中折れとEDの関係は?原因と対策を医師が解説

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公開日:2023年05月23日 更新日:2023年11月17日

「行為中に萎えてしまった…これってもしかしてED?」


中折れを何度か経験すると、自分はEDなのではないかと不安になることでしょう。


結論から言うと、中折れはEDの一種とされており、原因を理解したうえで対策することが大切です。


本記事では、中折れの原因と対策をまとめています。最後まで読めば、中折れを改善するために何をすべきなのかがわかります。

この記事の監修者

ユナイテッドクリニック総医院長

細田 淳英

【経歴】

平成15年3月 帝京大学医学部卒業
平成15年5月 帝京大学医学部付属病院勤務
平成19年4月 帝京大学ちば総合医療センター勤務
平成22年4月 山王病院勤務
平成25年10月 池袋ユナイテッドクリニック開院
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中折れはEDの症状の一つ

中折れはEDの症状の一つで、身体能力の衰えだけではなく、ストレスや体調などが関係して起こることもあります。

そもそもEDとは、満足な性行為を行うのに十分な勃起が得られない、または維持できない状態が続くことです(※1)。

つまり、「最初は勃起するものの、挿入中に硬さがなくなり射精できない」という状態もEDに該当します。

プライドからEDだと認めない方もいるようですが、そのまま放置していると症状が悪化する恐れがあるため、中折れが頻繁に起こるようであれば早めに対策するのが望ましいです。

(※1 参考)MSDマニュアルプロフェッショナル版|勃起障害

【医師からのコメント】

中折れは40歳以降の患者さまに多く見られる症状です。

勃起力に問題があることは自覚しているものの、挿入自体はできるのでそのまま放置してしまい、治療が遅れて症状が悪化してしまっているケースもあります。

中折れするのはなぜ?よくある原因

中折れにつながる原因は主に次の4つです。

  1. 神経や血管の問題で生じる器質性ED
  2. ストレスやプレッシャーで生じる心因性ED
  3. 身体面と精神面の両方に原因がある混合性ED
  4. 薬の副作用で生じる薬剤性ED

順番にチェックしていきましょう。

【医師からのコメント】

中折れの原因は大きく4つありますが、実際はどれかひとつが原因となっていることは少なく、それぞれが複雑に絡み合って発症する混合型EDが多い印象です。

①神経や血管の問題で生じる器質性ED

器質性EDとは神経や血管に問題が生じることで勃起できなくなるEDです(※1)。

もっとも多く見られるのが、加齢による動脈硬化です。加齢で血管壁の弾力が失われることで、勃起に必要な血液が陰茎へと送りこまれなくなり、勃起力が失われます。

30代から勃起力の衰えを実感する方が増え始め、40代以降で急激にその割合が増えます。

その他、以下のような生活習慣病や神経が傷害される病気も器質性EDの原因です。

<例>

  • 動脈硬化
  • 糖尿病
  • 高血圧
  • 脳出血
  • 脳腫瘍

上記により性的刺激を陰茎に伝達する神経に障害が起きたり、陰茎への血流量が減ったりすると中折れにつながります。

(※1 参考)MSDマニュアルプロフェッショナル版|勃起障害

②ストレスやプレッシャーで生じる心因性ED

心因性EDはストレスや不安、うつ病など精神的な問題により起こるEDです(※1)。

たとえば以下のようなことをきっかけに発症します。

  • 妊活のプレッシャー
  • パートナーとの不仲
  • 男性器へのコンプレックス
  • EDであることへの焦り

このようなストレスやトラウマがあると、視覚や触覚から入ってきた性的刺激が陰茎に上手く伝達されず、中折れにつながります。

また、器質性EDは30〜40代以降に多く見られるのに対し、心因性EDは20代でも発症する可能性があるのが特徴です。


(※1 参考)MSDマニュアルプロフェッショナル版|勃起障害

③身体面と精神面の両方に原因がある混合性ED

身体面と精神面の両方に原因がある混合性ED

混合性EDは器質性と心因性が混在して発症するEDです。

たとえば加齢でそもそもの勃起力が衰えている状態(器質性)で性行為に失敗し、それがトラウマとなって性的刺激が上手く脳へと伝わらない状態(心因性)が該当します。

血流の悪化から陰茎への血流量が減るうえ、脳へと興奮が上手く伝達されなければ、当然中折れの原因にもなります。

なおEDの中でも混合性EDが最も多いとされており、原因が複数のため対処が難しいケースもあります。

④薬の副作用で生じる薬剤性ED

薬の副作用により起こるEDを薬剤性EDといいます(※1)。

<EDを引き起こす可能性のある薬の例>

  • 精神安定剤
  • 抗うつ薬
  • 睡眠薬
  • 高血圧の薬
  • アレルギーの薬

これらの薬は脳の神経伝達に影響するため、EDの症状が現れる可能性があるのです。

上記の薬を服用している全ての方に副作用としてEDの症状が現れるわけではありませんが、中折れが頻繁に起こる場合は自分が服用している薬の副作用を確認しておきましょう。

(※1 参考)日本性機能学会/日本泌尿器科学会|ED診療ガイドライン

20代で中折れするのは異常?

20代で中折れする場合、心因性EDを発症している可能性があります。

精神的な問題で起こる心因性EDは、20代で発症することも決して珍しくありません。

たとえば性経験の少なさから過度に緊張している、過去に中折れしたことがトラウマになっているなどで、中折れを繰り返してしまいます。

ただし20代でも器質性EDや薬剤性EDになる可能性はあるため、心因性EDと決めつけず、まずはお近くの病院へと相談しましょう。

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中折れを防止するためのED対策

中折れを防止するためのED対策には次のようなものがあります。

  1. ED治療薬を服用する
  2. 栄養バランスの良い食事を徹底する
  3. 運動を習慣にする
  4. 十分な睡眠時間を確保する
  5. ストレスを解消する
  6. 過度な飲酒は避ける
  7. 禁煙する

それぞれ解説していきます。

①ED治療薬を服用する

中折れはEDの症状の一つなので、一時的に勃起力や持続力を高める「ED治療薬」が有効です。

ED治療薬は服用すると勃起が促され、効果が数時間持続するため、中折れへの心配なく自信を持って性行為に臨めます。

器質性EDや心因性EDなど、どのタイプのEDに対しても基本的に効果が期待できます。

代表的なED治療薬は以下のとおりです。

バイアグラ

バイアグラ

レビトラ

レビトラ

シアリス

シアリス

特徴 世界的に知名度のあるED治療薬 即効性が高い 作用時間が長い
ジェネリックの名称 シルデナフィル バルデナフィル タダラフィル
効果が現れるまでにかかる時間 30分~1時間 15分~30分 1~3時間
効果の持続時間 3~5時間 5~8時間 30~36時間
食事による影響 受けやすい
(空腹時の服用が推奨される)
やや受けにくい 受けにくい

中折れにお悩みの方やED治療薬の処方が必要な方はクリニックまでご相談ください。

【医師からのコメント】

中折れ症状を訴えるED患者さまに対しては強力な勃起力を得られるバイアグラやレビトラの高容量をお勧めしています。

特にレビトラ20mgはED薬の中で最も勃起の硬さが得られるとされているお薬ですので、中折れ症状に対する効果が一番期待できます。

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②栄養バランスの良い食事を徹底する

EDと食事は密接に関係しています。栄養バランスの良い食事で心身を健康に整えることで血流が促進され、中折れを防げる可能性があります。

また栄養バランスの良い食事を徹底することで、男性ホルモンの一つである「テストステロン」の分泌量が増加し、性的興奮を感じやすくなることも中折れ予防につながる理由の一つです。

中折れを防止するにあたり、積極的に摂取したい栄養素と食品例を表にまとめました。

栄養素 期待できる効果 多く含まれる食材
(100gあたりのmg)
亜鉛 男性ホルモンの一つであるテストステロン
の分泌量を増加させる
生牡蠣(14)
豚レバー(16.9)
牛赤身(5.7)
シトルリン 勃起に関与する組織への血液流入に必要な
NO(​​一酸化窒素)の生成を助ける
スイカ(180)
メロン(50)
DHA・EPA 血流を促して勃起力を向上させる サバ(DHA:1069、EPA:728)
サンマ(DHA:1468、EPA:886)
ビタミンE EDの原因の一つである「男性更年期障害」
を予防する
アーモンド(30)
うなぎ(3.8)
アボカド(3.3)

※1

塩分が高い食事や高カロリーな食事を控えることも大切です。「ED診療ガイドライン」によれば、高血圧患者はEDを合併する頻度が高いことやBMIが増える(肥満になる)につれてEDのリスクが高まることがわかっています。


(※1 参考)文部科学省|日本食品標準成分表

③運動を習慣にする

運動は男性ホルモンの分泌や血流を促すため、運動を習慣化することで中折れ防止につながるでしょう。

実際に、週に合計2.5時間以上の運動をすることで、EDのリスクが30%低下する(※1)という研究結果もあります。

また運動には、EDのリスク要因である「肥満」を防止する効果も期待できます(※2)。

ストレス発散にもつながるため、ウォーキングや自宅での軽い筋トレから始めてみましょう。


(※1 参考)IJIR|Physical activity and erectile dysfunction: meta-analysis of population-based studies
(※2 参考)日本性機能学会/日本泌尿器科学会|ED診療ガイドライン

④十分な睡眠時間を確保する

中折れを防止するには十分な睡眠時間を確保することも大切です。

十分な睡眠をとることで男性ホルモンが多く分泌されます。これにより性的興奮が脳へと伝達されやすくなり、本来の勃起力を発揮できるようになるでしょう。

1週間の睡眠時間を毎日5時間以下とした結果、男性ホルモンの大部分を占める「テストステロン」の分泌量が10〜15%程度低下した(※1)という報告もあります。

中折れを防止するために、最低でも6時間、できれば7〜8時間は睡眠をとるのが望ましいです。

(※1 参考)UChicago Medical|Sleep loss lowers testosterone in healthy young men

⑤ストレスを解消する

心因性EDへの対策として、ストレスを解消することも大切です。ストレスを溜めないことで、心因性EDによる中折れを予防できます。

<ストレス発散法の例>

  • 趣味に没頭して日常を忘れる
  • 気心の知れた友人と話す
  • 映画やドラマを見て泣いたり笑ったりする
  • 意識的に日光浴をする

趣味に没頭するのが1番わかりやすいストレス発散法ですが、明日の朝からでもできる「日光浴」もおすすめです。朝の日光浴は体内時計と自律神経を整えるため、スッキリとした気持ちで1日を迎えられます。

⑥過度な飲酒は避ける

1日あたりの節度ある飲酒量の目安

過度な飲酒はEDの原因となる生活習慣病をまねく恐れがあるため、中折れを回避したいなら避けるべきです。

1日あたりの飲酒量は、純アルコール換算で20g程度が適量(※1)とされています。

お酒の種類(アルコール度数) 1日の摂取量の目安
ビール(5%) 500ml(ロング缶or中瓶1本)
焼酎(25%) 100ml(グラス1/2杯)
ワイン(12%) 200ml(グラス2杯弱)
ウイスキー(43%) 60ml(ダブル1杯)

※1

ただし、無理な禁酒によりストレスが溜まるのはよくありません。

アルコールにはリラックス作用があり、適量であればむしろ性行為に対する不安や緊張を減らす効果も期待できるため、性行為の前にたしなむ程度に飲むなど上手に付き合いましょう。

(※1 参考)厚生労働省|アルコール

⑦禁煙する

喫煙は血流の悪化につながるため、EDのリスク因子(※1)とされています。中折れを予防したい方は思い切って喫煙するのが望ましいです。

少しずつ本数を減らす方法は失敗しやすい傾向にあるため、この機に思い切ってやめてみてはいかがでしょうか。

(※1 参考)日本性機能学会/日本泌尿器科学会|ED診療ガイドライン

中折れに関するよくある質問

最後に、中折れに関するよくある質問に回答していきます。

Q.50代で中折れに悩まされています。年齢的に改善はもう無理でしょうか?

加齢で勃起力が衰えるのは事実ですが、ED治療薬の服用で勃起を手助けできます。諦める必要はありません。

Q.市販薬で中折れは改善できますか?

「勃起状態を長く維持する薬」は処方箋医薬品であり、市販薬として販売されていません。

中折れを薬で改善したい場合は、バイアグラをはじめとするED治療薬を病院で処方してもらう必要があります。

Q.サプリメントで中折れは改善できますか?

「マカ」や「亜鉛」が良いとされています。ただし、あくまで健康補助食品なので、劇的な効果は期待できません。体質改善を目的に活用しましょう。

Q.「太っている人は中折れしやすい」は本当ですか?

本当です。

肥満はEDのリスク因子(※1)とされており、中折れしやすくなります。肥満になると血液中の脂質や糖質が増えて血液がドロドロになり、陰茎に血液が流れにくくなるのです。

健康のためにも、食事の見直しや運動で余分な体脂肪を溜め込まない生活を心がけましょう。

(※1 参考)日本性機能学会/日本泌尿器科学会|ED診療ガイドライン

まとめ

中折れはEDの一種です。そのまま放置していると症状が悪化する恐れがあるため、一度クリニックに相談してみてはいかがでしょうか。適切な診察を受けることで、不安も軽減するでしょう。

なお当院はオンライン診療と対面診療の両方に対応しており、気軽に相談できる環境を整えています。

初診・カウンセリング料は無料ですので、中折れでお悩みの方はユナイテッドクリニックにご相談ください。

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