繁に摂取すると、肥満や動脈硬化が進行しやすくなり、ふにゃちんになる可能性が高まります

血管の健康を保つためにも、野菜や魚、低脂肪の肉類を中心にした食事を心がけましょう

また、亜鉛を豊富に含む牡蠣や、オメガ3脂肪酸を多く含むサーモンなどの食品を積極的に取り入れると、テストステロンの分泌が増え、勃起力の向上が期待できます。

適度な運動を習慣にする


ふにゃちんの予防・改善には、適度な運動を日常生活に取り入れると効果的です。

運動は血液の循環を促進し、動脈硬化の予防や肥満の解消にもつながります。その結果として、ふにゃちんの主な原因である血流不足を改善できます

ふにゃちんの予防・改善におすすめの運動は以下のとおりです。

運動の種類 運動の例
有酸素運動 ・ジョギング
・ウォーキング
・サイクリング
・スイミング
など
筋力トレーニング ・スクワット
・ランジ
・骨盤底筋体操
など

運動を習慣化するためには、無理なく始められる運動から取り組むことがポイントです。まずは軽いウォーキングから始め、徐々に運動量を増やしていきましょう。

性行為直前のアルコールを控える

性行為直前のアルコールを控える
性行為前にアルコールを飲みすぎると、性的刺激を感じにくくなり、ふにゃちんが起こりやすくなります

また、アルコールには利尿作用があるため、体内の水分が失われることで血液の循環が悪化し、勃起しにくくなる可能性があります。

適量のアルコールにはリラックス効果があり、不安や緊張を和らげてくれることもありますが、一歩間違えると逆効果です。

性行為前の飲酒は控えめにしましょう。

禁煙に挑戦する


喫煙の習慣がある方は、禁煙によってふにゃちんの予防・改善が期待できます。

喫煙は動脈硬化を進行させ、勃起力の低下につながるからです。

実際、ED診療ガイドラインでは、EDのリスクファクターとして喫煙が明記されており、ED患者への禁煙指導が強く推奨されています

禁煙はEDの予防だけでなく、心血管疾患や肺疾患のリスクを大幅に減少させ、長期的な健康にもよい影響を与えます。

EDの症状がある方は、今後の健康のためにも禁煙に挑戦してみてはいかがでしょうか。

ふにゃちん(ED)についてよくある質問


ふにゃちん(ED)についてよくある質問をまとめました。

Q.ふにゃちんを今すぐ勃起させる方法はありますか?

即効性のあるED治療薬の使用がおすすめです。とくにレビトラはED治療薬の中でも即効性が高く、服用後15~30分程度で効果が期待できます。

Q.若くてもふにゃちんになることはありますか?

10代や20代の若い世代でも、ふにゃちんになる可能性はあります。EDは加齢だけでなく、生活習慣や精神的な要因によっても引き起こされるからです。

とくに仕事や人間関係のストレス、不安や緊張などの精神的な要因が、若い世代のEDの原因に多いといわれています。

Q.精力剤やサプリメントでふにゃちんは改善できますか?

疲労回復や栄養補給によって多少改善される可能性はありますが、ED治療薬の代替にはなりません

精力剤やサプリメントは、あくまで全体的な健康や体力回復をサポートするものです。

まとめ


ふにゃちんはEDを指すことが多い言葉です。性的興奮がある状態でペニスが十分に硬くならない、または硬さを維持できない場合は、EDの可能性があります。

EDの主な原因は加齢と生活習慣病です。その他にも心理的ストレスや薬の副作用などが要因として考えられ、複数の要因が複合して起こることもあります。

EDが疑われる場合は、早めに医療機関に相談しましょう。

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